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①マイルド編集編(大工事)
××しよっ! 中編
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prrrr prrrrr
「わわっ。」
一人ベッドの上で疼くカラダを
持て余し恋人のモカくんを待つ
くたびれた中年の由海広は電話の音に
ハッと我に返った。
もしや仕事の取引先からの連絡か
何かかと焦って手に取ったスマホの
画面に急いで目を滑らせたが、
名前を見て安堵する。落ち着いて
スマホを耳に当てた。
「…もしもし、由海広です。」
「あーもしもし、海さん?
もう帰って来ちゃったんですか?」
ハンズフリー通話をしているのかな。
スピーカーの彼の声が近い気がする。
「ん、うん、ま、待ってるよ。」
やましい気持ちが邪魔をして、
すごくドキドキしてる。
早く抱いてほしい気持ちがはやり、
声が上ずってしまう。
モカくんはそういうのすぐ気づくのに
くすっと笑ったのが、確かに聞こえた。
「その様子だと準備万端…ですね。
ねぇ…?早くえっちしたいですか?
俺にひどく…抱かれたいですか?」
耳元で囁かれる時のような、
挑発をするねっとりと甘い声。
腰が、全身がぞくぞくしてしまう…。
「うん…うんっ、早くモカくんに…
さ、触ってほし…ぃ…ょ…。」
「…………はぁ。」
あ、あれ?結構思い切って
返事をしたけど深いため息が
スピーカーから聞こえた。
おじさんのこんな言葉、
引かれたのかな…?
興奮とは違う緊張で冷や汗をかく。
「海さんのせいで勃起しました。
どうしてくれるんですか、もう…。
俺、まだ運転中なんですよ?もー。」
「っ!」
拗ねたモカくんの声もかわいい。
胸が愛しさに締めつけられるようだ。
しかし、男として辛い状況にさせた
ことはちょっと申し訳ない。
「うぅ…ごめんね。」
「あ!そうだっ。」
通話しながら頭を下げる。すると彼は
前代未聞の閃きを興奮を押さえきれず
声を弾ませて説明した。
「そうだ海さん、玄関で四つん這いに
なっててくださいよ!♡」
「はい?」
「家に着いたら秒で犯します。
すぐえっちが出来るように、お尻を
向けて待っててくださいねっ!」
「えぇ…?ええっ!?」
聞き間違いかと思って丁寧に
聞き直すが彼の楽し気な声はすっかり ノリノリだ。
「お帰りなさい~♡と同時に
すけべなお尻を向けてなかったら、
お仕置きですよ?
百叩きしてからじゃないとえっちは
おあずけですからね。
それじゃ運転中なのでよろしくです」
「えっ?♡あ、あうっ、あ、ぁ…?」
早口で捲し立てられ、
早速電話を切られた。
混乱して上手く言葉が
繋げられないのに
なぜか何を言われたのかは、
はっきり頭に残っている。
思考に回転させすぎて痛む頭を
誤魔化すよう眉間をぐっと摘まんだ。
「えぇ……?」
拒否する時間なんてなかった…。
四つん這い?すけべお尻?百叩き?
卑猥な単語が頭をぐるぐる巡ってる。
電話をかけ直したって運転中だからと
速攻切られるのは明白だ。
どんなプレイをするつもりなのか?
それでも、恥ずかしくても嫌じゃない
自分がもう…、どうしようもない。
私だって、楽しみだ…。
「はぁ~~~…。」
震える指で、まずはタバコを一服。
くゆる煙を眺めるがあの調子では
すぐにでも彼は来るだろう。
ゆっくりする時間なんてない…。
田舎の祖父母の笑顔がチラッと
頭をよぎったが…覚悟を決める。
「……っ。」
バスローブの下の裸体をびっしょりに
汗ばませ、ローションとティッシュを
胸に抱いて玄関にとぼとぼ向かう。
ぁあ、ウキウキして帰って来たときは
この玄関に手をついて彼を待つことに
なるなんて思ってなかったよ…。
「ん…つめた。」
掃除してあるフローリングに両手と
膝をつき理想的な四つん這いになる。
ローブの裾を上げて、ぺろんと
お尻を出す。
は、恥ずかしくて死にそう…!
それにちゃんと玄関にお尻を
向けていると振り返っても扉が
見えなくてちょっと怖い。
ここで宅配とか、隣人とか
急に訪問したらどうしよう。
防音性の優れた壁なので、例え玄関で
えっちしても声が漏れる心配はないが
彼以外の他人の訪問は絶対やだな…。
ええい、男だろ由海広!
ここまできたら男の勝負だ!!
掘られる側だから負けるんだけどね!
「う、うぅ……っ♡」
ドッドッドッ…心音がうるさい。
拳を握りしめ、イケナイ興奮に高鳴る
心臓を落ち着けようと宥める。
肌は汗でびしょびしょなのに、
口の中は乾燥してカラカラだ。
お茶が飲みたい…。
どうしていいか分からず身動きも
出来ずに呼吸を潜め、ひたすら
恋人を待つ。
「…………ん?」
ふと外の廊下から、急速に部屋まで
近づく足音が聞こえる。
「っ!」
ドクドクドクッと破裂しそうな鼓動。
呼吸を忘れ、慎重に…足音が扉の前で
ぴたりと立ち止まるのを確認した。
少し後ろを向いて、扉を見る。
あ、まずい、鍵開けたままだ…!
どうしよう、どうしようっ…!
扉を開けるのが彼でありますように!
混乱してすがる思いで固く目を瞑る。
ガチャ!
「海さんっ!」
「!!」
聞き慣れた声に安心して振り返った。
勢いよく入り口を開けたモカくんは、
尻を向けて歓迎する私を見てすぐ
扉を閉めた。
「ふふっ、うーみさん♡」
あまり見えない角度でも
彼が上機嫌なのがわかる…。
うう、どうしてこんなことに…
もう自棄だ。
「お、お帰りなさい…モカくん…。」
腰を上げてご挨拶…。すると、
モカくんが元気よく臀部に飛びつく。
「ひゃぁんっ!♡」
「はーっ♡ただいま、ただいま♡
どんっっだけ海さんといちゃいちゃ
えっちしたかったか…!」
「ん、あっ…♡」
尻に頬擦りされると非常に
複雑な気持ちだ。
つづきます→
「わわっ。」
一人ベッドの上で疼くカラダを
持て余し恋人のモカくんを待つ
くたびれた中年の由海広は電話の音に
ハッと我に返った。
もしや仕事の取引先からの連絡か
何かかと焦って手に取ったスマホの
画面に急いで目を滑らせたが、
名前を見て安堵する。落ち着いて
スマホを耳に当てた。
「…もしもし、由海広です。」
「あーもしもし、海さん?
もう帰って来ちゃったんですか?」
ハンズフリー通話をしているのかな。
スピーカーの彼の声が近い気がする。
「ん、うん、ま、待ってるよ。」
やましい気持ちが邪魔をして、
すごくドキドキしてる。
早く抱いてほしい気持ちがはやり、
声が上ずってしまう。
モカくんはそういうのすぐ気づくのに
くすっと笑ったのが、確かに聞こえた。
「その様子だと準備万端…ですね。
ねぇ…?早くえっちしたいですか?
俺にひどく…抱かれたいですか?」
耳元で囁かれる時のような、
挑発をするねっとりと甘い声。
腰が、全身がぞくぞくしてしまう…。
「うん…うんっ、早くモカくんに…
さ、触ってほし…ぃ…ょ…。」
「…………はぁ。」
あ、あれ?結構思い切って
返事をしたけど深いため息が
スピーカーから聞こえた。
おじさんのこんな言葉、
引かれたのかな…?
興奮とは違う緊張で冷や汗をかく。
「海さんのせいで勃起しました。
どうしてくれるんですか、もう…。
俺、まだ運転中なんですよ?もー。」
「っ!」
拗ねたモカくんの声もかわいい。
胸が愛しさに締めつけられるようだ。
しかし、男として辛い状況にさせた
ことはちょっと申し訳ない。
「うぅ…ごめんね。」
「あ!そうだっ。」
通話しながら頭を下げる。すると彼は
前代未聞の閃きを興奮を押さえきれず
声を弾ませて説明した。
「そうだ海さん、玄関で四つん這いに
なっててくださいよ!♡」
「はい?」
「家に着いたら秒で犯します。
すぐえっちが出来るように、お尻を
向けて待っててくださいねっ!」
「えぇ…?ええっ!?」
聞き間違いかと思って丁寧に
聞き直すが彼の楽し気な声はすっかり ノリノリだ。
「お帰りなさい~♡と同時に
すけべなお尻を向けてなかったら、
お仕置きですよ?
百叩きしてからじゃないとえっちは
おあずけですからね。
それじゃ運転中なのでよろしくです」
「えっ?♡あ、あうっ、あ、ぁ…?」
早口で捲し立てられ、
早速電話を切られた。
混乱して上手く言葉が
繋げられないのに
なぜか何を言われたのかは、
はっきり頭に残っている。
思考に回転させすぎて痛む頭を
誤魔化すよう眉間をぐっと摘まんだ。
「えぇ……?」
拒否する時間なんてなかった…。
四つん這い?すけべお尻?百叩き?
卑猥な単語が頭をぐるぐる巡ってる。
電話をかけ直したって運転中だからと
速攻切られるのは明白だ。
どんなプレイをするつもりなのか?
それでも、恥ずかしくても嫌じゃない
自分がもう…、どうしようもない。
私だって、楽しみだ…。
「はぁ~~~…。」
震える指で、まずはタバコを一服。
くゆる煙を眺めるがあの調子では
すぐにでも彼は来るだろう。
ゆっくりする時間なんてない…。
田舎の祖父母の笑顔がチラッと
頭をよぎったが…覚悟を決める。
「……っ。」
バスローブの下の裸体をびっしょりに
汗ばませ、ローションとティッシュを
胸に抱いて玄関にとぼとぼ向かう。
ぁあ、ウキウキして帰って来たときは
この玄関に手をついて彼を待つことに
なるなんて思ってなかったよ…。
「ん…つめた。」
掃除してあるフローリングに両手と
膝をつき理想的な四つん這いになる。
ローブの裾を上げて、ぺろんと
お尻を出す。
は、恥ずかしくて死にそう…!
それにちゃんと玄関にお尻を
向けていると振り返っても扉が
見えなくてちょっと怖い。
ここで宅配とか、隣人とか
急に訪問したらどうしよう。
防音性の優れた壁なので、例え玄関で
えっちしても声が漏れる心配はないが
彼以外の他人の訪問は絶対やだな…。
ええい、男だろ由海広!
ここまできたら男の勝負だ!!
掘られる側だから負けるんだけどね!
「う、うぅ……っ♡」
ドッドッドッ…心音がうるさい。
拳を握りしめ、イケナイ興奮に高鳴る
心臓を落ち着けようと宥める。
肌は汗でびしょびしょなのに、
口の中は乾燥してカラカラだ。
お茶が飲みたい…。
どうしていいか分からず身動きも
出来ずに呼吸を潜め、ひたすら
恋人を待つ。
「…………ん?」
ふと外の廊下から、急速に部屋まで
近づく足音が聞こえる。
「っ!」
ドクドクドクッと破裂しそうな鼓動。
呼吸を忘れ、慎重に…足音が扉の前で
ぴたりと立ち止まるのを確認した。
少し後ろを向いて、扉を見る。
あ、まずい、鍵開けたままだ…!
どうしよう、どうしようっ…!
扉を開けるのが彼でありますように!
混乱してすがる思いで固く目を瞑る。
ガチャ!
「海さんっ!」
「!!」
聞き慣れた声に安心して振り返った。
勢いよく入り口を開けたモカくんは、
尻を向けて歓迎する私を見てすぐ
扉を閉めた。
「ふふっ、うーみさん♡」
あまり見えない角度でも
彼が上機嫌なのがわかる…。
うう、どうしてこんなことに…
もう自棄だ。
「お、お帰りなさい…モカくん…。」
腰を上げてご挨拶…。すると、
モカくんが元気よく臀部に飛びつく。
「ひゃぁんっ!♡」
「はーっ♡ただいま、ただいま♡
どんっっだけ海さんといちゃいちゃ
えっちしたかったか…!」
「ん、あっ…♡」
尻に頬擦りされると非常に
複雑な気持ちだ。
つづきます→
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