こいちゃ![R-18]

蒼い色鉛筆

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③本編↓未工事(すごいえちえち)背後注意でお楽しみください。

どうも、鷹橋です。 後日談

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それから由海広ユミヒロ
燃夏モカはバタバタ急かされた。

よく覚えていないが
事情聴取だったり書類を集めたり…。

仕事をしながらなので、お互いの
ことなのにお互いが会えないくらい
バタバタと忙しかった。

裁判も傍聴しにいった。

ドラマで見た被告人が立つ台の前で
鷹橋タカハシ音無ネムはお化粧もなく、
前髪はだらりと垂れて
うつろな瞳でただ立っていた。

検察側でアンダーソン検事は水を得た
魚のように、いやご馳走を見つけた
蛇のようにイキイキと説明や弁論を
していた。

ゲームの知識であった「カンカン!
静粛に!」みたいのはないんだなと
現実を知った。

半日休みで駆けつけたモカくんも
来てくれて、一緒に判決を待った。

アンダーソン検事と同年代くらいの
弁護人は怒られた訳でもないのに
半べそをかいていた。

結果は「有罪」。

実刑は軽かったが、鷹橋自身が
自分に罰を与えていた。

裁判所では
最後まで歩くしかばねだったが、
しばらくして鉄格子の向こうで
「ワタシは異国の女王!囚われている!」
と一日中叫ぶようになったそうだ。

…その話は仕事場で聞いた。

どこから話が漏れるのか。
ひそひそと会社中で噂されていた。

会社を辞職した彼女はもうここに、いや
東京にさえ戻ってこれないだろう。

受付の女性たちがひそひそ話していた。

「厭なやつだったもんね」

「なにかやると思ってたんだ」

「まあなんにせよ」

「いい気味ね。」

他人事とはまさにこれだ。

彼女たちの声を押し殺した笑いに
背筋を冷やしながら、由海広はいつも通り
自分の部署で書類をさばく。

あんなに恐ろしい目に遭ったのに
日常は過ぎていく。

以前と変わらない日常に安堵する。

助けてくれたアンダーソン検事と
味方でいてくれたモカくんには
感謝してもしきれない。

二人の人間の人生が壊れてしまったが
今はあのときの決断と、
それを支持してくれた大事な人たちと
正しいと思いたい。

仕事の合間に温かいダージリンを味わう。

今日はモカくんが家に遊びに来てくれる。

喜びにそわそわしながらも
仕事をこなしていく。

今の日常が夢のように、ありがたい。






玄関で一回、リビングで一回。
ベッドにこもり、深夜になっても
二人の熱は冷めない。
モカくんの首回りにすがりついて、
快感に善がる。

「あ、あっ♡あっ、あ、あんっ、あ♡」

「はっ、は…、海さん、海、さん…!」

腸内ねんまくをモカくんのおちんぽでぐちゃぐちゃに
かき回され、結腸の奥を突かれ、
前立腺をごりごりと潰される。

二人の唇はのりづけのように
くっついて、隙間から唾液が零れる。

「いくいくっ…♡もか、くんっ…♡
も、らめっ…♡いっちゃう…っ!あんっ」

「海さん、海さん…っ、イッて?
イッてください…っ、やらしい顔、
もっと見せて下さい…!」

ほとんど唇が触れあったまま、
二人はより強く密着する。

モカくんの切ない声に
ぞくぞく興奮してしまう。

「あ、…、あ、あっ…!…!モカくん…♡
好きっ…♡好きだよ…っ!あっああ!♡」

「っ…!海さん、そ、なっ…可愛いこと
言って、し、締めっ…!っく…!」

二人ほぼ同時に射精した。

大好きな人に触ってもらえる多幸感。
頭がふわふわする…。

たっぷり愛された由海広は、横になって
ひくひく震え放心状態になる。

それを満足そうに眺める燃夏は
頭を優しく撫でていた。

「あっ、忘れるところでした。
海さん、これ見てください。あー、
トンじゃいました…?」

「ん、んぅ…」

思い出したようにモカくんは
鞄からごそごそ用紙を取り出した。

激しく抜き差しされてヒリヒリいたむ
お尻を撫でつつ、のろりと体を起こす。

「……?」

とても綺麗な間取りの見取り図。
家賃や経費の詳細が書かれている。

これって…。

肩を並べたモカくんをちらりと見ると
とても嬉しそうに、穏やかに微笑んだ。

「海さん、
俺と一緒に暮らしてくれませんか?」

「え、え…っ!?」

見た瞬間、ちらと察したけど
実際言葉を聞くと驚いてしまう。

「ずっといい物件を探してたんです…。
ほら、海さん家2DKだから仕事部屋と
寝室で埋まって、俺どこに転がり込もう
かなーとか思ってたんですけど、
結局新しい部屋を探しちゃって。」

ぺらぺら、と複数枚の見取り図が
取り出される。

「モカくん……。」

「俺、独占欲の塊ですから…。
もっと海さんのそばにいたいんです。
もうあの女は来ないと思いますけど…
この物件は、今より仕事場に近くて…」

嬉々と説明してくれるモカくんは、
物件の魅力や欠点をすらすら話してくれる。

見取り図には複数の蛍光マーカーで
大事な所に線を引いて、
紙の端はボロボロになっていた。

「モカくん…っ…!」

「何度か妥協しようとしちゃったけど…
やっと最近、すごくいい物件を
見つけて…、っ!う、海さん、なっなんで
泣いちゃうんですか?い、嫌でした?」

ぼたぼた泣き出す私を心配そうに
覗いてくれる大好きな恋人。

くせで頭を撫でてもらうと
愛しさまで溢れてしまいそうだ。

臆病な私は今まで現状維持を望んでた。

変わらなければいいと。
踏み出す勇気なんてないと。

それなのに彼は、もっと素敵な世界に
連れていってくれようと
ずっと考えてくれてたんだ…!

「いやじゃ、ないよ…っ、
嬉しくて…!ごめ、んね…
いつも頼りないおじさんで…。」

「俺がしたくて、海さんについてきて
欲しくて巻き込んでるだけですよ?
嫌で泣いてるんじゃなくて良かった…。
嬉しいです…。
ねっ、海さんの笑った顔見たいです!」

「ふふ…、こう?」

くしゃ、と涙でびしょびしょの
顔で笑って見せた。

それだけなのに、モカくんはすごく
嬉しそうに笑い返してくれた。

力強い抱擁ハグつきで。

「海さん。海さん、大好きです。
二人で一緒に暮らしましょう…!」

「うん…、うん!モカくん、大好き…!」

抱きしめられた背中に手を回し、
心から感謝してキスをする。

まだまだ、二人の物語は続きますーーー






同棲編へとつづきます→
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