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美人で優しくてかっこいい義姉さん
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今日は日曜日…!
学校なんてやってないし、病院に勤める
義姉さんも休み…!
やれ、やるんだリルラ…!
俺!デートに誘うんだ!
天気の良いベランダで、風をまとって
朝食後の一服をする義姉さんは地上の
天使のように美しい…。
ほう…っと見とれていると、
握りしめ過ぎて汗でびちょびちょの
映画のチケットを見下ろして我に帰る。
「きゅっ、きゅっ、きゅっ」
ばかっ!何鳴いてんだ俺!
本人の前では名前で呼ぶって俺に誓った
だろうが俺!?
俺の声に反応して振り返った義姉さんは
ふわり、と微笑んでくれた。
本当に天使。いや聖母かもしれない。
「リルラ、どうしたの?」
「っ!?!?」
名前を呼ばれて、心臓の裏表が
ひっくり返ったと思った。
ばくばくうるさい!早く!俺!!
「きゅ、きゅーろっ、サン、今日ハ
いい、天気デスネ。」
駄目だ口が上手く動かない。
今俺笑ってる?泣いてる?
「そうね、デート日和ね。」
来た!相手からだけどキタコレ!!!
さりげなくデートに誘うんだ!
「ホントっデスネアノ、今日、
お暇、デスカ、キューロサン。」
「ん~、何か大事なことあった?」
「ち、ちけけけけけっと、これ、映画。
二枚、見に行きません俺と?」
チケットを差し出す指は震えすぎて
キューロには読めない。
義姉はまた、くすっと笑った。
「嬉しいなぁ、デートに誘ってくれるんだ」
「はいっ、はい!」
「チケット高かったでしょ?
その映画、あたしと観たいんだ。」
「はい!はい!」
最早頷くことしかできない。
素敵な笑顔の義姉さんは、少し顔を
曇らせた。
すれ違うときに肩をぽん、と触った。
スキンシップ…!
「ありがとう、ごめんね。
今日は彼氏とデートなの。
今度は休みの前に予定聞いてね。」
「………。」
あれ…俺…なにしてたっけ…
一人になったベランダで、映画のチケット
握りしめて…なにしてたっけ…。
「兄ちゃーん、きゅーちゃんがお金
くれたよぉ?お昼ご飯外で
食べてきなってさ!ハンバーグ食べたい!」
ぎぎぎ、と首を後ろに向ける。
上機嫌のプァルフがにこにこやってくる。
「あ、映画のチケット。これ怖くない?」
「あぁ…。」
「二枚あるけど…兄ちゃん、
一緒に行く人いないの?」
「あぁ…。」
「それなら僕と行こうよ!帰りに
ハンバーグ食べよう!ね!行こっ!
「…ぁあ…。」
はしゃぐ弟に袖を引っ張られながら、
自分が情けなくなる。
一年前に出会った義姉さんに恋をした。
それ以外の恋なんてしたことない。
デートの誘いかたなんて分かんないよ…。
「プァルフ…デート…したことあるか…?」
あったら許さん。
「デートはないよ!女の子と
遊びに行くことはあるけど!」
ふふ、デートはないのか、お子ちゃまめ…
「あ、きゅーちゃんが言ってたよ。」
「何?俺の話…?」
「うん!チワワみたいで可愛かったって!」
「………。」
人間とすら見てもらってない説…。
プァルフはぐいぐいバス停まで歩いてく。
「あ!もしかしてこれ、
兄ちゃんとデートになるのかな!」
バス停の時刻表を見ながら、
屈託なくニコニコ笑うプァルフ。
「…男はカウントしないだろ…」
「なんだ!残念っ。」
そしてポツポツ会話をしながら、
映画を観に行った。
帰りにグラタンを食べた。
今度こそ義姉さんをデートに誘うんだ…
夕飯は、映画に行けなかったお詫びにと
義姉さんが焼き肉を奮発してくれた。
よかった、義姉さん…帰り早かったんだな…
学校なんてやってないし、病院に勤める
義姉さんも休み…!
やれ、やるんだリルラ…!
俺!デートに誘うんだ!
天気の良いベランダで、風をまとって
朝食後の一服をする義姉さんは地上の
天使のように美しい…。
ほう…っと見とれていると、
握りしめ過ぎて汗でびちょびちょの
映画のチケットを見下ろして我に帰る。
「きゅっ、きゅっ、きゅっ」
ばかっ!何鳴いてんだ俺!
本人の前では名前で呼ぶって俺に誓った
だろうが俺!?
俺の声に反応して振り返った義姉さんは
ふわり、と微笑んでくれた。
本当に天使。いや聖母かもしれない。
「リルラ、どうしたの?」
「っ!?!?」
名前を呼ばれて、心臓の裏表が
ひっくり返ったと思った。
ばくばくうるさい!早く!俺!!
「きゅ、きゅーろっ、サン、今日ハ
いい、天気デスネ。」
駄目だ口が上手く動かない。
今俺笑ってる?泣いてる?
「そうね、デート日和ね。」
来た!相手からだけどキタコレ!!!
さりげなくデートに誘うんだ!
「ホントっデスネアノ、今日、
お暇、デスカ、キューロサン。」
「ん~、何か大事なことあった?」
「ち、ちけけけけけっと、これ、映画。
二枚、見に行きません俺と?」
チケットを差し出す指は震えすぎて
キューロには読めない。
義姉はまた、くすっと笑った。
「嬉しいなぁ、デートに誘ってくれるんだ」
「はいっ、はい!」
「チケット高かったでしょ?
その映画、あたしと観たいんだ。」
「はい!はい!」
最早頷くことしかできない。
素敵な笑顔の義姉さんは、少し顔を
曇らせた。
すれ違うときに肩をぽん、と触った。
スキンシップ…!
「ありがとう、ごめんね。
今日は彼氏とデートなの。
今度は休みの前に予定聞いてね。」
「………。」
あれ…俺…なにしてたっけ…
一人になったベランダで、映画のチケット
握りしめて…なにしてたっけ…。
「兄ちゃーん、きゅーちゃんがお金
くれたよぉ?お昼ご飯外で
食べてきなってさ!ハンバーグ食べたい!」
ぎぎぎ、と首を後ろに向ける。
上機嫌のプァルフがにこにこやってくる。
「あ、映画のチケット。これ怖くない?」
「あぁ…。」
「二枚あるけど…兄ちゃん、
一緒に行く人いないの?」
「あぁ…。」
「それなら僕と行こうよ!帰りに
ハンバーグ食べよう!ね!行こっ!
「…ぁあ…。」
はしゃぐ弟に袖を引っ張られながら、
自分が情けなくなる。
一年前に出会った義姉さんに恋をした。
それ以外の恋なんてしたことない。
デートの誘いかたなんて分かんないよ…。
「プァルフ…デート…したことあるか…?」
あったら許さん。
「デートはないよ!女の子と
遊びに行くことはあるけど!」
ふふ、デートはないのか、お子ちゃまめ…
「あ、きゅーちゃんが言ってたよ。」
「何?俺の話…?」
「うん!チワワみたいで可愛かったって!」
「………。」
人間とすら見てもらってない説…。
プァルフはぐいぐいバス停まで歩いてく。
「あ!もしかしてこれ、
兄ちゃんとデートになるのかな!」
バス停の時刻表を見ながら、
屈託なくニコニコ笑うプァルフ。
「…男はカウントしないだろ…」
「なんだ!残念っ。」
そしてポツポツ会話をしながら、
映画を観に行った。
帰りにグラタンを食べた。
今度こそ義姉さんをデートに誘うんだ…
夕飯は、映画に行けなかったお詫びにと
義姉さんが焼き肉を奮発してくれた。
よかった、義姉さん…帰り早かったんだな…
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