6 / 57
6話.ちょっとだけ、楽しみになってきた
しおりを挟む
リッデル伯父様から、推薦状を貰った後に、いろいろ話もしてくれた。
前の王様が脆弱な近衛騎士団を立て直す為、お爺様に来て欲しいと頼んだら…
お前が行けと問答無用で追い出されたらしい。
まだ若かったから不憫に思った当時の王様が、王立学園に通わせてくれた。
そして卒業後、近衛騎士団に入ったんだと。
本来伯父様が継ぐ予定だった辺境伯領は、弟に継がせようとしたんだけど、何故か拒絶された。
お母様には絶対任せられないから、仕方なく嫡男をお爺様の世継ぎにしたんだって。
お母様…確かに辺境伯なんて無理そう(笑)
お父様が変な誤解をしてたのには、思い当たる節がないらしく。
結婚式を欠席した事かな?と言ってた。
招待状を受け取った時。
当時護衛してた今の王様と、帝国に長期滞在中だったんだって。
帰国してから直ぐお祝いに行ったんだけど、その時偶々お父様がいなくて会えなかっただけで…
特に兄妹仲が悪い訳じゃないし、私達の話は伯父様の耳にも、ちゃんと届いてたんだって。
里帰りも定期的にしてたから、存在が無かった事にちょっとショックを受けてた。
まぁルディだからな…って苦笑いしてたわ。
いろんな話聞けてよかったよ。
推薦状も学園に提出して来たし、お土産も買ったし。
特に用は無いから帰って来た。
伯父様は泊まって行きなさいって言ってくれたけど…
正直お屋敷が豪華過ぎて、落ち着かなかっんだもの。
学園が始まったら、あの家から通う事になるんだよね~
今更断るのも申し訳無いし…
特待生になっても学生寮費はお高いのだ。
平民が入る所は無料らしいけど、一応貴族に分類されてるので却下された。
まぁ仕方ないよね、背に腹は代えられぬ。
救いは伯父様が気さくな人だった事位かな?
そうそう忘れてた!
私達は産まれて初めて紳士?淑女?って人種と遭遇したよ!
伯母様も、従兄弟達もお上品過ぎて、別世界の人かと思ったもん。
新学期に間に合って良かったねって、クレアに言ったら頷いてくれた。
「緊張した」
「ねっ!魔物相手のが楽だわ!それに学園は飛び級出来ないし、憂鬱になってたけど。研究し放題って聞いたら、ちょっと楽しみになって来た」
実は私達、何年も前に領内の学校を飛び級で卒業してる。
今更興味もない事を学べと言われてもって萎えてたの。
だけど、三年間研究に没頭出来るなら話は別だよ!
伯母様のナイスな情報提供に感謝します。
「私も頑張らなくちゃ」
何を?って思ったけど、そこは聞けなかった。
クレアが誰よりも努力家なのは傍にいる私が一番よく知ってる。
ただ、それを霞ませてしまってるのが私だって事も、自覚してるから。
そして私達は今日も、魔物討伐という名の訓練に励むのであった。
前の王様が脆弱な近衛騎士団を立て直す為、お爺様に来て欲しいと頼んだら…
お前が行けと問答無用で追い出されたらしい。
まだ若かったから不憫に思った当時の王様が、王立学園に通わせてくれた。
そして卒業後、近衛騎士団に入ったんだと。
本来伯父様が継ぐ予定だった辺境伯領は、弟に継がせようとしたんだけど、何故か拒絶された。
お母様には絶対任せられないから、仕方なく嫡男をお爺様の世継ぎにしたんだって。
お母様…確かに辺境伯なんて無理そう(笑)
お父様が変な誤解をしてたのには、思い当たる節がないらしく。
結婚式を欠席した事かな?と言ってた。
招待状を受け取った時。
当時護衛してた今の王様と、帝国に長期滞在中だったんだって。
帰国してから直ぐお祝いに行ったんだけど、その時偶々お父様がいなくて会えなかっただけで…
特に兄妹仲が悪い訳じゃないし、私達の話は伯父様の耳にも、ちゃんと届いてたんだって。
里帰りも定期的にしてたから、存在が無かった事にちょっとショックを受けてた。
まぁルディだからな…って苦笑いしてたわ。
いろんな話聞けてよかったよ。
推薦状も学園に提出して来たし、お土産も買ったし。
特に用は無いから帰って来た。
伯父様は泊まって行きなさいって言ってくれたけど…
正直お屋敷が豪華過ぎて、落ち着かなかっんだもの。
学園が始まったら、あの家から通う事になるんだよね~
今更断るのも申し訳無いし…
特待生になっても学生寮費はお高いのだ。
平民が入る所は無料らしいけど、一応貴族に分類されてるので却下された。
まぁ仕方ないよね、背に腹は代えられぬ。
救いは伯父様が気さくな人だった事位かな?
そうそう忘れてた!
私達は産まれて初めて紳士?淑女?って人種と遭遇したよ!
伯母様も、従兄弟達もお上品過ぎて、別世界の人かと思ったもん。
新学期に間に合って良かったねって、クレアに言ったら頷いてくれた。
「緊張した」
「ねっ!魔物相手のが楽だわ!それに学園は飛び級出来ないし、憂鬱になってたけど。研究し放題って聞いたら、ちょっと楽しみになって来た」
実は私達、何年も前に領内の学校を飛び級で卒業してる。
今更興味もない事を学べと言われてもって萎えてたの。
だけど、三年間研究に没頭出来るなら話は別だよ!
伯母様のナイスな情報提供に感謝します。
「私も頑張らなくちゃ」
何を?って思ったけど、そこは聞けなかった。
クレアが誰よりも努力家なのは傍にいる私が一番よく知ってる。
ただ、それを霞ませてしまってるのが私だって事も、自覚してるから。
そして私達は今日も、魔物討伐という名の訓練に励むのであった。
10
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
【短編】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ、赤ちゃんが生まれる。
誕生を祝いに、領地から父の辺境伯が訪ねてくるのを心待ちにしているアリシア。
でも、夫と赤髪メイドのメリッサが口づけを交わしているのを見てしまう。
「なぜ、メリッサもお腹に赤ちゃんがいるの!?」
アリシアは夫の愛を疑う。
小説家になろう様にも投稿しています。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
問い・その極悪令嬢は本当に有罪だったのか。
風和ふわ
ファンタジー
三日前、とある女子生徒が通称「極悪令嬢」のアース・クリスタに毒殺されようとした。
噂によると、極悪令嬢アースはその女生徒の美貌と才能を妬んで毒殺を企んだらしい。
そこで、極悪令嬢を退学させるか否か、生徒会で決定することになった。
生徒会のほぼ全員が極悪令嬢の有罪を疑わなかった。しかし──
「ちょっといいかな。これらの証拠にはどれも矛盾があるように見えるんだけど」
一人だけ。生徒会長のウラヌスだけが、そう主張した。
そこで生徒会は改めて証拠を見直し、今回の毒殺事件についてウラヌスを中心として話し合っていく──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる