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邪竜編

完成へ

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復活の報告があってからというもの、私は研究室に篭って研究に専念した。本当は破壊魔法の精度をあげたいけど、それより今はこっちを優先。

そしてついに…

「できた…これが私が目指した上級回復薬!安定して生産できるレシピも書けたし、ラフィーリラの花も安定した生産量を記録してる…あとはこれを王立研究室に持っていくだけ」

善は急げと立ち上がると、立ちくらみがしてよろけてしまった。流石に4徹はキツいな…

「ノエル!大丈夫ですか?!」
「あ、ミリア。大丈夫大丈夫」
「…研究は完成しました?」
「うん。あとはこれを研究室に持っていくだけ」
「私が持って行きます。ですから、少し休んでください」
「そんな暇ないよ!みんなそれぞれ頑張っているのに…」
「私は他の方々と違ってできることはありません…ですからこれくらいやらせて欲しいのです。それに、休まないとできるこることもできなくなります!睡眠不足による思考力の低下は危険です。特に今のような緊迫した状況下では。ノエルもよくわかっているでしょう?」
「うう…そうだね。少し仮眠をとるよ。だから、これ。お願いしていい?」
「はい!もちろんです!」

研究結果を渡すと嬉しそうにミリアは胸に抱き抱えて部屋を出た。

少しでも休むか…

ベッドに横になって目を閉じると、すぐに睡魔が襲ってきた。





目を覚ますと、高かったはずの陽はもう落ちていた。

「ん~…結構寝たな」
「体調はどうだ?」
「だいぶいいよ…って、え?ヴィンス様?!」
「ふっ…大丈夫ならよかった」

口に手を当てて笑いを堪えている。そんなに私の反応面白かった?!恥ずかしい~!

「わ、笑わないでください!」
「いや、すまない。そんなに慌てると思わなくてな」
「うぅ…な、何か用があったんですか?領地のほうにいるはずじゃ…」
「用がなきゃ恋人のところへいたらいけないのか?」
「こ、恋人…」
「違うか?」
「ち、違いませんけど~!」
「ハハっ、すまないそう怒らないでくれ…報告と会議のために王城を訪れたら、倒れかけたと聞いて様子を見にきたんだ」
「ありがとうございます…最近忙しかったから、会えて嬉しいです」

反応がなかったのであれ?っと思い顔を見上げようとすると、ヴィンス様の大きな手に阻まれて見えなかった。でも耳が赤いから照れてるのはバレバレ。なんだか私まで恥ずかしくなってきて、しばらく2人で顔を真っ赤にしていた。
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