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助太刀

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「坊っちゃま。見えましたか?」

「うん、見つけた。」


ウィルフォードの指し示した方角に進めば、

ユーバッハの《魔力感知》の範囲内にアンデッド化したゴブリンが入る。

魔力感知を頼りにそのまま進めば、簡単にアンデッドを見つけることができた。


「《回復》」

「ギャァァァァー....」


ユーバッハは即座に聖属性魔法を行使し、魔法《回復》をゾンビ化したゴブリンに浴びせる。

ユーバッハから飛ばされた光り輝く魔法はゴブリンを包むと、

怪奇な声をあげながらゴブリンの体から黒い煙が現れ四散した。

浄化された証拠か、アンデッド・ゴブリンは力を無くし地面に倒れる。


「え?あれだけ?」

「あれだけと思われますが、あれだけにございます。聖属性魔法はアンデッドの弱点故に。」


ユーバッハが放った光は、傷などを癒す魔法だった。

だがアンデッドにその光を浴びせれば、一瞬で力つきた。

魔法も武器も効果の薄いアンデッドと聞いて、ユーバッハはもう少し色々と想像していたが、

聖属性はアンデッドにこれほど効果のある魔法なのだ、と初めて体験した。


「アンデッドの元が弱い魔物であれば瘴気もそれほど集まりませんので。攻撃魔法でなくとも、《回復》程度の魔法に含まれている聖属性で瘴気を振り払えるものなのです。」

「そうなんだ。色々覚悟していたから、正直拍子抜けしちゃった。」

「とはいえユーバッハ様。これは誰でもできる普通のことではございませんよ。ユーバッハ様が魔法の才能をお持ちだからこそできることなのです。」

「スグハはできるの?」

「私には聖属性系統の適性がございませんので。氷漬けにした後に叩き割る事はできますが、魔物が強大になるほど難しくなります。」


ユーバッハはそんなのもなのか、と納得する他なかった。


ユーバッハに反応したアンデッド・ゴブリンたち。

三人を認識した周囲のアンデットが不気味な声を上げゆっくりと近づいてくる。

怖気づかず、子供は


「これだったら問題なさそうだね。」

「はい。坊っちゃまであれば問題ないと判断させていただきました。」


ユーバッハは光景に焦ることもなく両手に聖なる光を宿した。







「坊っちゃま。こちらに討伐体の面々が向かってきております。」


ウィルフォードがそう言ったのは、

ユーバッハが一人で周囲のアンデッドを狩り尽くした時のことだった。


「え?討伐体の人たちが?ゴブリン討伐を終えたには早すぎるような気がするけど。」

「いえ。どうやら二番隊と三番体が合流し、撤退しているようです。」

「撤退?何から?」

「ゴブリンの群れからのようです。結構な量がいますね。」


ウィルフォードの言葉を聞いてユーバッハは顔をしかめた。

ゴブリンを狩りにきたはずの部隊が、ゴブリンに追い返されているのだ。

自分でもゴブリンは簡単に処理できるので、

二部隊合計250人近い人数の人間が追い返されて居る光景など想像できない。

スグハの《魔力感知》にはまだ反応がないのか、彼女はウィルフォードの次の発言を待っている。

もちろんユーバッハは二人に比べ《魔力感知》の範囲が短いので何もわからない。


「これは結構な数ですね。引き返すのも納得できます。」

「ウィルフォード、数はどれぐらいですか?」

「もう少し待ってください。まだ群れの全体像がつかめませんので。」


間を開けてウィルフォードが口を開ける。


「これは...。どうやら第五部隊も撤退して居るようです。2・3合同部隊を追いかけて居るのは1300匹前後。第五部隊を追いかけて居るのは確認できるので400匹ぐらいでしょうか?まだ群れの全体が感知範囲に入り切ってませんのでまだまだ増える可能性もありますが。」

「...え?」


ユーバッハは空気が抜けるような音を出した。


(1300匹?1300って僕たちの周りが埋め尽くされるような数だよ?)


数を聞いた途端に勝手に頭がその数を視覚化させてしまう。

森はゴブリンの絨毯で着飾られていた。

流石にそれはユーバッハでもおぞましいのか。背中を寒気が走ったようだ。


追い討ちをかけるように


「...500、...600、...700、...800......第五部隊を追って居るゴブリンの群れも1000匹前後いますね。」

「合わせて2300匹ですか...確かに多いですね。護衛に関しては問題ありませんが。」


ウィルフォードが別で動いている第五部隊を追いかけるゴブリンの数を数え上げる。

その数は同じく4桁。さらに厚くなったゴブリンの絨毯にユーバッハは自然と顔を横に振る。

だが、そんな膨大なゴブリンの数を前に護衛の二人は酷く落ち着いている。


「ユーバッハ様にもちょうど良い経験です。森では不測の事態に陥るこどがあるものです。こう言った時のために魔力はできるだけ温存する。そして使い時を見極めるのが重要でございます。今回は序盤では魔力を使用しましたが、それ以降はできるだけ魔力を温存して戦っておられましたので、万が一のこのような事態にも対応できるというわけでござます。」


魔力は有限である。

枯渇状態に入れば体調が急激に悪化し、まともな判断もできなければ体も動かなくなる。

森の中に居る間は魔法は使い時を考え、

魔力はこう言った事態にも対処できるように温存するものだ。

スグハはこの状況は教訓を覚えるのにちょうど良いと、何事もないかのように話す。


だが、ユーバッハは彼女の最後に言った言葉に反応した。


「え?...対応するって、僕は今からやってくるこのゴブリンの群を狩る必要はないよね。」

「いえ、狩っていただきます。ウィルフォードも同じ考えではないですか?」

「そうですね。ゴブリンのような最底辺の魔物で「個」対「集団」を経験できる事は非常に運が良い事でございます。これまで坊っちゃまは何かと素早くゴブリンを倒すことに成功していますので、相手が集団であろうと手を掛ける時は一対一で戦っていたようなもの。こう言った逆境に立たされて居る時の方が、総合的な判断力も鍛えられます故。今後の成長も視野に入れ是非とも相手取っていただきたいですな。」

「このようにウィルフォードも言っておられますので。」


ユーバッハの耳に二人の話は届いていない。

二人が自分をゴブリンの大群に投げ入れることに賛成していると理解した時点で。


(2000匹のゴブリンとか気持ち悪い以外のなんでもない。ゴキブリかよ。っていうか僕まだ6歳なんだけど。可愛い子には旅をさせろって言うけど、これは絶対におかしい。)


すでに1000匹近いゴブリンを殺している。

だが、それは一度にではなく小さな集団ででてきたのを潰して行っただけだ。

自分に1000匹を一気に殺すような魔法は放てないし、

何よりも想像するだげで悍しい。


それでも、本人が嫌だったとしても護衛の二人が同意したのであれば、

そこに退路はないようなものだ。


それを理解してるユーバッハは、しばらくの現実逃避から帰ってくる。


「坊っちゃま。我々が命の安全は保証させていただきますので。」

「...分かったよ、もう。」


ウィルフォードから6歳の体のサイズにちょうど良い短剣を渡される。

グレイランス家が用意した、子供が持つには上質な剣だ。

ユーバッハはそれを受け取ると、嫌そうな顔を浮かべながら今度こそ覚悟を決めた。







二・三番合同体の姿を確認する。

ユーバッハの想像通りの悍しいまでのゴブリンに囲まれて二・三番合同体は移動していた。

姿を確認次第即座に援護に回る。


「グレイランス侯爵家が四男、ユーバッハ・カールマン・グレイランスが援護に入ります!」


魔法を放つ前に大声で味方であることを述べ、討伐体の頭上に現れれば、


「《氷弾》」


魔法を氷の氷柱に変化させ撃ち放った攻撃を撃ち放った。

後方で追いつかれたゴブリンに飲み込まれそうになっていた兵士たちを、

絶妙な魔力操作によって狂いなく定めた氷の弾丸が支援する。


「な、なんだ!」


突如強力な魔法により支援された兵士たちからすれば、

ゴブリンの体が突如吹き飛んだとしか認識できなかった。

だがそれが直ぐになんだったかは理解できた。


自分たちの頭上を小さな悪魔とも思える子供が、

到底同じ人間ではないような荒ぶる魔力と動きを見せつけながら移動してく姿は、

それだけ印象的なものだった。


「ここはグレイランス家が引き受けます!あなたたちは他の隊との合流を優先しなさい!」

「助力感謝致します!」


戦場で誰もが聞こえるような大声でそう答えたスグハに、

二番隊隊長バックルと三番隊隊長ジュースが即座に感謝の意を示し、そのまま後退し続ける。


「《地殻壁》」


氷の魔法を打たれて怯んだゴブリンと人間の兵士の間にできた隙間に、

間髪入れずユーバッハは魔法による土の壁を作り出した。

これにより人間とゴブリンの隔離に成功する。


「これで広範囲の魔法を放てる。《炎熱地獄》」


急激にユーバッハの手元に魔力が集結すると、強力無比な炎が作り出された。

ほとんどのゴブリンが手元に集まる炎を見ただけで野生の感が働き、

散り散りになってユーバッハの前から離れる。


しかし逃げるには時遅しとユーバッハは圧縮された炎を大群にたたき込んだ。

着弾とともに周囲の木々はあまりの熱量に着火し、

熱波が瞬く間に広がりゴブリンを焼き殺す。

手から放たれた掌サイズの炎は周囲を一瞬で地獄と化した。


(相手が混乱して居る間に一気に叩く!)


ユーバッハは、まだメラメラと燃え続け猛威を振るう灼熱空間に頭から突っ込む。

《身体強化》を大幅に強化させ接近戦に移行するつもりだ。


目まぐるしく循環する体内の魔力はユーバッハの身体能力を大幅に上昇させ、

体表にできた魔力の薄い膜は、周囲の熱気を大幅に遮断する力がある。


「ギャッ!?」


灼熱空間を問題なく抜け、火の中から現れるという意表をついた行動で、

《炎熱地獄》から逃げ切ったゴブリンの喉に短剣をあてがった。

振り抜いた短剣にはゴブリンの体液が付着している。


6歳児は大人顔負けの動きでゴブリンからゴブリンへと移動し、次々と斬りつけていく。

その数だけ地面にゴブリンが沈む。


数の多さが仇になったのか。

周囲のゴブリンは目の前の炎に気をとられ、紛れ込んだ伏兵に気づくことができない。


「《濠濁流穿》」


ユーバッハはゴブリンの群れの真ん中まで歩みを進めると、

即座に魔力を圧縮させ、水系統魔法を発動した。

どこからともなく荒波がたつような音が鳴り渡り、


「ギャー!!!!!!!」「ギャー!!!!!」


燃え広がる火に注意を引きつけられていたゴブリンが振り返る。

螺旋を描いた濁流は群れの中心から渦を巻きながらその猛威を振るう。

突如現れた灼熱空間と同等の混乱をもたらした。


ゴブリンの集団は恐慌状態に陥る。

ただただ逃げている人間達を追いかけていた時の愉悦はそこにない。

訳のわからない規模の魔法が右左で突如発生した。

仲間が大量に死んだ。

森の王者、強者としての誇示が揺らついていた。


「キギィギ !!!!!!!!」


ザワザワとしていた群れの中を突如仕切るゴブリンの大声。

群れの統率を一声で取り直したのは他より背丈も肉質も良い1匹のホブ・ゴブリン。


「あいつがこの群れのボスか。」


ユーバッハはそのホブ・ゴブリンを視界にいれる。

ゴブリンは特性上自分の地位を誇示するように装備をつける。

そしてそのホブ。・ゴブリンの装備は、

明らかに周囲の装備を固めているゴブリンよりも遥かに上質な装備を揃えている。


「あいつを叩けばこの群れは終わるって事だよな!」


ユーバッハはホブ・ゴブリンが敵の群れの中であることを顧みず突っ込む。

スグハとウィルフォードの目的と、ユーバッハの目的は一致していない。


(ゴブリン程度なら魔法でどうにかできる。でもこの数全部を流石に駆除してられるほどの余裕はない。頭を叩いて統率が取れなくなったところを削って数を減らせば、森に散り散りになってくれるだろ。仕事もその分早く終わる。)


手に持った短剣を前にだしゴブリンの間を通り抜け、

小さな子供はホブ・ゴブリンへと一直線に駆ける。

ホブ・ゴブリンの指揮に入っているゴブリン達は、人間の子供を易々と通す気もない。


「邪魔なんだよ!《紫電砲雷》」

「ギャァ~~~!!!」「ア゛ァアアア」


立ち塞がるゴブリンの量が量で、背丈の小さいユーバッハは壁のように感じられる。

それを見たユーバッハは即座に手を水系統雷属性魔法を用意。

両手に収束された雷を一気に放電させると、

その大砲は装備を着用している事などかかわらず周囲のゴブリンを貫いた。

集まっているゴブリンからゴブリンへと雷電は伝わり、

壁のように立ち塞がっていたゴブリンは全てが地面に伏せる。

即死の一撃だ。


「よくも面倒ごとを持ってきてくれたな!」

「ギィギィギ!!」


ユーバッハは綺麗に開いたホブ・ゴブリンへの道を一気に駆け抜け跳躍した。

即座に掌に魔力が収束され炎が顕現する。

その炎はユーバッハの込める魔力に比例して輝きを強め、

ユーバッハが同時に魔力操作を行いその炎を圧縮、追加にさらに魔力を込める。


自分の率いる軍勢を抜けてやってきた子供。

只者ではない雰囲気を感じ取ったホブ・ゴブリンが、手持ちの武器である槍を構える。



「《火球》」



ホブ・ゴブリンへと重力に沿って落ちる最中、ユーバッハは魔法《火球》を行使する。

人間の幼体が自分に向かって放った魔法。

ホブ・ゴブリンはそれに対して正面から槍を突っ込んだ。


(決まった!)


ユーバッハが勝負が決まったと判断するほどの炎がホブ・ゴブリンを包む。

顔は判断不能なほどに焼きただれ、腕も鎧の下の肌もズタボロになるような威力だ。

後ろに吹き飛ばされそのまま即死だ。


「うぉ!?」


だが、ユーバッハの予想とは反対に槍は炎の中から顔を表し、

ユーバッハを貫くために一直線に押し出された。

運よく気づくことのできたユーバッハは首を動かし槍での一突きをかわす。

あまりに予想外だったのか近寄ったにもかかわらず、

短剣での反撃さえせずに再び距離をとった。


(な、なんで死んでないんだ!?ゴブリンなんか確実に死ぬ威力だったはずなのに。魔力を温存しようと思ったけど広範囲魔法を使わなかったのが仇になったかもしれない。)


ユーバッハは急いでホブ・ゴブリンを確認する。

自分の放った魔法の余韻が消えると、ホブ・ゴブリンが姿を表す。


「ア゛、ア゛...キ゛」


突き出した右手と左手は爛れ、顔も重症の火傷を負っている。

どうやら肌がくっ付き視界が良好ではないようだ。

着用していた装備はユーバッハの魔法によりかなり痛んでいる。


「なんだ。最後の悪足掻きだったのか。」


自分の魔法が効かなかったと一瞬は考えたが、相手はゴブリンだ。

考えすぎだったと、短剣を握り直しホブ・ゴブリンに近づいた。

周囲を囲んでいるゴブリンが手を出してくる様子はない。


「ごめんね。まさかこんなにタフだったとは思ってなかったんだ。今までのゴブリンと同じで一瞬で殺せると思って。」


ユーバッハは痛々しい風貌で立つゴブリンに哀れみを含めた視線を向ける。

大量にゴブリンは殺したが、全て一撃で殺してきた。

それはできるだけ痛みのない死を与えてあげたかったから。

そして何より生にしがみ付いている姿を見ないことで、

自分が殺した時の嫌な気持ちを軽減させるためでもあった。


(よく猟師とか、畜殺場で働いている人たちはこんなことできるよな。)


目の前の痛々しい姿のゴブリンを見て、さっさと楽にしてあげようと、

短剣を首に持っていこうとする。


「今、楽にしてっ!?...っと」


近づいても動かないホブ・ゴブリンに対し、ガードを下げていたのかもしれない。

そこへ自然の猛威が、生きようとするゴブリンの反撃が飛び出た。

十分に近づいたユーバッハに、

ホブ・ゴブリンは爛れた手で槍を突然横に薙ぎ振るった。


突然動いたゴブリンにユーバッハは驚異的な身体能力で反応し、

魔法で強化された身体能力で槍を一刀両断するとそのままゴブリンの首を切り落とした。


「あっぶな!...やっぱり一撃で殺すのは大切だわ。」


今の一撃は間違いなくユーバッハが一番死に近づいた瞬間だった。


(ウィルフォードとスグハは今のでも入ってきてくれないの!?一つ間違ってたら死んでたんだけど!?)


護衛するといっていた二人だが、

今レベルの危険に自分が晒されても手伝う気はない。

それを理解して、いくらなんでもおかしいと全てが終われば抗議を申し立てる事を決意する。


同時に今はそんな場合ではないと気持ちを切り替え、

周囲のゴブリンに意識を戻した。


「君たちの頭はもう死んだからね。君たちも早めの御退場をおすすめするよ!《火球》」


いくらなんでもここにいるゴブリン全てを倒す気はないので、

小規模ながらも魔力を込めた《火球》を発動する。

そしてそれを複数自分の周囲に浮かべると、

両手を動かしながら手に取るように動かし始めた。


遊ぶように飛び回る炎は逃げ回るゴブリンを次々と貫通し、魔物の被害を拡大させていく。

一方的な展開がそこに広がった。

卓越した魔力操作能力は、このように発動した魔法を完全に操つることも可能なのだ。


ユーバッハは逃げる魔物を追いかけながら次々と討伐数を増やす。


「クッソ。やっぱりこれ思ったより難しい。」


だが、ユーバッハも悠々とそんな事を成し遂げているわけではなかった。

子供の顔には厳しい表情が浮かんでいた。


理由は魔力の性質にある。

魔力を体外で操作するには、体内で操作する何倍もの技量が必要とされる。

そして《魔力感知》のように純粋な魔力を操るより、

『魔法』をコントロールするにはさらなる技量が必要となる。


ユーバッハはベテランハンターも顔負けの技術を披露しているのだ。

そもそも6歳の子供ができることがおかしいが、悠々とできるものでは絶対にない。

そんなユーバッハの努力あって、ゴブリンの群れは反撃の意思を失い逃げつつあった。

とある異変が起こるまでは。


「え?な、何がどうなって?確実に殺したはずなのに...。」


致命傷を与え殺したはずのゴブリン達が、突然動き始めたのだ。

体をむくりと起き上がらせたゴブリンの目に生気はない。

状況を把握しようと動かしていた火球を止める。

すると、魔力が荒ぶり魔法が行使されている気配を感じ取った。

その視線の先には...


「え、ホブ・ゴブリンがもう1匹。それも死霊魔法使い。」


ユーバッハでさえ所持していない、

闇系統魔法に当たる死霊魔法を行使しているホブ。ゴブリンがいた。
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