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♪
「ユキミ、またテレパシー送ってんの?」
待ち合わせはいつもの公園。
昼間だというのに人が少ないのは、平日だからだろうか。
遅れてきた、貴方の手には、コンビニの小さな袋。
中身はきっと。
「ううん、昔のこと思い出してた」
「昔?」
「うん、ずっと昔。けど、本当はちょっと昔」
「またユキミは……オレの理解を超えることを言うね」
よいしょ、と小さく声を出して、跳ねるように椅子から立ち上がる。
それからスッと手を伸ばす。
「手、つなごっか」
「いいけど?」
貴方は少しだけ困ったように眉を寄せる。それとは裏腹に言葉には嬉しさがまとっていた。
思い出していたんだ。
私と貴方が、こうして一緒に過ごせるようになった、キッカケ。
「ユキミ、またテレパシー送ってんの?」
待ち合わせはいつもの公園。
昼間だというのに人が少ないのは、平日だからだろうか。
遅れてきた、貴方の手には、コンビニの小さな袋。
中身はきっと。
「ううん、昔のこと思い出してた」
「昔?」
「うん、ずっと昔。けど、本当はちょっと昔」
「またユキミは……オレの理解を超えることを言うね」
よいしょ、と小さく声を出して、跳ねるように椅子から立ち上がる。
それからスッと手を伸ばす。
「手、つなごっか」
「いいけど?」
貴方は少しだけ困ったように眉を寄せる。それとは裏腹に言葉には嬉しさがまとっていた。
思い出していたんだ。
私と貴方が、こうして一緒に過ごせるようになった、キッカケ。
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