ゆきめ

くさの

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「ユキミ、またテレパシー送ってんの?」


 待ち合わせはいつもの公園。
 昼間だというのに人が少ないのは、平日だからだろうか。

 遅れてきた、貴方の手には、コンビニの小さな袋。
 中身はきっと。


「ううん、昔のこと思い出してた」
「昔?」

「うん、ずっと昔。けど、本当はちょっと昔」
「またユキミは……オレの理解を超えることを言うね」

 よいしょ、と小さく声を出して、跳ねるように椅子から立ち上がる。
 それからスッと手を伸ばす。

「手、つなごっか」
「いいけど?」

 貴方は少しだけ困ったように眉を寄せる。それとは裏腹に言葉には嬉しさがまとっていた。

 思い出していたんだ。
 私と貴方が、こうして一緒に過ごせるようになった、キッカケ。
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みんなの感想(2件)

スパークノークス

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くさの
2021.08.19 くさの

ありがとうございます。
短いですが楽しんでいただけたら幸いです。

解除
花雨
2021.08.13 花雨

作品お気に入り登録しときますね(^^)

くさの
2021.08.14 くさの

ありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

解除

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