悠久の機甲歩兵

竹氏

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激動の今を生きる

第328話 一緒に帰ろう

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 暗闇の中、目が覚めた。
 身体中に激痛が走り、口の中は鉄の味が支配している。
 ただ、そう感じるということは、少なくとも生きているらしい。何も見えず聞こえない以上、どこが残っているのかもわからないが。

 ――思ったよりしぶといな、僕も。

 あれだけミキサーに入れられたようにシャッフルされたというのに、まさか一度手放してしまった意識が戻ってくるとは。
 治療された、ということもないだろう。自分が何処を向いているのかは曖昧だが、それでも中途半端に傾斜した場所で、動けないまま仰向けで放置されているのだ。
 となると多分、ここは翡翠の中か。蒸し焼きにされず、衝撃波に砕かれることもなかったのだと思えば、大した幸運である。
 最後は、どうしたんだったか。いつまで持つか分からない意識で考える。
 天雷の照射が見えて高度を落とした。それから地面スレスレを逃げるように飛んで、その先は覚えていない。

「……システム、起動……ごほっ……」

 血を吐きながら、自然と口にした翡翠への命令。
 亀裂だらけのモニターに薄く光が宿る。それも断片的で、何が表示されているのかはわからなかったが。

 ――悪運が強いのは、お前も同じか。

 生命維持装置が動作するかはわからない。否、稼働すれば奇跡だろう。
 ただ、この痛みと息苦しさから少しでも逃れたくて、しかし揺らいだ視界にフッと力を抜いた。
 冷たいまどろみに任せ、このまま眠ってしまったほうがいい。次に目が覚めるかはわからないが、必死になって起きていたところで同じだと。
 そう思った時、遠くで何かの音が鳴った気がした。


 ■


 玉匣は猛然と土煙を上げて疾走する。
 俺の身体を組み立てる時間さえ惜しみ、トレーラーを放置して出発したのだ。全力走行は当然だろう。
 センサー類が復旧しない以上、頼れるのは肉眼という最も原始的な方法だけ。おかげで俺は犬猫に全身骨格を復旧してもらって早々、彼女らと並んで砲塔上から景色に目を凝らしていた。

『こちらアラン! エーテル機関の反応を確認した! タマクシゲのすぐ傍だ!』

 突如鳴り響いた無線に、俺たちは一斉に身を乗り出す。
 今では貴重な電子の目。ノルフェンのセンサーが捉えたとなると、まず間違いはないだろう。

「どこ、どこッスか……! えぇい、臭いが舞っててわかんないッス!」

「この距離で天雷の被害を免れたとすりゃ、山の裏手以外にあり得ねぇ! 土砂に埋もれてる可能性もある、とにかくよく探せ!」

 焼き払われた畑と町は、最早何処にあったかすら曖昧だが、形を留める山を見る限り、玉匣が走っているのは帝都を少し離れた北側辺りだろう。
 もしも相棒が退避方向と不時着地点を計算し、敢えてギリギリまで粘ったのだとすれば、最早神業という他ない。逆に、偶然飛行した方向がこの飛び出した山岳の裏だったのなら、世界に愛されていると言っても過言ではないだろう。
 奇跡は起こる。可能性はある。エーテル機関の反応があった以上、少なくとも翡翠は生きているのだ。
 ならばと景色の変化に全神経を集中していれば、隣から、あっ! と声が上がった。

「あそこ! 左側です! 土砂から何か出っ張ってませんか!?」

『近づいてみる!』

 玉匣は減速することなく、こちらを振り落とさんばかりの勢いで進路を変える。
 猫の指さした先。傍目に見ればただ、降ってきた土ぼこりに覆われた地形のようだったが、俺は暫しそれを凝視した後、カタカタと顎を鳴らした。

「か、カカ……見つけた、見つけたぞ! かくれんぼは終わりだぜ相棒! アラン、急げ!」

 うつ伏せ気味に岩へもたれかかった人型の鎧。熱線と被弾によって青い装甲色は酷く褪せ、その上から土砂を浴びたおかげで周囲と同化していたが、角ばった形とだらりと垂れた手はマキナ以外の何物でもない。
 履帯が地面を抉り、車体が前へと傾く。そんな不安定な状態でも、ファティマとアポロニアは素早く砲塔上から飛び降り、マオリィネが後部ハッチを蹴り開ければ、ポラリスとシューニャもそれに続いた。

「キョーイチ!」

「ダマルさん、これどうしたらいいッスか!?」

「状態そのまま! マオリィネ、左の強制解放レバー、赤い奴を思いっきり捻れ!」

 真っ先に取り付いたファティマが土を払いのけると、マオリィネは機体の左側へ回り込んで懐に手を突っ込むと、これかと叫びながら身体ごと捩じった。
 バシュ、と音を立てて背面が動き土埃が落ちていく。だが、本来大きく開くはずのフレームは、何かが噛みこんでいるのか変形しているのか、僅かに浮いただけで止まってしまった。

「ちょっと、これ以上開かないわよ!?」

「どいてください! ふぎぎぎぎッ!」

 ファティマはマオリィネを押しのけると、ミカヅキの切先を装甲の隙間へ突っ込み、長い刀身をてこにしてフレームへ力をかけた。
 ケットと特殊合金の組み合わせは流石と言うべきか。彼女が歯を食いしばって唸ると、ロックボルトが吹き飛んでなお動かなかったフレームがメキメキと鳴って広がり、最も可動域の広い背面上部が開くと、固着していた他の部位も合わせて口を開けた。

「おにーさんッ! あ……!?」

 内部を覗いたファティマは慌てた様子で声をかけ、しかしそこで口を噤んだ。
 背中を向けたままのパイロットスーツが、天海恭一であることは疑いようもない。だからこそ、呼びかけに振り返ることもなく、流れ出る大量の血に汚れた格好を目にした時、彼女は言葉を失ったのだろう。
 どこに傷があるのかわからなくとも、この尋常ではない出血は、現代の常識において助からない、あるいはもう既にと希望を失わせるには十分過ぎたに違いない。
 小さな呻きが聞こえるまでは。

「……ファティ、かい……ぐっ……」

「ッ!! 生きて、生きてます――おにーさん、生きてますよ!」

「で、でも、凄い出血ッス……これじゃあ」

「馬鹿野郎ッ! 意識があるうちから怯んでんじゃねぇ! ゆっくりだ! ゆっくり体を機体から引きずり出して寝かせろ! シューニャ、緊急用総合治療パック《ECMP》出せ! 赤い袋だ!」

 顔色を失いかけたアポロニアを怒鳴りつければ、彼女はグッと表情を固め、ファティマと共に恭一の身体を抱え上げる。
 そうだ、諦めるには早い。大量の血はショックかも知れないが、見た目には大きな外傷もなく五体満足で意識もあるのだ。
 やれることは全部やる。800年前、ズタボロになった前線の連中が、それでもなんとか後方まで運んで来られていたように。

「ん! これ!」

 シューニャの持ってきたファーストエイドキットを受け取り、重症者以外に使うなと大きく書かれた赤い袋を引きちぎる。
 抗劣化庫の中で遥かな時間を真空密封されていた薬剤に、どこまで本来の効果は期待できるのかは未知数。だが、ここで迷っている余裕はなく、俺はパイロットスーツの袖を切り裂いて、血に汚れた肌に無針注射器の先端を当てた。

「ちょっと痛むぞ相棒。マオリィネ、ポラリス、手を握っててやれ!」

「何……慣れ、てる……」

「喋らないで。大丈夫、大丈夫だから……!」

 白黒で対を成すような2人は、それぞれ恭一の左右の手を取ると、まるで祈るかのように両手で握りしめる。
 800年前。後方支援部隊の整備兵にも、荒々しい状況は何度も訪れた。常に人員不足だったおかげで、歩兵の真似事から機関拳銃の扱いに慣れ、ふん捕まえたスパイの尋問なんかもやってきたのだ。当然、その中には応急処置も含まれる。
 だが、ECMPとなると話は別だ。
 沈痛と止血、造血作用に心機能補助等の複合的な作用を持つ奇跡の薬として、前線の兵士たちから得ていた信頼は計り知れない。
 だが、社会的には発癌作用や遺伝子異常といった長期的な安全性に疑問が残る薬剤として問題視されており、一般にはほとんど普及していなかった代物でもある。
 そのため、少なくとも比較的余裕のある後方部隊では、衛生兵や軍医など専門的な連中が担当すると定められていた。おかげで、お手伝いさんに過ぎない俺には触れる機会すらほとんどなく、理解している内容も、800年前に寝ぼけながら眺めていた、蘇生訓練における映像だけ。
 それでも、ここでできるのは俺しかいないのだと言い聞かせ、両手で無針注射器を握りしめた。

「ぅぐぁ――ッ!?」

「っ! キョーイチ!? キョーイチ!?」

 薬剤投与による激痛に、血塗れの身体が硬直して跳ねる。
 きっと普段では考えられないほど、強く握り返されたことだろう。ガントレット越しのマオリィネは平気でも、素手のポラリスには痛みに一瞬表情を歪め、それでも手を振りほどこうとはせず、ひたすらに名前を呼び続けた。
 それも時間にすればほんの一瞬。呻きが漏れた口は喘ぐような短い呼吸が繰り返していたが、徐々に穏やかでゆっくりしたものへと変わり、まもなく全身の筋肉も弛緩していく。
 どうやら上手くいったらしい。そう思った途端、まるで長く潜水していたかのように、どはぁ、と大きく息が口から漏れる。負けず劣らず全身の力が抜けたことで、危うく尻もちをつきかけたが、なんとか誤魔化すように姿勢を正して立ち上がった。

「よぉし……後はお前次第だぜ、気張れよ相棒。シューニャ、シーツ持ってきてくれ。4人がかりで寝台まで運ぶぞ」

 俺の指示にシューニャは小さく頷くと、すぐに玉匣の寝台から腕いっぱいのシーツを抱えて帰ってくる。
 彼女が地面にシーツを広げるや、ファティマとアポロニアは2人がかりで恭一の身体を移動させた。
 手際の良さは経験からか。思えば、初めてミクスチャとやり合った後も、彼女らはこうして相棒を運んだのだ。それもあの時より人手がある分、搬送も相棒の体にかける負担は小さくて済むだろう。

「自分、寝台を整えてくるッス」

「任せました。行きますよ、おにーさん」

「ちょっとだけ、辛抱して頂戴ね」

「ん……ちゃんと持った」

「おし、いくぞお前ら。1、2、3っ!」

 合図と共に、布の担架は4人がかりで持ち上がる。玉匣までなどあっという間だ。
 寝台へ横たえられた恭一は、意識を失ったのか眠ったのか返事をしない。ただ、苦しむ様子もなく呼吸も落ち着いていたため、緊迫していた空気も少し和らいだ。

「ったく、全身ドロドロだなこいつ。アポロニア、上半身だけでいい、パイロットスーツ切っちまえ」

「うぇっ!? じ、自分がッスか?」

「なーにテンパってやがる、医療行為だぞ?」

「わわわ分ぁかってるッスよ! そうじゃなくて……」

 アポロニアは焦ったようにガルルと吠えるも、すぐに耳をペタリと倒し、尻尾を太ももへくるりと巻き付けた。
 恭一を想うが故に、不安なのだろう。だが、揺れる瞳からその感情を読み取れたからこそ、俺はあえて彼女を指名したのだ。

「ビビる気持ちもわかるが、派手な外傷はねぇんだ。ガワだけでも拭いてやらねぇとな。大事な事だぜ。あとシューニャ、応急酸素も当てとけ。使い方は覚えてるか?」

「ん、大丈夫」

 使い捨ての応急用酸素吸入器は、恭一とポラリスがぶっ倒れていた時に、雪石製薬倉庫を漁って見つけ出したアイテムである。
 用途に効果に使い方にと、俺を徹底的に質問攻めにしてくれただけあって、シューニャはしっかり覚えていたらしい。
 彼女が手際よく準備を整えて行けば、アポロニアとていつまでも躊躇ってはいられなかったのだろう。ふぅと息を吐いてから、パイロットスーツの襟首に握りハサミを当てた。

「……ごめんなさいご主人。ちょっとだけ失礼するッスよ」

「ボク、水汲んできますね?」

「ええと、綺麗な布は……っと」

 それぞれがやることを見つけて動き出す。血だらけの想い人を前に、全く大したものだ。

「ダマル兄ちゃん……わたし」

 足元から聞こえてきた呟きに視線を落とせば、しゃがんだままのポラリスは、恭一から視線を離すことなく、また力の抜けたその手をギュッと握りしめていた。
 きっと彼女は、何をすればいいかわからず、忙しなく動く姉たちに聞くことも遠慮して、動かずに居る他なかったのだろう。
 不安そうな声に、俺はスケコマシがするようにぽんと撫でた。

「傍についといてやりゃあいい。安心させてやるってのは、思ってるより大事な事だぜ」

「うん……みんな、いっしょだよ。キョーイチ」

 すするような鼻声に、青銀の長髪が揺れていた。
 後は彼女らに任せても大丈夫だろう。技術だ知識だと言ったところで、俺が相棒にしてやれることなどもう残っていない。

 ――後は、翡翠だな。

 再び車外へ出た俺は、改めて岩と同化した機体を覗き込んだ。
 外観だけでも、装甲の損傷が自動修復可能域を超えていることはわかる。強制脱装も上手く働かなかった以上、背面フレームもどこかしらが歪んでいるのだろう。また、ヘッドユニット内のモニターも見事に破損していた。
 甘く見積っても大破は確定。普通なら放棄すべき状態だろう。それでも一応と携帯端末による外部接続を試みれば、翡翠はギンとアイユニットを光らせた。

「……本気で大したもんだぜ相棒。フレームストレスは背中以外ギリギリ修復範囲内。システムユニットと機体の心臓部に至っては、まともに動き続けてる状態かよ。カカカッ」

 とんでもねぇ野郎だという思いと、面倒くせぇ仕事を増やしやがってという感情が混ざり合い、ありもしない腹の底から妙な笑いが込上げてきた。ラフィンスカルとはよく言ってくれたものだ。
 複雑なため息と共に端末から視線をあげる。するとタイミングよく、赤い機体がジャンプブースターを吹かしながら着地してきた。

『すまん、遅くなった! 隊長は――』

「おう、お疲れさん。アイツなら、とりあえず生きてたし、外傷は大したことなかったぜ。つってもまぁ、見えねぇところはズタボロな感じだがな」

 こいつがその証拠だ、と翡翠の中を親指の骨で指させば、中を覗いたノルフェンは重そうな身体をビクリと揺らした。

『あの人は……これだけの血を失っても、まだ……?』

「大した生命力だろ。とりあえず、こいつを回収しようじゃねぇか。想像以上に、頑張ってくれたみてぇだからな」

 特徴的な8の字目エイト・アイは、青色の削れた翡翠と、その装甲に腰かける俺とを何度か見比べる。
 無駄ではないか。俺はそう問われるものだと思っていた。何せ傍から見れば、今の翡翠は単なる残骸なのだから。
 しかし最後に軽く首を傾げたアランは、俺の想像とは全く違う疑問を口にした。

『アンタ、意外と冷静なんだな。医学の心得でもあるのか?』

「まさか、こちとらただの整備兵だぜ? 単に女どもの手前、俺まで取り乱す訳に行かなかったってだけさ。だがまぁ……そうだな」

 言葉を切って、少し考える。
 応急処置を施したとはいえ、恭一が無事に回復するかなど分からない。それなのに俺は、アランの言う通り妙に落ち着いているのは何故か。
 技術でもなく、諦念でもない。余計なものを切り捨てていけば、思ったより答えは簡単で、俺はポーチからタバコを取り出して軽くくわえた。

「俺ぁ信じてるんだろうな。どんなに無茶な戦い方をしてでも、アイツは約束を果たそうとしてるってことをよ」

 空へ上り消えていく煙の先を見て、俺はカカカと笑う。
 それがちょっとした照れ隠しだったのは、多分アランにも気付かれていただろうが。
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