悠久の機甲歩兵

竹氏

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激動の今を生きる

第295話 大人だから、子どもだから

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 ランプの火がぼんやり光っているだけで、ドウクツはおくに続いているのか、あるいはすぐに行き止まりになっているのかわからない。
 ただなんとなく、地面にしかれたケガワとか石でくまれたカマドとか、かべにたてかけられた弓矢とかから、モーガルは入口の近くだけですごしているようにも思えた。

「ねぇ、こんなとこに1人ですんでるの?」

「今の季節だけさ。ちょうど渡凧《レ・ノック》が渡ってきてるからね」

「れのっく……? って、なに?」

 まったく聞いたことのない言葉に、わたしはモーガルがさしだしてくれた木のコップを受けとりながら、カクンと首をかたむける。
 そもそも、わたってくる、とはどういうことなのか。

「まぁ、アレはどこででも見られる、ってわけでもないからね。こんな感じの平たい恰好していて、空を飛ぶ小ぶりな生き物さ。警戒心が強くてすぐ逃げちまうんだけど、いくらかでも獲れればこれがいい金になるんだよ」

 モーガルが地面をガリガリいわせながらかいてくれた絵は、むかしモニターのなかを泳いでいた、エイとかマンタとかいう海の生き物ににているように思う。
 いまとむかしはぜんぜんちがう。町もどうぐもせいかつも。なら、むかしうみにいた大きな生き物が、小さくなってそらをとぶことだってあるのかもしれない。
 もちろんフシギはフシギ。ただ少なくとも、モーガルというオトナのオンナは、それをとると言い、またお金になるとも言ったので、何をしている人かはなんとなくソーゾーできた。

「えーっと……じゃあ、モーガルはりょうしさんなの?」

「別に珍しいもんでもないだろう?」

「ふぅん」

 ずっと研究所で暮らしていたわたしからすれば、みたこともないしごとなのだが、あまりに知らない知らないばかり言っていると、よけいに自分が子どもっぽくみえる気がしたので、わざとらしくうなづくだけにしておいた。
 しかし、子どもっぽいということを思えば、またイライラしているようなモヤモヤしているような思いがおなかの中に戻ってくる。しかもそれを理由に、モーガルというしらないオトナについてきてしまったこともあって、今さらちょっとした不安もじわじわとむねの中でグルグル回っていた。
 それがバレたのかどうかはわからない。ただ、わたしが水のはいったコップをいきおいよくあおると、彼女はあぐらをかいた上にほおづえをついて、あきれたように鼻をならした。

「……そんで、家出娘ちゃんはこれからどうしたいんだい? 私についてきたところで、今みたいに上等な恰好なんてさせてやれないし、名前も知らないアンタの大好きな男とやらには、残念だけどなってやれないよ」

「う――」

 どうやったら、わたしの考えていることがわかるのか。あまりにもアッサリと心の中をいいあてられてしまったことで、わたしはワンピースのすそを握ってキョロキョロするしかない。
 きっとみんなはしんぱいしているだろう。キョーイチだって、わたしがいなくなればあわててくれるにちがいない。
 まぁ、オトメゴコロがわかっていない彼については、ちょっとくらい困ればいいのだ、と思うところもあるけれど、だがそれ以上に。

 ――さがしてくれてる、よね?

 かくれんぼはオニがいるからかくれんぼなのだ。
 だからもしも、オニがかくれている自分をさがしてくれなかったら、あきらめてしまったとしたら、かくれている方はずっとおわりがわからないまま、1人おいていかれることになってしまう。
 なら、自分からタマクシゲにかえればいいのだろうけれど、それもなんとなくイヤで、チラリとドウクツの外を見ればあたりはジワジワとにじむように暗くなっていた。

「……わかんない」

「だろうね。まぁ、気が済むようにすればいいさ」

 私もそうだったから、とモーガルがいった気がしてふりかえると、彼女はもうこちらにケガワの上でわたしに背を向けてねころがっていた。
 きがすむようにとは、なんだろう。
 黒くなっていくせまいけしきを見ながら考える。
 子どもの間は子どもらしいほうがいい? 何がよくて、何がいけない? セージンすればそれが変わる? それとも体がもっと大きく、オトナっぽくなればいい?
 その先で、わたしはどうしたいの? オヨメサンになったら、どうなるの?
 そもそも、オヨメサンになるって、なに? 
 今まではただ、カッコよくてやさしくて、そばにいてくれるキョーイチのことが好きだから、としか思っていなかった。けれど、キョーイチやみんなと自分からはなれてみて考えると、どうしてオヨメサンなのかがわからない。
 好きなことはかわらない。けれど、わたしはけっきょく、キョーイチにどうしてほしいのだろう。
 そのこたえはどれだけあたまをグリグリやっても出てこなくて、もうはずかしいとかは気にせず、オトナであるモーガルを起こして教えてもらおうと思った時だった。
 いつしかまっくらになっていた外に、青白いひかりがかがやいたのは。

 ――あ、みつかった。

 そうおもったのは、きっとストリのキオクなのだろう。
 ゴウと音を立ててドウクツにふきこんでくるとてつもない風を、わたしはただただボーっとながめていたのだが、モーガルはそうもいかなかったらしい。すばやく弓を持って、わたしを守るように前へ出ていた。

「こいつぁ自然の風じゃないね。何が来たってんだい!」

「……キョーイチ」

「なん、だって? アンタ、そいつは――」

 ハスキィな彼女の声は、地面のくだける音にかききえる。
 ふきやんだ風の向こう。いままでぽっかりと口をあけているだけだったドウクツの入口には、オレンジ色の光を目に走らせるフクザツな青色のマキナが、だまってこちらをながめていた。
 そのかっこうに、わたしは少し笑ってしまう。
 どうやら自分のはじめたかくれんぼを、彼はあきらめてくれなかったらしい。


 ■


 果たしてそれは運による偶然か、あるいは執念による必然か。
 生体反応を意味する光点を潰し潰して飛ぶこと数時間。陽が遠く高山の影に隠れ、天を覆う瑠璃色が鮮やかさを失っていく中、一度通り過ぎた地点に薄く現れた反応に引き返してみれば、そこに崖が丸くくりぬかれた小さな洞穴が見つかったのである。
 とはいえ、その中に居たのはポラリスだけではなかったが。

 ――帝国人、か。

 洞窟の入口から僅かに漏れていた灯りは、それこそ自然現象でもない限り、何も持たずに飛び出したポラリスだけで生み出せるものではない。だからこそ、ポラリス以外の何者かが居ることは想像できており、実際眼前には精悍そうな雰囲気の女性がポラリスを守るように立ち、その手には使い込まれた弓まで握られている。
 無論、それが問題などとは思わなかったが。

『こんばんはお嬢さん、無事で何より――なん、だが』

 念のため手にしていた突撃銃を下ろしながら1歩踏み出せば、ポラリスはサッと女性の背中に隠れてしまう。
 この危険な現代において、彼女が無傷であったことは喜ぶべきだ。しかし、飛び出してしまった理由は、ここまでの数時間に渡って宙ぶらりんな状態のまま、何も進展していない。
 おかげで僕はそれ以上洞窟の中へ踏み込むことができず、再びその場で立ちすくんだ。力づくで連れ帰って話を聞いてもいいのだろうが、それは最終手段としておきたかった。

『僕とは帰りたくない、だろうか?』

「……わかんない」

 拗ねたように言う彼女に、僕は伸ばしかけた鋼の手を下げる。こんなに情けない戦闘兵器の姿も中々珍しいだろう。
 そのせいで警戒心や驚きが薄れたのか、あるいは自分の言動に呆れたのか、自分とポラリスの間に立っていた女性は、今まで強張らせていた肩を小さく竦めた。

「驚いたね。アンタが言ってた想い人ってのは、まさかリビングメイルだってのかい?」

 女性の背中に隠れたポラリスの様子は見えない。ただ、どうやら頷いたらしく、女性はこちらへ向けていた弓を下ろして、興味深げにこちらを見つめてくる。

『失礼ですが、貴女は?』

「そんなに警戒しなくてもいいだろう、噂の英雄様。私はここで寝泊まりしてるってだけの単なる猟師だし、子どもが1人で人里の外れをフラフラしてたら、誰でも声くらいかけるだろう?」

『あぁ、いえその、すみません。身内がご迷惑を』

 自分も有名になったものだとも思うが、ここまでド派手に動き回っている挙句、吟遊詩人があちこちで歌っているとすれば今更だった。
 そしてこんなご時世にあって、仕立のいい服を着た見ず知らずの子どもを保護してくれたのだから、彼女はよほど良識的な人物なのだろう。おかげで自然と頭が下がる。
 だが、自分がマキナを着装したまま頭を下げれば、ヘッドユニットの中にキィンと甲高い声が木霊した。

「子どもじゃない……わたし子どもじゃないもんッ!」

 拳を握りこんだ白い少女の姿に、僕はただただ呆然とするほかなかった。
 普段ならば、別段気にするような言葉でもなかっただろう。自分も子どもの頃は大人に憧れることもあったし、大人になれば子どもでありたかったなどと、人は夢想するものなのだから。
 しかし、今はそうじゃない。彼女は空色の瞳でこちらをキッと睨みつけ、薄い肩が上下する度に白い息が口から流れていく。

「わたし、わかんない。オトナってなに? オトナじゃなきゃ、コイってしちゃいけないの? それとも、キョーイチがオトナだから、子どもとジューコンはできないの?」

『……ポラリス』

 敵意でもなく、殺意でもない。そこにあるのは純粋な怒りと、どうしようもない混乱で、白く冷たい息と共に洞窟の中へと流れていく。
 皆とは違う、と彼女は言っていた。
 成程それはそうだろう。昔の価値観が抜けきらない自分からすれば、アポロニア以外はまだ未成年という判断なのだが、その中でもポラリスは年端も行かないと言うべき存在なのだから。
 周りの姉たちの恋が、ポラリスの目にどう映ったかはわからない。ただその中で、皆のことを追いつけない存在のように思えたのだろう。
 全てはあくまで自分の想像。だが、彼女の隣に立つ女性のため息が、その証明となってくれた。

「部外者の私がとやかく言うことじゃないし、英雄様がどんな男なのかもよく知らないけどさ。それでも、成人しているかどうかなんてのじゃなく、この子自身がどうありたいと思ってるかくらいは、同じ女としてわかってやってほしいもんだね」

『――全く、お恥ずかしい限りです。僕はどうにも、聞き下手の口下手のようでして』

 耳が痛いとはこのことだろう。
 とはいえ、改めてそう言われてしまえば、最早これが今回の騒動における揺るがぬ答えであり、噛み合わない歯車がないことを理解にするには十分だった。
 翡翠という殻を脱ぎ捨て外へ出れば、僅かにひんやりとした空気が顔に触れる。
 自分より年上であろう女性は、リビングメイルから人が出てきたことに驚いた様子もなく、こちらが静かに頭を下げれば、指先で煙草を弄びながらわかったわかったと、洞窟の外へと出ていってくれた。
 残されたポラリスは、未だきつく僕のことを睨んでいる。
 だからと言う訳ではないが、僕は彼女の正面にドカンと腰を下ろした。

「不安にさせてしまって、すまない」

 僅かに揺れる空色の瞳をしっかり見つめながら、ポツリと零す。
 どうせ本音だ。もったいぶったって仕方がない。

「確かに僕はポラリスの言う通り、君のことを子どもだと思っていた部分はある。あるんだが、その……なんだ」

「なぁに? わたしが子どもだから、やっぱりレンアイタイショーにはならないって言いたいの?」

「いや、そうじゃなくてだね――あぁくそ、言いにくいな! ゴホンッ!」

 ジト目を向けられれば、どうしてか自然と頬が熱くなって、それを誤魔化すように大きく咳ばらいを1つ。
 残念ながら、それだけで照れを覆い隠すことはできそうにもなかったが。

「僕はポラリスが何歳だろうと、ちゃんと女の子として見てるよ。それに、子どもであれ大人であれ、君がポラリスであることに変わりはないんだろう?」

 ぎこちない笑顔だったと思う。精一杯なので是非許していただきたい。
 何せ、どれだけ恰好をつけようとも、これが自分の本音なのだから。

「う、ぁ……そ、そう、だけどさ。だけどさぁ……」

「不服かい?」

「そんなことない! そんなことないけどォ――うにににににににぃ」

 今まで怒っていた反面、何か思うことでもあるのか、彼女は自らの頭をぐりぐりと両手でこね回しつつ妙な唸り声をあげる。
 だが、どうにもいい言葉が浮かばなかったらしい。最後に大きく、あーッ! と叫ぶとそのまま座り込んだ自分の胸に飛び込んできた。

「もうわっかんないからいいや! でもこれで、キョーイチとはちゃーんとソーシソーアイだもんね!?」

「もちろん。それと、待たせてしまってすまない」

 ハハハと笑いながら、青銀の髪を手櫛で軽く梳《と》けば、ポラリスは普段と同じように笑いながら、強く強く身体を寄せてくる。
 しかし、何かをふと思いついたらしい。膝の上で少しだけ身体を離すと、小悪魔っぽく唇に指をあてた。

「んー、どーしよっかなぁ。チュー1回でゆるしたげよっかなぁ?」

 全くどこで覚えたのか、と言いたくなるが、彼女としては本気らしい。
 前に勢いをつけて突っ込んできた時とは異なり、動かないまま静かに目を閉じようとしたため、僕はハッとして待ったをかけた。

「っと、ストップ! それも含めて、約束をしておきたいことがあるんだ」

「んぅ?」

 肩透かしになってしまってまた機嫌を損ねないかとは思ったが、僕が真剣なことは理解してくれたらしい。先ほどの悪戯っぽい雰囲気は影を潜め、カクンと首を傾げてくれる。
 おかげで僕は小さく安堵の息を吐いたが、しかし彼女の好意に日和ってしまわないよう改めて意識を引き締め、喉から声を絞り出した。

「僕はポラリスのことが好きだし、心の底から大切に想っている。けど、だからこそ、君が成人するその日まで、関係を大きく進展させるのは待たせてくれないだろうか」

「え……っと? 恋人さんでも、キスとかしちゃダメってこと?」

「うん。恋人だからこそ、お嫁さんにしたい子だからこそ、これは年長者としてのケジメだ」

 800年前を生きた大人として、どれだけ愛おしくても越えてはいけない一線がある。もしかすると現代の倫理観は違うかもしれないが、古代の法が何のために作られたのかを考えれば、そんなことは問題にもならない。
 子どもが大人を好きになり、それを大人の側が認めるのなら、そこはきちんと線を引かねばならない場所なのだ。
 それをポラリスは少し不思議そうに、また少し不服そうに聞いていたが、僕は誤魔化すな日和るなと息を込め、もう1つ約束を重ねた。

「だがもしも、もしも君が成人してもなお、今と同じように相思相愛だと言ってくれるのなら、その時は――大人の恋愛を僕が全部エスコートするよ。約束だ」

 ポラリスがポカンとしたのは言うまでもない。
 自分だって彼女のことが本気で愛おしく、その日がとても待ち遠しい。それでも、これが今できる全てだった。
 何より、この白い少女は聡い。暫く自分の顔を見て沈黙していたが、やがてりんごほっぺをいつもより赤らめて、ポツリと呟いた。

「……しょーめい」

「証明?」

「わたしとみんながおんなじだっていうしょーめい、して、みせて? そしたらこんどこそ、

 彼女は凍土を生み出す魔術師であるはずが、その一言は僕の胸を焼き尽くさんとするものだった。
 だが、800年もの時を経て、自分は既に同じではない。あの時は何も知らなくて、未来がどうなるかなんてわかりもしないのに、適当な口上でストリに対して恰好をつけもしたが、最早そんな必要はどこにもない。
 他の誰かより子どもでも、10以上歳が離れた幼い少女であろうとも、自分の気持ちは1つしかない。
 だから僕は無言のままポラリスの頭を抱き寄せ、いい香りのする青銀の髪に唇を寄せた。

「これが、僕の今できる精一杯だ」

「……うん。今は、それでゆるしたげる」

 どこか強がったように呟いて、彼女はまた僕の胸に顔を埋める。
 だが、納得はしてくれたらしい。眼前にある雪のように白い肌は、耳まで真っ赤に染まっていたのだから。
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