悠久の機甲歩兵

竹氏

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激動の今を生きる

第293話 香り高き野営地にて

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「なんとなく想像はついてたが、いよいよ殺風景な場所だなオイ」

 岩に腰を下ろした骸骨は、大きく珈琲を煽ってゲーフと息をつく。固形の食品はともかくとして、どうやってフルフェイス兜の隙間から零さず飲料を口に運んでいるのかは、相変わらずサッパリわからない。
 ただ、眼前の企業連合軍技術製不思議生命体に関する疑問よりも、今は殺風景な風景の方が重要である。

「たしか、アッシュバレイと、言ったかな?」

「そう。私も来るのは初めてだけど、地域全体が背の高い岩肌の山脈で構成される地域で、その中にある火と煙を噴き上げる山のせいで、地面が灰色に染められていると聞いたことがある」

 反帝国連合軍の野営地から周囲を見渡してみれば、左右には雲を抜けるような高い山脈がそびえ、その隙間を幅の狭い街道が縫うように走っているなど、まさしく天然の要害と呼ぶにふさわしい。
 ただ、そんなシューニャの説明に対し、僕とダマルは揃って腕を組み、うーむと深く首を傾げるしかなかった。

「山脈に活火山って……ショコウノミヤコからの方角や距離を考えると、この辺は普通に企業連合中央政府の直轄地だと思うんだが」

「それも首都から北西方向に進んだ先と言やぁ、世界有数のだだっ広い内陸型の工業地帯だぜ。山脈どころか平野だったっつーの」

 ショコウノミヤコを中心に広がっていた企業連合中央政府の直轄地といえば、記憶が虫食い状の自分でも覚えてくらい、広大な平野を埋め尽くす産業群が有名だった場所であり、そこには峠道が連続するような険しい地形や、まして噴煙立ち上がる活火山などあるはずもない。
 無論、自分たちがいくら頭を捻ったところで、800年に及ぶ歴史の空白を遡ることは不可能である。
 しかし、このあまりに極端な地殻変動が起こったのは、どうにも近年ではないらしく、アポロニアは何の話だと大きく首を捻った。

「そのコーギョーチタイ? ってのが何かは知らないッスけど、アッシュバレイといえばこんなのが普通なんじゃないんスか? 自分が帝国軍に居た時は、あそこはどこもかしこも灰色の山ばかりで行っても面白くない、なんて新兵から老兵まで口揃えて話してたッスよ?」

「そうなの? 王国の人間からしてみれば、こうも急峻な岩山が連なっている景色は見たことがないから、むしろ面白いのだけれど」

「全部こればっかりだったら、すぐ飽きそうですけどね」

「お前らナァ……俺たちゃ物見遊山に来てんじゃねぇんだぞ? わかってんのか?」

 観光旅行ならば彼女らそれぞれの感想も面白いが、残念ながらこの場所は現状において観光地ではなくフロントラインであり、骸骨の言葉は説教臭くとも正論だった。
 無論、彼女らとてダマルが言わんとしていることは理解していただろうが、一方で今が面白くないことを隠す気はないらしく、はーい、とこれ以上ない程棒読みの返事を口から漏らす。
 特にこのところ警戒ばかりで、暴れる事すらできていないファティマは相当退屈だったのだろう。その場でゴツゴツした地面にごろりと寝転がると、尻尾をぱったぱったと揺すってため息を吐く。
 ただ、それから間もなく彼女は何を思ったのか、ピタリと尻尾の動きを止めると鼻を軽くひくつかせ、今度はむくりと半身を起こした。

「……アポロニア、ちょっといいですか?」

「んぇ? なーんッスか改まって。今は食料に余裕がないッスから、料理への注文は受け付けてな――」

 隣に座っていたアポロニアは、ファティマが妙に真剣な様子で声をかけてきたことに対し、どうせ日を追うごとに質素になっていく食事への不満だろうと、呆れ笑いを浮かべながら軽く手を振ってどうしようもないことをアピールする。
 しかし、彼女の予想に反し、ファティマは意見や苦情を口にすることはなく、無言のまま太い尻尾をむんずと掴まえ、そのあまりに唐突な行動に、アポロニアはキャィンと悲鳴を上げた。

「ちょっ、ファティマ! 人の尻尾を急に――ひんっ!? に、匂いを嗅ぐんじゃないッスぅ!」

 傍目から見れば、ただふかふかの尻尾に顔をこすりつけているだけなのだが、どうやらファティマには何か目的があったらしい。
 尻尾を触られる感覚を人間が理解するのは難しいが、ぞわぞわと全身の毛を逆立てるアポロニアの様子からは、相当気持ち悪いかくすぐったいかであろう。おかげで手足をばたつかせて逃れようとはするものの、どうにもうまく力が入らないようで、結局ファティマが納得するまで彼女は悶えているしかなかった。
 何せ彼女らの耳や尻尾はとても手触りがよく、正直に言えば顔を埋めたくなる気持ちもよくわかる。それこそ僕としては、とんでもないお値段の高級な起毛製品だろうと、2人の毛並みと比べれば足元にも及ばないと感じるほどだ。
 にも関わらず、ひたすら尻尾をモフり続けていたファティマの表情からは、毛並みに満足したような様子など微塵も感じられない。何ならこれじゃないとでも言いたげな様子で、大きな耳もぺったりと後ろに倒れている始末。

「……んー、違う感じですね。なんでしょう」

「な、何と何が違うのかすらサッパリ分からないッス……いきなり何なんッスか……?」

 ようやく解放されたアポロニアは、それでも匂いを嗅がれていた時の感覚が中々抜けないようで、必死で尻尾を毛繕いしながら大きくため息を吐く。
 一方のファティマはといえば、特に悪びれもしないまま、自らの不可解な行動の理由をぽつりと零した。

「いえ、何か急にオナラみたいな臭いがしたので、もしかしてアポロニアかなって」

 火山を含むアッシュバレイの気温は高い。
 にもかかわらず、その言葉は場の空気を一瞬で凍結させるのに、ポラリスの魔法以上の威力を誇っていた。
 そして当然のことながら、凍り付いた思考から真っ先に復帰したのは、とんでもない嫌疑をかけられた本人である。

「……な、な、ななななな!? と、年頃の乙女に対して、いきなりなんっつう下品なことを言いやがるッスかぁッ!?」

 呆然としていた顔は茹で上がったかの如く真っ赤に染まり、全身の毛を一斉に逆立てると、小柄な体躯からは想像もつかないような大絶叫が周辺一帯へ木霊した。
 生理現象なのだからどうしようもないじゃないか、と僕は思うのだが、そこにはやはり女性として許せない一線があるのだろう。おかげで得意の苦笑すら浮かべられないまま黙っていると、2つの影が静かに尻を後ろへずらすのが見えた。

「ちょっとアポロニア……?」

「アポロ姉ちゃん、もしかしてくさい?」

「ゴルァそっちの黒いのとちっこいのぉ! あからさまに距離取ってんじゃねぇッスよ! 自分はしてないって言ってんでしょうが! あとシューニャの後ろで笑い堪えてるクソ兜ォ、ガッツリ見えてるッスからね!!」

 どうやら静観を貫いていたのは自分とシューニャだけらしく、吠えるアポロニアの視線を辿れば、キャスケット帽の後ろでホロシールの貼られたフルフェイス兜が小刻みに震えていた。正直、いつもの勢いで骨格標本分解作業に取り掛からなかっただけで、彼女が年齢相応の大人でよかったと心底思う。
 一方、火種をまいた張本人は我関せずといった様子で、何やら不思議そうにあちこちを見回しながら鼻をひくつかせていた。

「うーん、勘違いだったんでしょうか? さっき風が吹いた時、ふんわりオナラみたいな臭いがしたと思ったんですけど」

「だからって、いきなり確認するのはどうなんスか……あと、真っ先に自分を疑った理由を教えてほしいッス」

「――近くに居たから以外にないですけど」

「最初の間は何ッスか。というかせめて、自分の目ぇ見て言うッスよ」

 金色の瞳は空を仰ぎ、それ以上の言葉は一切紡がない。たとえ赤茶色のワンコがグルルと小さく唸ろうとも。
 ここ最近、彼女らはどうにも随分仲が良くなったような気がする。あくまで自分の目から見て、でしかないため実際にどうかはわからないが、じゃれあいの中に優しさというべきか親しみというべきか、どことなく棘が取れたような雰囲気を感じるのだ。
 おかげで今まで以上に微笑ましく眺めていられるようになったのだが、流石にいつまでも眺めているだけというのも薄情な気がして、僕はファティマの鋭敏な嗅覚が捉えた臭気について切り込んでみることを決めた。

「オナラみたいな臭いというと、近くに硫黄でもあるんじゃないかい?」

「イオウ?」

 聞き覚えのない言葉に、ここまで沈黙を貫いていたシューニャが興味深げに瞳を輝かせる。
 ただ、彼女の求める内容を説明できるほど、自分も硫黄に詳しいわけではないため、僕が質問から逃れるようにダマルへと視線を投げた。

「あぁ、火山が近ぇってんなら、硫化水素が出ててもおかしくはねぇ――カッ! なんなら温泉が見つかったりして――カカッ!」

 どうやら骸骨は、アポロニアのオナラ疑惑がツボに入ったらしい。臭いの原因であろう硫化水素という言葉を口にするなり小さく震え、また被害者である彼女へ兜のスリットを向けたればまた小さく震える。
 そしてアポロニアは大人であるより乙女だった。

「んがぁぁぁぁぁ!! チマチマ笑い挟むんじゃねぇッスよ、この腐れがいこ――むぎゅっ!?」

「はいはい、そこまでそこまで」

 勢いよく飛び掛かるアポロニアの軌道を先読みしていた僕は、軽く小さな体を空中で抱き留める。
 原因が口さがない呪いの騎士様にあるのは間違いないのだが、それでも往来で骸骨と叫ばれるのは何かと疑惑を呼びかねない上、頭に血が上ったアポロニアをこのまま放っておけば、5秒と経たないうちに殺人現場が出来上がってしまうことは想像に難くなく、無用な混乱を避けるためにもここで強制終了させておかねばなるまい。

「アポロには悪いが、この話は一旦終わりにしよう。続きがしたいなら、身内だけの時に頼むよ。いいかい?」

「あ、は、はい、ッス……」

 怒りの勢いを突然殺されたことに相当驚いたのか、アポロニアは腕の中でもごもごと言いながら小さくなっていく。
 それをいい子だと褒めれば、彼女は困ったように視線を逸らしてしまったが、その様子を見る限り、解放した途端骸骨に襲い掛かるようなことはしないだろう。
 それにホッと息を吐きつつ兜のスリットに視線を合わせれば、ダマルも流石に少し不注意だったことを反省したらしく、ガントレットで拝み手を作りながら頭を下げた。

「いや悪ぃ悪ぃ。お前の彼女連中はどうにも反応が面白くてつい、な」

「か、彼女……!? うへ、うへへ……そ、そうッスよね、そうなんッスよね」

 一瞬硬直したかと思えば、間もなくアポロニアは何やら先ほどとは違った様子でブツブツ呟きつつ、自らそっと体を寄せてくる。その表情こそ見えないが、ちぎれそうなほどに振られる尻尾が、まんざらでもないことを如実に表していた。

「まぁその……こういうとこなんだけどよ」

「言わんとしてることはわかる。だが、もう少し外に居るという意識を持ってくれ」

 自分としてもアポロニアの反応は少し照れくさく、挙句周りが自分の様子をニヤニヤしながら眺めているのだから、どうしようもない居心地の悪さからアポロニアを素早く開放し、とってつけたような形だけの注意を口にしながらドッカと地面に座りなおした。
 我ながら、自らの恋愛経験値の低さを実感させられる。それこそ800年前であれば、たとえ中高生でもここまでどんくさいことはないだろう。
 そんな情けないやら恥ずかしいやらという感情を、珈琲の苦みを頼りに胃の腑の奥へ流し込んでいれば、ふと隣から軍服の裾を引かれた。

「……ねぇキョーイチ」

「うん?」

 ちらと肩越しに振り返ってみれば、いつの間に回り込んだのか、そこには真顔のポラリスが立っていた。

 ――ご機嫌斜め?

 この身でさえも咄嗟にそう感じられるのは、やはりストリと同じ遺伝子を持つからなのか。
 あの子は本気で不機嫌になると、真顔を作って普段のように騒がなくなることが常だった。それと全く同じというわけではないが、自分が懐かしく思えるほどポラリスの雰囲気は似通っている。
 そのため、一体どんな要件だろうかと体ごと振り返って言葉の続きを待っていれば、ポラリスは冷たい色の瞳でこちらをじっと眺めてから、ぽつりとその要求を呟いた。

「わたし、おんせんはいりたい。さがしにいこ?」

「えっ? い、いや、そりゃ素敵な提案なんだが、戦争が終わってからならともかく今は無理だよ」

 活火山やら硫黄やらという話から繋がったのか。自分だって余裕があるなら湯治を決め込みたいところだが、現状では困惑することしかできなかった。
 いくら過去と現代で形が変われど、ここが戦争の最前線であることに違いはない。それも、速度こそが命とばかりにここまで侵攻し、敵の一大拠点にまもなく手が届くという時に、温泉を探しに行く余裕などあるはずもないのだ。
 だが、状況を伝えても彼女はぐっとこちらへ詰め寄ってくる。

「ちょっとだけだから! みつからなかったらすぐおわりにするし、ちょっとはいったらおわりにするから! ねぇ、それならいいでしょ!?」

 その頑なな様子に、正直僕は面食らった。
 ポラリスは年齢以上に幼さが目立つところはあっても、頭の回転が早く理解力もある上、よほど嫌なことに対して以外は聞き分けもよく、それこそストリのように無茶苦茶なわがままを言うようなことはこれまでになかったように思う。
 僕自身、何かと不便や不自由のある現代において、彼女のわがままはできるだけかなえてやりたい。
 だが、この重大な局面においては不可能もあるのだ。

「駄目だ。さっきダマルが言っていた通り、僕らは旅行をしているわけじゃない。長い間満足に沐浴もできなくて気持ち悪いのもわかるが、皆で戦っている以上そこは我慢してくれ」

「……いまのわたしは、みんなといっしょじゃないもん」

 まるで鉛のように酷く沈んだ声は、自分の鼓膜にこびりついたような気がした。

「あっ!? ちょっと、ポラリス!? どこいくの!」

 自分が呆気にとられたのはほんの一瞬。だがそれは、彼女が駆け出すには十分すぎる時間であり、小さな体はマオリィネの静止も振り切って、あっという間に兵士たちが屯する野営地の中へ消えていく。

「おにーさん、ボク追いかけてきます!」

「自分も行くッスよ! ポーちゃんの匂いなら追えるッスから――うぐっ!?」

 急ぎ連れ戻さねばと立ち上がった2人だが、僅かに鼻をひくつかせると急に表情を硬くする。
 理由は明白だった。何せ、ただの人間である自分の鼻にさえ、その独特な刺激臭は感じられたのだから。

「風向きが変わった? ファティ、さっき言っていたのはこの臭い?」

「しょうでしゅ……しゃっきよりとってもくしゃいでしゅけど」

「チッ、タイミング悪ぃなぁオイ。どっかから火山ガスが流れてきてるらしいな。多少曝露したくらいじゃ大した問題はねぇだろうが――」

 兜の動きに合わせて視線を巡らせてみれば、その臭気は当然ながら野営している反帝国連合軍兵たちの方へも流れ込んだらしく、まもなく野営地のあちこちから声が上がりはじめる。

「ぐあ、急になんの臭いだこれ!?」

「ま、まさか、毒とかじゃないよなぁ!?」

 帝国領に長く暮らしているコレクタユニオンの面々はともかく、火山という気候に慣れていない王国兵たちにとっては相当な衝撃だったのだろう。中でも王国で招集に応じたキメラリアで鼻の利く種族の者は、地面をのたうち回るほどの大混乱に陥っていた。
 そして当然ながら、うちの犬猫にも同じ被害が生じている。

「鼻押さえててもくしゃいのとまらないでしゅ……おえぇ」

「うぐぐ……自分も気持ち悪くなってきたッス」

 2人の気持ち悪そうな様子を見ていれば、状況が改善するまで待機というわけにはいかないと判断し、全員に指示を飛ばした。

「ダマル、悪いがマオと一緒にエデュアルトさんへ状況の報告を。状況如何によっては、野営地の移動も視野に入れるよう伝えてくれ。シューニャは玉匣で2人の介抱を頼む」

「でも、おにーしゃん、ポーひゃんのことは……」

 顔色の悪いファティマが不安そうにするのも無理はない。広い野営地の中に居てくれればいいが、万が一にも本気で温泉など探しに行ってしまえば簡単には見つけられない上、危険な事態に巻き込まれる恐れもある。
 だが、このまま混乱する本隊をないがしろにするわけにもいかず、両方を取ろうとすればどうしたってこれが限界だった。

「心配ない。すぐ連れ帰ってくるよ」

 橙色の髪を軽く撫でながら、己にも言い聞かせるつもりでそう告げる。
 小さな彼女にあんな声を出させてしまったのは、自分以外の誰でもないのだから。
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