悠久の機甲歩兵

竹氏

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戦火

第255話 ユライアシティ攻防戦⑤

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 騎兵槍とグラディウスがぶつかって火花を上げ、乾いた鋼の音がカァンと辺りにこだまする。何度も何度も、まるで軽やかな音楽のように。
 何百何千の兵士達に囲まれた場所で、あたしは髪の毛を振り乱して踊る。
 相手は自分の倍はあろうかという大柄なロンゲン。あまり認めたくはないが、周囲からは親子に見えてもおかしくはない。
 ただ、繰り返される必殺の一撃を受け止める度、あたしの中にあったのはロンゲンの成長だった。

「きんにくの癖に、また早くなったねー! いい、いいよ!」

「ふぅぅぅぅ……まだまだ、貴女に届く気がしませんがな……ッ!」

「そう簡単に届かせてなんてやんないかんね!」

 地面を蹴って距離を詰めてくるロンゲンはまるで猛獣。大きな手に握られるグラディウスはナイフのようにさえ見える。
 ただ、そんな猛獣の振り回す刃を、あたしは真正面から騎兵槍で受け止め続けた。
 懐に踏み込まれたら、騎兵槍のシャフトをぶつけるように振り回し、距離を開けたら刺突か打撃かを選ぶだけ。鋼の槍は荒々しい使い方にギシギシと悲鳴を上げたが、壊してもいいとジークルーンから言われた以上、何を気にするつもりもない。
 だから全力で2度3度と得物をぶつけあい、その勢いで武器も軽く力も劣るロンゲンは後ずさった。

「ぐ――相変わらず重い。だが、ここで俺が負けるわけにはゆかんのだぁ!」

 彼の咆哮に空気はビリビリと震え、その全身に力を漲らせたのは外からもわかる。
 大きな図体に見合わぬ瞬足は、初めて見た時から変わらない。
 あたしが言えたことではないかもしれないが、ロンゲンも考えることは相当苦手だ。
 だからこそ自分たちは武器で語りあう。善だの悪だのというのは、生き残った者が決めるだけのこと。
 だから向こうが全力を出してくるなら、あたしも全力で応えるだけ。まるで剣を持つように歪んだ騎兵槍を持ち直し、長く長く息を吐いた。

「おおおおおおおおッ!!」

「でぇぃやぁあああああッ!!」

 振り下ろされる大上段からの一撃。並みの騎士程度なら、避けることも受けることもできなかったに違いない。
 だが、残念ながら相手はあたしなのだ。
 一層激しく響いた甲高い音と、キラキラと光りながら飛び散る刃の破片。
 流れるように見えたロンゲンの表情は満足げであり、自分もまた口の端を上げて笑っていたと思う。
 騎兵槍のシャフトが彼の腹を捉えるまでの、本当に一瞬の事。握りしめたグリップに重さが伝わった途端、大柄な男は派手に吹き飛ばされ、その後ゴロゴロと地面を転がっていた。

「ぐ、軍団長!」

「あのロンゲン軍団長が、こうも簡単に……!?」

 垣を作っていた兵士の誰かが声を上げ、さざ波のようにどよめきが広がっていく。
 一方のあたしは槍を振り抜いた体勢を、ふー、と長く息を吐きながら解き、ゆっくりと小男へ向き直る。
 上官が倒されたと言うのに、ゲーブルは相も変わらず小さな石像かと思える姿で、一切動じた様子もないまま目を閉じていた。

「あたしの勝ちだよゲーブル。ロンゲンは生きてると思うけど、まだやる?」

「いえ、軍団長との約束がございます故」

 アッサリとそう言い放った中年小男は、軽く手を振って護衛の兵士達を呼ぶと、白目を剥いて仰向けに倒れたロンゲンを彼らに回収させる。

「伝令、先行している百卒隊に後退するよう伝えよ。軍団長が指揮に戻られるまで、我々は一時作戦から離脱する」

「し、しかし副長、それは――!」

「急げ! 前線に混乱が伝われば、大損害を招くやもしれんのだぞ!」

「は、ハハッ!」

 怒鳴られた伝令兵は慌てた様子で軍獣へ跨ると、突破した王都の市門に群がる味方へ向かい駆けて行く。
 大将が倒れれば軍が統率を失って崩壊することは、あたしでもわかるくらい簡単で、常識というべき話である。だが、この切れ者で有名な副官の潔すぎる対応は、どういう思惑があってのことか想像がつかない。
 一方のゲーブルは自らの剣を鞘に叩き込むと、ふぅと小さく肩を落とす。

「因縁深き王国を前に退く無様、ウェッブ・ジョイ将軍には申し開きもできませんな」

「ウェッブ・ジョイ? 誰そいつ」

「北部の鎮守を任されていた、序列第5位将軍ですよ。御存じありませんか?」

「んー……居たような気はするけど……どんな奴か全然思い出せない」

 少なくとも将軍の椅子が5つあったことは覚えているが、そこに居た連中がどういう奴だったかなんてほとんど覚えていない。
 何せ全員あたしより弱く、まともに組手もできないようなオッサンばかりだったのだ。武勇だけで言うなら、スヴェンソンお爺の方がよっぽど強かったと思うし、今のロンゲンでも十分勝てるだろう。
 逆に言えば、政治だの策略だの、そういう話は良くしていた気がする。ただでさえチンプンカンプンな話をやたらと長くするものだから、あたしはこれっぽっちも興味が湧かなかったが。
 ただ、そんな様子の自分に対し、ゲーブルは呆れるでも怒るでもなく、ただどこか疲れたような視線を一瞬向けてから、ゆっくりと空を仰ぎ見た。

「……閣下、これより我らには祈ることしかできません。貴女のお言葉を信じたことが、祖国と我らの誇りのために、間違いでないと」

「祈っても変わんないぞ。あたしは嘘なんて言ってないかんね」

 あたしの頭は良くないが、クロウドンの地下で直接目にした光景は変わらない。だからこそ堂々と胸を張る。
 そんな自分の姿を見たゲーブルは苦笑していた。
 背後に黒い影が現れるまでは。

「これはこれはゲーブル副長。この有様はどういうことか、ご説明くださいますかね?」

「獣使い……この有様、とはどういう意味か」

「どうもこうも、敵が目の前に居ると言うのに後退とは、何を血迷われているのです? それも我らが圧倒的優勢な現状において、独断で軍団全体を後退させるなど、これは重大な利敵行為でしょう?」

 聞き覚えのない声と呼び名前。そして最後にゲーブルの決定を咎めるというその行為に、あたしは表情を引き締める。
 自分の覚え違いでなければ、ミクスチャのことを皇帝は最強の獣と呼んだ。そこで獣使いと呼ばれる以上、ローブに包まれたこいつが化物を操っている可能性が高い。

「おい、そこのなよっちそうな奴。お前が誰かなんて知んないけど、やるって言うなら相手になるぞ」

 そして残念なことに、あたしの口は頭で何かを考えるより早く言葉を出してしまう。まぁ、もう少し様子を見ようとなんて、微塵も思っていないのだから仕方無い。
 すると獣使いと呼ばれた不健康そうな男は、フードの中から明らかな敵意を込めてこちらを睨んだ。

「よくもぬけぬけと……皇帝陛下に刃を向けた大罪、最強の力をもって私が断じてくれる!」

 嫌悪感を隠そうともせず、獣使いはゲーブルを押しのけて前に出ると、ローブの中から指輪の嵌められた手を出して、それを口に咥えて見せた。
 正直、あたしには何をしているのかサッパリわからない。だがその直後、のんびりと考える時間は激しい轟音によって終わりを告げた。

「っととぉッ――!? いきなりやってくれんじゃん!」

 振り下ろされた長い腕を転がるようにして躱したあたしは、クロウドンの地下で見たものとほぼ変わらない大柄な化物を睨む。
 ただ、以前とは違ってここは狭い地下ではなく、自分が最も得意とする開けた平地だ。既に歪んではいても、鋼の騎兵槍だって持っている。だからこそ、私の顔に貼り付いたのは、それはそれは獰猛な笑みだ。

「へへ……あたしも前と同じゃないかんね。ボッコボコにしてやんよぉ!!」

 力一杯地面を蹴って、あたしはゴォゴォと耳障りな声を上げる失敗作へ、指先に小さく火を宿しながら躍りかかる。ロンゲンとは力だけで戦うと決めていたけれど、化物が相手なら出し惜しみはしない。
 正しく言えば、あたし1人が戦場でできることなんて、それくらいしかないのだ。
 しかもこのローブ男は力に驕るあまりか、あたしからもずいぶん間抜けに見えた。
 何せ理解力の足りない自分に対し、化物は何者かが操っている、ということを、自らの行動をもって教えてくれたのだから。


 ■


 現在時刻を正確に知る術など、文明の後退した現代には存在しない。
 だが、自分が適当に設定した時計を信じるならば、そろそろ日付が変わって2時間が経とうとしていた。
 普段なら誰もが寝静まるような時間。僕は白藍と共に船台ごと移動する傾斜エレベーターの上で、動作中を示す赤く明滅するランプに照らされながら、ヘッドユニットに浮かんでは消える表示を確認していた。

『エーテル機関出力安定、各部への動力伝達率良好、武装動作確認よし――』

 機体の各部を動かしながら、点検項目を1つずつクリアしていけば、明らかに良くなった数値に驚かされる。
 自分はそれほどまでに翡翠を酷使していたのだろう。その変化をグラフで眺めて行けば、満足に補給整備すらできない中、よく今まで故障しなかったものだとさえ思えた。

『尖晶のパーツを組んでる右腕の稼働率まで正常値とは……オーバーホールを施したとはいえ、見事なもんだよダマル』

『ったりめぇだろうが。こんだけの設備と物資、それに加えて俺の腕まで揃ってんだぜ。マキナの1機や2機、完璧な状態にできて当然だってぇの。鎖骨の1本くらい、ハンデにもなりゃしねぇよ』

『そりゃ頼もしいな』

 僕がそう言うと、ヘッドユニット上にワイプで自慢げにカタカタ笑っていた骸骨は、急に顎を開いたまま暫く、あー、と言って固まり、下顎骨を閉じたかと思うと急に真面目な声を出した。

『だからって壊すなよ?』

『善処しよう』

『善処じゃなくて確約しやがれ』

『うちの整備士は厳しいなぁ……ちょっとはまけてくれないか』

『馬鹿言うんじゃねぇ。現代じゃあらゆるパーツが貴重品なんだぞ』

 沈黙。
 帝国軍の戦力が人種だけで構成されたものなら、をもってすれば無傷で戦うことも不可能ではないだろう。
 だが、敵は謎多き変異生物ミクスチャを使役しており、総戦力という面では謎が多すぎるため、一切損傷しないと確約することは難しい。そもそも、その危険すぎる負の遺産を葬るために参戦を決めた以上、自分たちが最大の脅威と相対することは避けられないのだ。
 つまり、自分にできることは1つ。

『はっはっはっはっ』

『笑って誤魔化そうとしてんじゃねぇよ』

『何も失わない戦争なんてないだろう中尉?』

『正論なのが腹立たしいでありますよ大尉殿』

 再び沈黙。
 全てのシステムチェックを終えた僕は、何故かジッと骸骨と視線を合わせてしまい、ダマルもまた同じようにこちらを凝視していたように思う。
 だから、2人揃って噴き出すのはある意味必然だった。

『カッ、カカカッ! 見んな見んな気持ちわりぃ!』

『ふ、はははッ! 君だって大概じゃないか!』

 自分が腹を押さえれば翡翠も同じように腰を曲げる。になんとも気の抜けた光景だった。
 そんな自分が甲板上に乗る白藍は、船舶用傾斜エレベーターによって長い距離をゆっくりと上昇し続け、やがて頂上部分に位置する、船渠へ出入りする際に海水を注排水するための空間に辿り着く。

『よぉしパシナ、主機関始動。船体を浮上させろ』

 ダマルの指示に従うパシナにより、白藍のエーテル機関は唸りを上げ、スカート部が地面に押し付けられる空気の流れによって一気に膨らんでいく。

『浮上良好、いつでもいいぜ』

『内部隔壁の閉鎖を確認。教授、外部隔壁の開扉をお願いします』

『よぉし……外部隔壁開、注水開始』

 リッゲンバッハ教授の声が無線で聞こえて間もなく、二重の扉に囲まれた空間では黄色の警戒ランプが光り、轟音を立てて重々しい隔壁が開き始める。
 すると海水がドォと船台の上でスカートを膨らませている白藍の下に流れ込み、水位の上昇にあわせてホバークラフトはゆっくり浮き上がった。
 そして開いた隔壁の向こう。見えてくるのは海を染めて広がる闇と、光害のない空に瞬く無数の星々である。

『それでは、色々お世話になりました。教授』

『うむ。道中、気を付けての。またいつでもここに――』

『キョウイチさん、伝言忘れてないわよねぇ!? この、ムセン? だっけ? これはいつでも繋がるって、ちゃんとシューニャちゃんに言っといてよぅ!?』

 突如しわがれた教授の声をかき消して響いたのは、甲高く早口な女性の大音声。それは一瞬で暫しの別離からくる寂しさを吹き飛ばし、ヘッドユニットの中で僕の頭をぐらぐらと揺すった。

『さ、サーラさん、まだ帰られてなかったんですね……安心してください、シューニャにはきちんと伝えますから』

『絶対だからね! あ、だからって長いこと帰ってこないのは駄目よぅ!? いくら旦那様でも、シューニャちゃんを独り占めなんてさせないんだからねぇ!』

 シューニャが早々と王国へ戻ったことで、酷く寂し気だったサンスカーラの様子に同情したのは自分である。だが、この機関銃もかくやといった様子で早口に吐き出される言葉を聞いていると、衛星通信の手順を教えたことに関しては失敗だったような気がしてならない。
 何せ、自分の引き攣った表情をモニター越しに見てもなお、この強すぎる義姉は止まらないのだから。

『私だってシューニャちゃんと会いたいしぃ、他の可愛い皆ともキャッキャウフフしたいしぃ、ああもう我慢ならないわぁ! ねぇやっぱり私も一緒に連れて――』

 彼女から流れ出る欲望の奔流は、放っておけば衛星波に乗っていつまでも垂れ流され続けていたかもしれない。
 だがそれは、バツン、という何かが切り替わる音によって前触れなく途切れ、代わって聞こえてきたのはこれ以上ないくらい棒読みな骸骨の声だった。

『あー、貨客船白藍はこれより、ユライア王国ポロムルへ向け、ガーデン港を出航いたします。ので、通信一切を一時的に切断いたしましたぁ』

 いつから千草級エア・クッション型揚陸艇が貨客船として就航したのかは知らないが、ダマルは自動音声じみた内容を読み上げると、最後にため息を残してヘッドユニットには静寂が訪れた。

『ナイス判断だ相棒……助かった』

『ったく、鼓膜も脳味噌もねぇのに頭蓋骨の奥までキンキンするぜ。最後の最後までシューニャの姉妹ってのが信じられねぇぞ、あの女』

『ま、まぁまぁ、今度はゆっくり帰省させてもらうことにしよう。全部終わらせてからだけどね』

 ダマルの言う通り、サンスカーラとシューニャは端正な顔立ちを除き、背丈やスタイルのような外見にしても、感情表現や思考形態にしても、大半は真逆と言っていいほど似ていないように見える。
 それでも、サンスカーラが本気でシューニャのことを想っているのは疑いようもなく、だからこそ僕はまたシューニャを連れてここに帰ってこようと思えるのだ。

『カッ、よく言えるぜ。お前のお人好しも相当極まってんな』

 自分がお人好しかどうかはともかく、肩を竦める骸骨には返す言葉もない。
 ただ、僅かな静寂の後、真面目なトーンでダマルはポツリと呟いた。

『だが……俺からも頼ませてくれや。その――』

『あの子たち全員と、ジークルーンさんを、ってとこかな。任せてくれ、からね』

 カチリ、と骨が鳴る音が聞こえた気がする。

『けっ……お前に読まれてるようじゃ、俺も人のこたぁ言えねぇのかもな』

 煙草に火をつける相棒の姿は照れ隠しだろう。
 ただ自分は艦橋から離れた甲板上に立っているというのに、何故か紫煙の臭いを感じたような気がして、フッと小さく笑いを零した。
 低く唸るような白藍の機関音に、耳慣れた甲高いエーテル機関の音が混ざりこんだのは、その直後のことである。
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