悠久の機甲歩兵

竹氏

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戦火

第251話 ユライアシティ攻防戦①

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 世界を炎のように赤く染めた夕陽がいよいよ地平に触れ、薄紫の闇が静かに訪れようとする頃。
 定められた刻限に返答を待っていた帝国軍に対し、放たれたのは1本の鏑矢。
 遮るもののない平原に木霊した独特な風音により、王都の西門に展開した直属軍団を指揮するウェッブ・ジョイ将軍は、軍獣の背に跨ったまま何かを祈るように目を伏せ、しかし小さく口の端を釣り上げた。

「無知からの蛮勇と歴史への固執、全く愚かなものよ」

 ギャリッという軽い音と共に引き抜いた剣を掲げ、その切先で眼前にそびえる大防壁へゆっくりと指し示す。

「賽は投げられた! 全軍に伝えよ! 我らはこれより、傲慢にも大穀倉を牛耳る悪逆の国を征伐する!」

 大軍より湧きあがる雄叫びウォークライがユライアランドの空気を揺らし、続く百卒長たちの指揮によって、音も足並みもそろえた黒い波が四方から大防壁を目指して動きだす。
 続く攻城塔に衝車。人力で移動するそれらの足は遅くとも、分厚い防御を突破せんとする圧力は凄まじい。
 それは最早隠れることも躊躇うこともしない、ただただ純粋な暴力の姿だった。
 対する王国軍も進軍を始めた大軍を、持てる全ての力を用いて迎撃する。
 攻め寄せる帝国軍大部隊の頭上に降り注ぐのは無数の矢とボルト、そしてバリスタから放たれる槍。運の悪い者は鎧兜の隙間にそれらを生やし、肥沃な大地を血で染めながら倒れるが、続く他の兵士は仲間の屍を踏み越えて更に前へ。
 大盾を構える重装兵はそれを天に向けて味方を守り、元々圧倒的な生命力を誇る失敗作、イソ・マンたちは身体をハリネズミのようにしながら歩みを止めない。
 長弓もクロスボウも防ぐ盾に、兵士たちは僅かな安らぎと自信を覚えたのだろう。その重装兵はカチカチと弾けていく矢の音にフッと笑みを漏らした。

「へへへ……イソ・マンが居ようと、ここの1番乗りは俺が――!」

 男の笑顔がどうなったかは、誰にも見えなかっただろう。なんせ彼は次の瞬間、周囲に居た兵士たちと共に赤い血だまりとなって消えてしまったのだから。
 如何に防御を固めようと、如何に肉体的に優れていようとも、戦場を舞う死神は平等に死を与えるもの。猛然と立ち上がった土煙と周囲に散らばる石の破片。それは防壁上に設置された平衡錘投石機トレビュシェットによって放たれた巨岩によるものだった。
 しかし、それでも帝国軍は、否、兵士たちの歩みは止まらない。
 彼らは幸福な生を求めながら、しかし平等な死に向かって走っていることを知っている。
 どこからやってくるかはわからない。けれど、常に機会を伺っていることだけはわかっていて、だからこそ彼らは足を止めないのだ。
 それが圧倒的有利な戦いならばなおの事。彼らを鼓舞する声は大きく響き渡る。

「恐れるな! 隊列を維持しろ! 奴らは所詮寡兵に過ぎんのだ!」

「イソ・マンが防壁に取り付くぞ! 続け続けぇ!」

 味方が次々倒れても、友軍の優勢を伝える言葉に兵たちは色めき立つ。
 その戦果がたとえ、梯子すら使わず爪を立てて壁をよじ登る化物によってもたらされていてもである。
 しかし、イソ・マンによる大きな痛手を経験した王国軍は、付け焼刃的なものでも対策を講じていた。

「――ギィェッ!?」

 誰より高い位置にまで上り詰めていたイソ・マンが、高く濁った声を上げて地面へ吸い込まれていく。その真下を進んでいた同じ異形も、安全意識を持たなかったことが災いして見事に巻き込まれていた。
 大地に身体を強く打ち付けた化物たちは、衝撃に骨格を損傷したのか、体液を流しながら藻掻くばかりで最早戦力にはなり得ない。その隣へ転がっていたのは、人の頭ほどはあろうかという大きな岩だった。


 ■


「はっはぁッ! 岩の味はどうだ、化物さんよぉ!」

 防壁から身体を覗かせて拳を握りこんだのは、それはそれは毛深いキメラリア・ケットの男である。兵士と言うにはあまりにも貧相な恰好だったものの、彼は自分の力に相当な自信があるのか、あるいは1発で敵を落とせたことに気を良くしたのか、次々と同じような岩を失敗作目掛けて投げつけた。

「おい! あんまり調子に乗りすぎてお前が落ちるなよ!」

「犬ならともかく、俺みたいなケットが高い場所から落ちるわけねえだろ」

 苦言を垂れたクシュは、ケットの自信過剰な言葉にため息をつきつつ、彼の方を見ようともしないまま岩を手渡していく。
 だが、3つほど数えた後、今まで持ち上げる傍から勢いよくもぎ取られていた岩が、いくら待っても持って行かれなくなった。

「何してんだよ? さっさと投げろ――」

 これだから猫は体力が無い、と舌打ちしながらクシュは振り向く。
 だが、その目に映ったのは想像と大きく異なり、ぐらり傾いて壁の向こうへ消えていくケットの姿だった。

「は? お、おい!」

 慌てて伸ばした手は届かない。
 ただ、クシュの目にはハッキリ見えていた。高い場所から落ちるはずがないと豪語したケットの身体に、数本の矢が突き立っていたことを。
 壁をよじ登る失敗作を援護するため、帝国兵たちは防壁の上に構える王国兵たち目掛けて矢を浴びせる。否、そうしなければ愚直に敵へ向かうことしかできない化物たちは、一方的に岩を浴びせられて地面へ縫い付けられるだけだったに違いない。
 帝国軍の連携によって投石の手が緩むと、化物たちはついに大防壁の上へ躍り出た。
 とはいえ、最初の1体は顔を覗かせた途端、その視界一杯に広がったであろう影によって、再び宙へと戻されてしまったが。

「軽いな……キメラリア各員は散開して敵に当たれ。化物が態勢を整える前に、城壁上から排除するのだ」

 陽が傾いたことで空気がなお冷え込み始める中、楕円形の大きな盾を振り抜いたヘルムホルツは、獰猛に突き出す牙の隙間から白い息を大きく吐く。
 キメラリアとしても圧倒的な力量を誇る黒猪ホルツ。彼は王国軍を薙ぎ払った失敗作という化物を前にしても、微塵の恐怖すら浮かべない。
 それがとても頼もしい姿であることに間違いはなかったが、隣に佇むペンドリナは一切揺るがぬ猪面に小さく肩を竦めた。

「相変わらず、貴殿は無理を仰る」

「小生とて無理は承知だ。だが、今の王国にはもう後がない。その上、帝国はキメラリアを斯様な化物に変えると言うのだからな」

 凪いだ海のように冷静な口調を崩さないヘルムホルツに、ペンドリナは小さくため息をついてから、両手に握ったダガーナイフを篝火に煌めかせる。
 二筋の軌跡はさながら風の如く。壁から小さく覗いた失敗作の腕が切り裂かれ、異形は半身を見せる事すら叶わない内に、手だけを残して虚空へと消えていった。

「それは御免被りますね。これでも、ウルヴルとして毛並みには自信があるものですから」

「……左様か」

 長身細身の狼女は体液に濡れた真銀の刃を軽く振るうと、まるで何事もなかったかのように再びヘルムホルツの隣へ並ぶ。
 ただ、この2人はキメラリアとしての身体能力を含めてもなお特異な存在であることは間違いない。おかげでその背を眺める毬栗頭の青年は、自慢の槍で飛び込んでくる矢を叩き落としつつ、毛並みなんて気にしながら戦ってる奴はお前くらいだ、と渋い表情を浮かべていた。

「東門側からの攻撃苛烈! 複数の失敗作が防壁上に!」

 救援要請を抱えた伝令兵の言葉に、イーライはそれみたことかと後ろ頭を掻く。
 東門側に配置されているキメラリアの多くは、王国中から集められたリベレイタだった。
 無論、訓練を受けた軍の兵士と比べ、個々の技量は一層玉石混合である。だが、人間より身体能力に優れ、しかも戦闘を生業にしている連中であることもまた事実。
 それでも襲い来る失敗作を抑えきれていないことを思えば、ヴィンディケイタが如何に人並み外れているかがよくわかる。その中でもこの2人は別格だったが。
 だからこそ、イーライはまさかヘルムホルツから視線を向けられようとは思っていなかった。

「任せる」

「あ――う、ウス! 東に回るぞ! 続けぇ!」

 一瞬困惑した青年だったが、それでもすぐに得物を強く握りしめると、近くに居た数人のキメラリアを引き連れて走り出す。
 2人は小さくなる彼の背に一瞥をくれることもなく、その瞳を鈍く輝かせていた。

「ミクスチャは出て来ておらぬが……間もなく潮だな」

「予想以上に、反撃は難しそうですね」

「敵が出し惜しんでもこの有様である以上、我らが防戦一方となるは必至。だが――」

 ヘルムホルツは静かに言葉を交わしながら、王国兵たちを襲っていた失敗作の頭をメイスで打ち据え、ペンドリナも敵の手足を輪切りにしながら蹴倒し、壁の外へと叩き落していく。
 そんな2人の視線は敵に向いておらず、西防壁にも迫る攻城兵器に向けられていた。
 攻城塔がつけば防壁上は乱戦となる。衝車に取り付かれれば、頑丈な市門もそう長くはもたないだろう。
 だが、老将ガーラット・チェサピークが、敵の兵器に対して何の準備もしていないはずはなかった。

「全体構ぇい!」

 城壁の上に並ぶ王国兵たちは、蓋を赤く塗られた大樽を2人組で抱え上げる。
 西門の直上に当たる位置では白銀の刃が掲げられ、消えゆく陽光と揺らめく篝火に輝いていた。

「落とせぇ!!」

 戦いの喧騒にも負けず響き渡る声。
 ガーラットが剣を振り下ろせば、それに合わせて近くで松明が振られる。時計も無線もない現代で時期を合わせることは容易ではないが、それでも虚空へ消えていった大樽はほとんど同時に投下され、派手な音を立てて地面に内容物をぶちまけた。
 すると王国軍兵士たちは息を揃えて前後列を入れ替え、篝火から炎を貰ったらしき松明を続けざまに壁の下へ投擲する。
 それはまさに、王都を守る彼らの本気をうかがわせる作戦だった。

「情報というものは、斯くも恐ろしいものだな」

 ゴォと鳴り響いた音と共に吹き上がる熱波。
 攻城塔や衝車を押していた者は真っ先に火炎を浴び、間もなく中に隠れていた者たちも焙りだされて兵器が動きを止める。また、壁をよじ登る失敗作もまた、岩をぶつけられて地面に転がれば、同じように油と炎の海で焼かれて死んでいく。
 たとえその火が王国の誇りたる壁を焦がそうとも、最早誰も気にしてはいなかった。


 ■


 吹きすさぶ火の粉に阿鼻叫喚の声。
 撒かれた油やアクア・アーデンなどの可燃物により、帝国軍は想定していた何倍もの被害を被り、多数の兵器を同時に失っていた。
 自らへの被害すら躊躇わぬ姿勢は、敵であるはずの彼らにも僅かな動揺を走らせる。しかし、軍獣に跨るロンゲンはむしろ愉快そうに笑っていた。

「この不利をしてなお諦めんか。ゲーブル、どう見る?」

「防壁の周囲全体へ炎を撒いたとなれば、油の量は想像を絶しますぞ。如何に王国が豊だとはいえ、何度も繰り返して使える手ではないでしょうが……いささか侮っておりましたな」

「如何に精強な軍でも、どれほどの奇策を用いても、戦の勝敗に絶対はありえん。王国がどのような策を抱えているかは知らんが、儚げな抵抗でなくて安心したぞ。それではこちらの気勢も上げられんからな」

 出自は庶民でも、天性の才から戦場に身を捧げ、大きな武功をもぎ取ってきたロンゲンは、己の中に流れる血が燃え滾るのを感じて拳を掌に打ち付ける。
 ウェッブ・ジョイからの指示は被害を抑えながら戦えと言うものだった。それは帝国側にミクスチャやイソ・マンという明らかに優位な力があるからこそだろう。
 しかし、それは圧倒的優位な状況において、弱腰という他ない作戦指揮だとロンゲンは感じていた。だからこそ、自らの身を焼いてでも撃退しようと藻掻く王国軍の戦い方に、これで将軍も目が覚めるだろうとほくそ笑んだのだ。

「はっはっは! しかりしかり、ユライアは邪道の神にすがる神国より、余程強かしたたかですからな。となれば、あの炎も捨て身というわけではありますまい」

 周囲に広がるのは既に収穫を終えて禿げ上がった穀物コゾ畑であり、壁そのものを除けば燃料となる物はほとんどない。それこそ、積み重なりゆく帝国兵やイソ・マンの屍くらいである。
 今は轟轟と音を立てて燃えさかれども、燃料を足さねば炎の壁は保ち続けることはできず、だからと言って下手に燃料を足せば、市街地までも焼き尽くしてしまいかねず制御が難しい。

「一旦正面の兵を下げさせ、重装兵を前に出しつつ長弓とカタパルトによる攻撃に切り替えよ。炎が弱まったところで再度攻撃に出るぞ!」

 ロンゲンの言葉にゲーブルは恭しく頷くと、後ろで控えていた伝令兵に、行け、と軽く手を挙げる。
 この判断が功を奏し、北防壁を攻撃する第三軍団はイソ・マンを含めた先鋒隊の被害を最小限に抑えていた。
 とはいえ、軍団の指揮がそれぞれの軍団長に任されている以上、伝令兵を走り回らせてもなお部隊の連携は難しい。だからか、ロンゲンとゲーブルの判断に続く軍団は他になく、炎を恐れて前進を止めた兵士はまだしも、恐れを知らぬイソ・マンへの被害は拡大していった。


 ■


 巻き上がった炎と防壁上からの反撃をもってしてもなお、帝国軍の攻勢は続く。
 だが、炎に焙られて生きていられる人種など居るはずもなく、結局上ってくるのは焼け焦げた化物ばかりだった。
 キメラリアたちの奮戦によって、炎で弱った多くの失敗作は撃破されていく。だが、少数ながら防御を突破して暴れまわる個体も現れ始めていた。
 身体の一部を鞭のように振り回す異形は、勇気を振り絞って立ち向かう王国兵たちを薙ぎ払いながら防壁上を進む。突き刺さってくる矢や槍だけでは止まらない。
 ただ、その体を斜めに切り裂かれては、流石の失敗作も歩み続けることはできなかったが。

「この失敗作とか言う奴、俺に真っ直ぐ突っ込んでくるとは大した度胸だな!」

 太く長い両手剣を振り抜いたエデュアルトは、切断されてなお動き続けようとする敵を力一杯蹴飛ばし、壁の外へと叩き落す。

「楽しそうで何よりです! それがしは気が狂いそうですよ!」

 キメラリアがやられたことで開いた防御の穴から、また新たな失敗作が上がってくる。だが、そいつは防壁に上がった途端、全身鎧を着た重装の騎士にハルバードを叩きつけられ、身体の大部分を抉り取られていた。

「おぉ見事見事! 流石プランシェだ」

「何が、見事な、もん、です、かっ!」

 エデュアルトの副官を務める若い女性騎士は、頭全体を覆う兜からくぐもった荒い息を吐きながら、未だ息のある失敗作を何度も刃で殴りつけて止めを刺す。

「ふぅー……ふぅー……ッ! 投石、敵を地面に縫い付けろ! これ以上化物の侵入を許すな!」

「本当に肩肘張るのが上手いなぁ貴様は。そんなにガチガチでもきっちり戦えとるのが不思議でならんぞ」

「こ、これは性分です……ほっといてくださいまし」

「俺が気にしたところで直るものでもないからな。それより、しっかり息を整えておけ」

 兵士達が隊列を整え直し、負傷したキメラリアが交代していくをの横目に、エデュアルトは防壁に攻め寄せる敵の大軍を見下ろす。
 炎は周囲から呑める物を失ったのか、防壁を焦がして立ち上がる程だった勢いを徐々に弱めており、煙の隙間からは敵大部隊の姿が覗く。

「もう俺たちに炎は使えん。次の攻勢は、地力で耐えるしかないぞ」

「ええ……わかっております」

 眼下に見えるのは温存されていたらしき衝車と、長梯子を担いだ敵兵の姿。
 一時的に戦闘の勢いは緩んでいたが、それも王国軍は点々と上りくる失敗作と戦い続けねばならず、彼らに休息の時間は訪れない。
 空の茜を濃紺が侵していく。それは地面を舐めた火の光さえ飲み込んでいき、やがて人の足が焦げた土を踏みしめる。
 帝国軍の大規模な攻撃が再開したのは、宵闇が世界を覆い尽くした頃だった。
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