悠久の機甲歩兵

竹氏

文字の大きさ
上 下
221 / 330
戦火

第221話 事後連絡は計画的に

しおりを挟む
 立派な屋敷は大貴族の証。
 名前の上では同じ貴族であるジークルーンの目から見ても、建物や調度品の質は全く隔絶した物を感じてしまうほどに。
 だが、屋敷の主たる初老のカイゼル髭は、使用人が置いて行く紅茶に目もくれず眉間を揉みながら唸っていた。

「武器を探しに、であるか……」

 机に置かれた手紙の一切を読み切ったガーラットは、モノクルを柔らかい布で拭きながら、酷く疲れたように大きくため息をつく。
 今までジークルーンには、王国軍権を任される老翁の内心など理解できたためしがない。だが、サフェージュから受け取った手紙の内容はまたとんでもないものであり、今回ばかりはガーラットの心中を察することも容易だった。

「正直、神代の話をされても吾輩はサッパリであるのだが……ヴィンターツールの娘よ。お主、これがどういう意味かわかるか?」

「以前伺ったお話でしたら――えっと、神代の武器にはどれも限りがあって、ミクスチャの大群と謎のリビングメイルを相手にするには、とても足りないから、と」

 手紙の内容は至極単純。要約すれば、武器が無いから探しに行くので、その間は防御に徹して戦力を温存、時間を稼げというものだった。
 無論、その中には防衛戦術の詳細も記載されていたが、そもそもガーラットが頭を悩ませているのはそこではない。

「確かに、弓を射れば矢が尽き、剣を振るえば刃が零れるのは道理である。しかし、そのなんだ、よくわからん武器を探しに防衛の要が国を空けるとなれば、王侯貴族共が黙ってはおるまい。ただでさえレディ・ヘルファイアのこともあるのだぞ」

 ガーラットが容易く敗れた英雄アマミ、そして国防を担う青いリビングメイルという存在があるからこそ、レディ・ヘルファイアについては自宅軟禁程度の処置で済まされている。にも関わらず、その手綱たる人物は事前連絡も寄越さず海を渡ったと言うのだ。
 ただでさえ、この情勢で国を空けるというだけで、先日結ばれたばかりの防衛の約束を反故にしたともとられかねず、完全に振り回される形となったガーラットが、頭痛に眉間をもむのも当然であろう。
 そんな歴戦の将の姿に笑顔を引き攣らせながらも、ジークルーンは別の手紙を前に差し出した。

「そう悲観されなくても大丈夫だと思いますよ」

「む……? 随分上質な紙だが差出人は――黒猪ホルツだと?」

 差出人の名前を見て、老翁はモノクルを輝かせる。
 王侯貴族以外はテクニカと直接連絡を取ることは極めて稀であり、チェサピーク家のような大貴族であっても、テクニカとの繋がりは庶民と大して変わらない。
 ただし、黒猪のあだ名は戦場において耳にすることが多かったことで、ガーラットは興味深げにその手紙を開いた。
 僅かな沈黙の後、くっと髭が揺れる。

「スノウライト・テクニカは英雄アマミ一行の行動を支持しており、王国への防衛協力を行う準備がある、か――これが正式文書ならばよかったのだが……」

「私にテクニカのことはわかりません。けれど、信用できる文書だと思います」

 緊張した面持ちで告げるジークルーンの様子に、ガーラットは意外だとばかりに目を見開いた。
 チェサピーク家とヴィンターツール家もまた長い付き合いである。なんとすれば、老翁は彼女が赤子であった頃を知っているほどに。
 幼い頃は両親の後ろに、成人後はマオリィネの背に隠れるようにして過ごす、常に及び腰で何かに怯えた様子の乙女。心根は優しかったが、貴族や騎士として大成する器ではない。それがガーラットが下した評価だった。
 だからこそ、彼女が自らの意思をハッキリを告げてくるなど、思いもよらなかったのだ。

「信用とは重い言葉である。こと、この1手は王国の存亡をも決するやも知れんのだ。それでもなお、同じ言葉を言えるか?」

「――私は信じます。いえ、信じたいんです」

「信じたい、だと?」

 深い皺の刻まれた目が、ジークルーンを射抜くように細められる。
 それに対して彼女は一瞬怯んだように身を強張らせたが、しかし小さく胸に手を当てて息を吐くと、老翁にいつもと変わらない困ったような笑顔を向けた。

「愛する人を信じたいのは、チェサピーク卿も同じでしょう?」

 一瞬、ガーラットは呆気にとられたと言っていい。
 そこに居るのは貴族でもなんでもなく、夢見がちに恋焦がれるだけの町娘のように映っていた。挙句その乙女の口から、お前は同じではないのか、と問われているのだから、老将の顎が落ちるのも当然だろう。

「お、お主は……吾輩をなんだと思っとるんだ」

「ではは、マオが王国を裏切ると思われますか?」

 彼女の言葉に、老翁は低く唸って黙り込んだ。
 王国の敵となるならば、愛弟子だからと容赦するつもりはない。だが、そもそもマオリィネが裏切るということ自体、彼には全く想像がつかない話でもあった。
 その沈黙は重く長く、部屋の中を支配する。それでもやがてガーラットは一切の空気をため息1つで打ち払い、ゆっくりとソファから腰を浮かせた。

「テクニカから正式な文書が届くまで、この件は他言無用とする。議論だけで戦争に勝てると考える間抜け貴族共に、こちらの弱点を晒すわけにはゆかぬのでな」

「承知いたしました」

 応接間から歩き去っていくガーラットに対し、立ち上がって頭を下げながら、ジークルーンは小さく安堵の息を吐く。
 しかし、彼女が肩の力を抜けたのも束の間、老翁はドアの前で立ち止まると静かに部屋の中へと、彼女の方へと向き直った。

「騎士ジークルーン・ヴィンターツール、貴様に命令を下す。心して聞くがよい」

「は、はい!」

「英雄の不在に際し、レディ・ヘルファイアを監視せよ。貴様なら怪しまれることなく、取り入ることができよう。不審な動きがあれば直ちに報告するように。手勢は自由に選抜してよいが、怪しまれることのないよう用心することだ」

 ジークルーンは突然降ってきた指示に目を点にした。
 相手は天下に名を轟かせる大将軍、エリネラ・タラカ・ハレディである。たとえ多少手勢を集めようとも、彼女の実力でどうこうできる相手ではない。それはガーラットも重々承知しているはず。
 だからこそ、ジークルーンにはしばらく何を言われているのか理解できなかったが、肩越しに見えた優し気なガーラットの眼にようやくハッとした。

「わ、私が、彼女らの無害を保証せよ、ということですか?」

「騎士が派遣されてさえいれば、少なくとも阿呆共に野放しでないという言い訳が立つ。それに――信じたいというお主の言葉が嘘でないのならば、それは身体を張って世間に証明する必要がある。違うか?」

 馬鹿にするでもなく、見下すでもなく、ガーラットはまるで幼子を諭すように告げる。だからこそ、ジークルーンはゆっくりと息を吐いてから、自らの柔らかい拳を握りこんで地面に膝をつくと、青い瞳に老翁をしっかりと捉えた。

「一命に代えましても」

「よい面構えだ。期待しておるぞ、

 鷹揚に頷いたガーラットは、腰に手を組んだままついに部屋を後にする。
 残されたジークルーンは、責任の大きさと僅かな高揚感に打ち震えていたが、やがて応接室が静寂に包まれた頃合いで静かに立ち上がると、見慣れた窓の外に視線を向けた。

「――私も、頑張らないと、だね」


 ■


 寒さに強いキメラリア・フーリーは体温が高い。
 だからサフェージュは、柔らかいものに自然と左右から包まれていた。

「あの……ウィラさん、そろそろ放してくれませんか?」

「だぁーめ。ヤスミンが眠っているもの」

 背後から耳に吹きかけられる吐息に、狐人の少年はもじもじしながら、うぅ、と小さく声を漏らす。
 夜鳴鳥亭の角席が、長期滞在客であるサフェージュの定位置になってから既に1ヶ月以上が過ぎようとしている。ヤスミンは珍しいフーリーの少年に懐いて兄のように慕い、仕事が忙しくない時間帯は一緒に居ることが多くなった。
 それもサフェージュにくっつけば温かいと分かるや否や、少女はぴったりくっついて体温に包まれながら昼寝することも増えている。その様子をキメラリア好き筆頭のハイスラーが、微笑まし気に眺めるものだから、彼は状況を受け入れる他なかったのだ。
 だが、それがまさかとんでもない相手を巻き込むことになるなど、思いもよらなかったが。

「で、でも、その、そうくっつかれると困るって言いますか」

「うふふ、食べちゃいたいくらい可愛いわね貴方。糸巻にして連れて帰ってあげましょうか?」

「ぼ、ぼくなんて食べても美味しくな――むぐっ」

「あらあら、うるさくしたら駄目よ? ヤスミンが起きてしまうわ」

 声を上げようとしたサフェージュは、ウィラミットの胸が顔に押し付けられて口を封じられる。これは少年にとってあまりに刺激の強かったらしく、顔は茹で上がったように赤くして体温も一層熱くなり、暑い寒いがあまり得意ではない彼女は、ほぅと頬を上気させて舌をチロリと覗かせた。

「いい、抱き枕」

「うぃ、ウィラさぁん、女の人がダメですよぉ……こんな、こんなの」

「初心って本当に可愛いわぁ」

「こゃぁ!? ちょ、尻尾は――むぐ!?」

 白く長くふっくらとした尻尾に指を這わされて、サフェージュはビクリと身体を跳ねさせる。しかし、動こうとすればまた胸に圧迫されて、いよいよ少年の頭は完全に茹っていた。

「……サフ君、何してるの?」

 そんな少年に冷たい視線と言葉を投げかけたのは、お仕着せ姿のクシュである。鮮やかな緑色の飾り羽根が大きく膨らんでいるあたり、明らかにご機嫌はよろしくなかった。

「く、クリン……助けてぇ……おっぱいがぁ」

「その割に嬉しそうだよね」

 両手を力なく彷徨わせるばかりのサフェージュに、クリンは驚くほど素っ気ない。その様子がおかしいのか、後ろで元凶たるウィラミットはまた少年の尻尾を擦りながらクスクスと笑っていた。
 とはいえ、それだけ騒げばヤスミンも安眠は難しかったのだろう、薄く目を開けるとわわわと大きく欠伸を1つ。

「サフお兄ちゃん……あれ、ウィラさんにクリンお姉ちゃんも居るぅ……いつ来たのぉ?」

「さっき来たところよ。ほら、女の子がこんな身だしなみで人前に出るものではないわ」

 彼女が眼を擦りながら状態を起こせば、ウィラミットは今までのからかい方が嘘のようにサフェージュを解放し、くるりとドレスを回して立ち上がる。
 そしてまだ半分夢の中に居るヤスミンを抱き上げると、まるで我が家かの如く慣れた足取りでキッチンの奥へと消えていく。
 結果的に色々緊急事態な少年と不機嫌な少女が、ランチタイムを過ぎて静かな店内に取り残されることになってしまった。

「サフ君って結構見境ないよね。鼻の下伸びてるよ」

「ぼ、ぼくは一途だよ!」

「ファティマさんのこと?」

「え、あ、うん……そう、そう!」

 少年は何故かファティマではなく、不思議と真っ先にとある男の顔が頭に浮かんだ気がして、ブンブンと大きく首を振って思考を染め直す。
 しかし、それはそれでクリンにとっては不満だったらしく、ムスッとしたままカウンターの椅子に大股で歩み寄ると、背の高いスツールにドンと腰を下ろした。それがどういう感情によるものなのか、女性経験のないサフェージュにはよく理解できなかったが。

「クリン、ダメだよぉ。お願いに来てるんだから」

 その険悪な空気も、後から入ってきたジークルーンによって容易く霧散する。
 彼女が現れるや一応貴族を前にしているのだと、サフェージュは慌てて姿勢を整えて座りなおした。

「これは、ジークルーン様! また何かご依頼ですか?」

「うん。あのお手紙をチェサピーク卿に見せたら、新しい命令を下さってね――」

 ジークルーンは説明を始めようとして、はたとハイスラーの目があることを思い出し、サフェージュの手を取った。

「ハイスラーさん、ごめんなさい。ちょっとお部屋借ります」

「どうぞどうぞ」

 相変わらずぷつぷつと不精髭を生やす店主は、木皿を洗いながらニコニコと頷く。
 その返事を聞くや否や3人はサフェージュが借りている部屋へ上がり、扉や窓の一切を締め切ってから、ガーラットから下された命令とその理由が語られた。

「――なるほど。じゃあ、僕はキョウイチさんたちが帰ってくるまで、王都と行き来する拠点をキョウイチさんのお宅にすればいいんですね?」

「エリネラさんたちが、裏切るようなことはないと思うんだけど、貴族たちにはうるさい人も居るから――お手伝い、お願いできる?」

「いいですよ、ぼくがお力になれるなら。すぐ準備しますね」

 借金が無くなってなお、郵便の仕事を続けていたサフェージュは、ジークルーンからの頼みを断る理由もないと了承する。何せ彼にとっては、住む場所が一時的に変わるだけで、行き来する生活は同じなのだ。
 少ない荷物をまとめ始める少年に、ジークルーンは、ありがとう、とお礼の言葉を残して廊下に出れば、今までむっつりと黙って従っていたクリンから、どこか嬉しそうな呟きが零れ落ちた。

「またサフ君と一緒かぁ」

「……あれあれ? またってなぁにクリン?」

「えっ!? べ、別になんでもありませんっ!」

 腕をパタパタさせて慌てるクリンの様子に、乙女ジークルーンが気づかぬはずもない。両手を頬に添えて、グネグネと腰を揺らした。

「そっかそっかぁ。クリンもお年頃だもんねぇ、お姉ちゃん嬉しいよぉ」

「ややや、やめてくださいお嬢様! 誤解です、それきっと凄い誤解ですからぁ!」

 同じ恋という病を患うジークルーンに、小柄なクシュの声は届かない。
 何せ彼女にとってクリンは大切な妹分であり、サフェージュは可愛い弟のような存在なのだ。その2人が一つ屋根の下で暮らせるのだから、英雄宅に許可なくお邪魔するという少々心苦しい行いも、彼女の中ではしっかり正当化が行われている。
 逆にクリンにしてみれば、最も気づかれたくない相手に不確かな恋心を知られてしまったような気がして、これから始まろうという共同生活に大いなる不安が渦巻いたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり

もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。 海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。 無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成! 理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」 これが翔の望んだ力だった。 スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!? ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

処理中です...