悠久の機甲歩兵

竹氏

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定住生活の始まり

第191話 飴色の誘惑

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 現代において、透明なガラスは高級品である。
 我が家の窓にもガラスが使われているが、これも完全に透明なものではない。そもそも窓にガラスを用いるなど、元所有者である貴族が見栄で作らせたに過ぎないのだ。
 だというのに、テーブル代わりの木箱に置かれたその瓶は完全に無色透明であり、飴色の液体が満たされているのが一目で理解できる。
 それは高級な酒。銀貨1枚もの価値を誇る王国産最高級品の酒であり、自分がアポロニアにポロムル土産でプレゼントした、あのアチカ・ブランデーだった。

「開けてなかったのかい?」

「これの価値を知ってたら、簡単に開けられないッスよ。密輸に頼ってる帝国じゃ、貴族でも簡単に手に入れられない代物ッス」

 自分の向かい側、玉匣後部の機甲歩兵用座席に座り直したアポロニアは、とても気楽に飲めるような酒ではないと苦笑する。
 ただでさえポロムルでも銀貨1枚という並外れた値段の酒なのだ。それに密輸などという高いリスクを上乗せすれば、価格がどれほど跳ね上がるのかは想像もつかない。

「そりゃ堪らないな……しかし、だったら何で今日開ける気に?」

「元々ご主人と一緒に飲もうって、決めてたッスから。あ、ご主人が弱いのは知ってるッスから、ちょっとだけでいいッスよ」

「そう言われては、流石に断れないな。じゃあ、少しだけ」

 こちらの返事に対し、アポロニアは満足気な笑みを浮かべながらコルク栓を引き抜くと、飴色の液体をいつの間にか買い揃えたらしい酒器に注いだ。
 自分のグラスには薄く底を覆う程度に、彼女のグラスには小指の第一関節程の高さまで。それだけで果物のような甘い香りが、玉匣の中を漂った。

「ではでは、さっそく」

「あぁ、頂くよ」

 アポロニアは待ちきれないといった様子で、軽くグラスを揺すると、小さく口に含んでほぅと息を吐く。
 それに続いて僕も舐めるように飲めば、芳醇な味に続いてアルコールの刺激が口の中を焼いた。

「美味いッス……こんな酒もあるんスねぇ」

「本当に美味いんだが、僕にはちょっとキツすぎる」

 グラスに落としていた視線を上げてみれば、アポロニアも同じような動きをしたらしく互いに顔を見合わせる格好となる。
 それは僅かな沈黙を生んだが、直後に2人揃って吹き出した。

「アッハハ! 何ッスかそれ、もうちょっといい感想が欲しいッスよぉ」

「き、君がそれを言うかぁ? 酒好きなんだから、そっちこそもう少し言いようというものがあるだろうに」

 いくら金を持っても根は庶民であり、高級酒に対して言葉など出ようはずもない。
 そんな状況を揃ってひとしきり笑うと、アポロニアは涙を拭きながら、優し気な表情を作って再びグラスに視線を落とした。

「ホント、未だに信じられないッスね。こんな風に笑えるなんて……」

「そうかい?」

「そうッスよ。自分は一山いくらのキメラリア、それもひ弱な小型犬アステリオン。ご主人に拾われなかったら、ロックピラーの砂の上で安酒に溺れながら、まだ生きてるなぁなんて思ってたッスよ。今までと同じように、ね」

 飴色の水面には、彼女の困惑したような笑顔が映っていたことだろう。
 人生何が起こるか分からないとはいえ、奇跡は誰にでも平等に与えられるわけでもない。
 しかし実際にアポロニアは捕虜として収容され、半年にも満たないとはいえ共に過ごした日々は現実である。
 ならば彼女のに意味はなく、僕はそれを軽く笑い飛ばした。

「あまり自分を卑下するんじゃない。キメラリア・アステリオンのアポロニアが、僕の信頼しているアポロニアなんだから」

「うぐ……っ、そ、そういうこといきなり言うの、ズルいッスよ」

 彼女は僅かに鼻声になりながら、大粒の涙を目の端に溜めた。
 それはお酒の力によるものか、あるいは普段から溜め込んだ感情が爆発しただけかはわからない。ただ、悲しい涙でなかったことに、僕はホッとしていた。

「泣き上戸かな」

「うるさいッスよ……そんなこと言われたら、誰でも泣く、ッス」

 そう言いながら、アポロニアはグラスに残っていたブランデーを一気に呷り、ぷはぁと息をつく。

「ご主人は、ホントにズルいッスよ。自分が何より欲しかったものを、何でもないみたいに簡単にくれて……自分はどうやってご主人に報いたらいいッスか? もう全然わかんないッス」

「十分色々貰っているよ。何なら、命まで救われている」

 アステリオンは忠誠心が強く義理堅いとシューニャは言っていた。
 普段は軽いテンションで、底抜けの明るさを持ったような彼女にも、その生真面目な血は色濃く流れているのだろう。
 僕は彼女に何かを施したつもりはなく、持ちつ持たれつ、支え合いながらやってきたつもりだ。そこに報いてもらうことなどない。
 しかしそれでは納得がいかないと、アポロニアは大きく頭を振った。

「足りないんスよ、そんなのじゃ全然……!」

 座席を蹴り飛ばす勢いで彼女は立ち上がる。赤らんだ顔は決して酔いが回ったからというわけではないだろう。
 そのまま中央に置かれたテーブル代わりの木箱を乗り越えて、アポロニアは僕の肩へ掴みかかる。
 慌てて取り落とした酒器が床に転ったが、おかげで軽く小さな彼女の体重をなんとか支え切ることができた。

「あ、アポロ?」

「……自分は臆病なんスよ。だから、いっちばん最後になったことで、ちょっとだけ安心してたッス――けどっ」

 掴まれた肩から小刻みな震えが伝わってくる。
 微かに鳴った喉の音、真剣な瞳、緊張した面持ち。それでも決して視線だけは外さないまま、蚊の鳴くような声で彼女は呟いた。

「今は、誰にも譲りたくないッス……ご主人のことが、好きなんッスよ」

 言い切ってから、アポロニアは体重を支えていた腕から力を抜いて、こちらの膝へと崩れ落ちた。
 アルコールの力を借りてもなお、彼女は精一杯だったのだろう。
 そんなアポロニアの姿に、僕は自分が馬鹿馬鹿しくて堪らなかった。
 家族だなどと言いながら、真剣さから逃げ回っていたのは自分だけではないか。皆が自分を想ってくれていたのに、その気持ちに欠片も気づこうとしないまま、向き合おうなど片腹痛いにも程がある。
 しかしだからこそ、彼女の痛いほどの好意は、しっかりと自分の胸に突き刺さった。

「ありがとう、アポロ。気づかなくてすまない」

 崩れたままの彼女を、玉匣の寝台へ引き上げる。ちょうど耳かきをしてもらっていた姿勢を入れ替えたような形だ。
 ゆっくりゆっくり、ポニーテールに結われた癖毛を撫でる。すると彼女はギュッと腰にしがみつきながら、小さく鼻を啜った。

「ごめん、なさい……自分、我儘を言って――」

「いや、いいんだ。僕は君より臆病で、つい昨日までまだ心に決着をつけられていなかった」

 そう、、なのだ。
 彼女と約束した以上、自分は歩み出さねばならない。少しずつでも、確実に。
 ただ迷うのは、その方法だったが。

「だがその……僕には、どうもその、重婚やらというのはよくわからないんだが……」

「えっ、ご主人……それって――!」

 不安だと言っていた以上、きっとアポロニアは以前に自分が袖にしてしまったことを引き摺っていたたのだろう。
 驚いたように彼女は大きく目を見開き、ガバッと身を起こした。
 しかしそれを僕は手でまだだと制すると、靄のような言い訳を口から吐く。

「少しだけ、少しだけ時間が欲しい。ちょっと色々先達の意見を聞いておきたいんだ」

 何せいくら法が許すとは言え、心情的にどうなのかという問題が残されている。
 そのうえ自分の身体は1つしかなく、加えて一夫多妻という状況に想像もつかない以上、各方面に意見を求めたかったのだ。
 それを僕は、太古の倫理に基づいた最終防衛ラインと定めた。しかしアポロニアはこちらの言い分に、目を点にして硬直し、暫くしてからはぁーあと大きく息を吐きだした。

「……ほんっと、最初から最後までヘタレッスねぇ」

「うるさいよ。こう、色々気にすることもあってだな――」

「あー、はいはい。ご主人の理屈は分かってるッス……でも、今日は自分の日だし、ちゃんとした答えは待ってるッスからね?」

 アポロニアはせっかく起こした身体を、再びこちらの膝へと横たえる。
 そこにさっきまでの緊張感や不安感はなく、やや赤らんだ頬でニマニマと笑う姿は、スキンシップを好むいつも通りの彼女そのものだ。
 しかし膝枕という状況に、はたと自分の脳裏に好奇心が湧いた。

「ちょうどいい、アポロにも耳かきをしてあげよう」

「えっ、耳かきって――うひゃぃ!?」

 言うが早いか、僕は厚みのあるアポロニアの耳を指でカリカリと掻いた。
 密度の高い毛で覆われた独特な耳は、人間と違って開口部が広いため耳かきなどは必要なく、不思議なことに耳垢も全く見当たらない。
 その内側に優しく触れれば、アポロニアはピクピクと僅かに身体を震わせながら、蕩けるような声をだす。

「ふ、ふぇぁぇぁ~……こ、これヤバいッスぅ」

「おお、耳も手触りいいなぁ」

「き、気持ちよすぎて、んっ、癖になっちゃいそうで……」

「そりゃ何よりだ」

 アポロニアから見ていた時の自分も、もしかしたらこんな風だったのかもしれない。
 他人の耳かきをするなど何が楽しいのかと最初は思ったが、いざやってみれば、彼女が楽しそうだったのにも理解が及んだ。
 特にキメラリアのように耳が大きいと、掻かれて気持ちよい場所が明確であり、そこを集中攻撃すれば、アポロニアはやがて体中から力が抜けきって、大切な尻尾までへにゃりと垂れさがってしまうほどだ。
 そんな反応が面白く、また分厚くふわふわした耳の手触りがいいこともあって、僕はつい夢中になっていた。
 おかげでその手をようやく止めたのは、彼女に弱弱しく袖を引かれてからである。

「あ、の、ご主人……ちょっと、言っておきたい、ことが……ッス」

「ん?」

 彼女の耳から手を離してみれば、アポロニアは膝の上で仰向けになって、自らの額を両手で覆う。
 今まで全く気付いていなかったが、頬は一層赤みを増しており、不思議なことに呼吸もなんだか荒いものになっている。
 まさか耳かきに、新陳代謝を大幅に上げるようなマッサージ効果があるとも思えず、僕がはてと首を捻れば、アポロニアは先の弱弱しさが嘘のようにがっしりとこちらの手首をつかんだ。

「さっきからずっと、堪えようとはしてたんスけど、その――我慢、できそうになくって」

「何だい我慢って」

 まさかトイレではあるまいな、と僅かに身を引く。
 なんせアポロニアとの出会いには、それはそれは苦い思い出があるのだ。まさか悪夢を再現したいとは思うはずもなく、それなら速やかに拘束を解かねばならない。
 けれど彼女は深く息を吸い込んだかと思うと、想像以上にとんでもないことを口にした。

「……は、発情、ッス」

 カチン、と自分の中で何かのスイッチが切れたような感覚が走る。
 色呆けという言葉があるが、およそ慣れない求愛に晒されて自分がその状態に陥っていたのは否定できない。それは警戒していなければならなかったはずの危機感を、大いに鈍らせていたのだろう。
 雷に打たれたような衝撃と共に、僕は思い出した。ちょうど今と同じようにアルコールを摂取したあの日遭遇した、大事故を引き起こしかねない、キメラリア特有の生理現象のことを。

「い゛っ!? ちょっ、ちょっと待ってくれ! ええと、水とか持って来ればいいかい!?」

 聞いていた対策を必死で引っ張り出してくる。
 それも我慢できないと言っている以上、意識を逸らすことには失敗したのだろう。となれば、自分に残された手段はシューニャが行った水をぶっかけるという強硬策のみだ。
 しかし、立ち上がろうとする僕の手を、彼女はしっかと掴んで離さなかった。

「――ご主人に、その……鎮めて欲しいッス」

 果たして熱く潤む瞳に見上げられながら、こんなことを言われて耐えられる男はどのくらい居るだろう。
 だが、いくら重婚が法で認められる社会であり、それが一般常識として認知されていようとも、自分に好意を寄せてくれる複数の相手に返事もしないまま、誰かと肌を重ねることは流石に不誠実極まりない。
 そんな自分の倫理観から、僕はありったけの理性を総動員して、欲望に正面から立ち向かった。

「い、いや、ダメだ!! い、勢いでやっていいことと悪いことが――はっ!?」

 そして今ほど、自分が身持ち固く生きてきて良かったと思ったことはない。
 視線の先にあるのは飴色に揺れる高級酒。それも蒸留酒でありアルコール度数は一般的なエールやワインよりも圧倒的に高い。
 僕は咄嗟にそれを素早くひっつかむと、先にアポロニアに軽く頭を下げた。

「緊急事態だ、すまないがちょっと無茶をするよ」

 きっと揺らめくような目をした彼女には、既に何のことだか理解できていなかっただろう。
 とはいえ、状況は一刻を争うため、理解が及んでいようがいまいが関係ない。それがたとえ、のちにハラスメントだと言われようともだ。

「んぇ……ご主人、なにを――んんーッ!?」

 アポロニアは僅かに首を傾げたが、そんなこと知るかと僕は彼女の口へボトルをそのまま突っ込んだ。
 銀貨1枚の価値を持つアチカ・ブランデーは、彼女の中へ一気に流れ込む。ただでさえ不慣れな高級酒の怒濤の攻勢に、酒豪を自負する彼女も耐えきれなかったらしく、ボトル半分ほどで泥酔してぐったりとした。

「う、ぶぇ……ご、しゅじん……せめてもうちょっと優しく……」

「すまんアポロ。こうするしかできなかった僕を、どうか許さないでくれ……」

 己の理性に感謝しつつも、しかしアルコールを用いて逃げたことに心は罪悪感で満たされていた。
 その上無理矢理に押さえつけた欲というのは、反動から勢いを増して襲い掛かってくるものだから質が悪い。
 僕はアポロニアを介抱して部屋に寝かせた後、その対策として玉匣の中に自らを隔離することで、女性陣との接触を断って一夜を過ごすことにした。
 だがそれでも、どうしてもアポロニアの表情やら柔らかさやらを意識から追い出しきることができず、悶々として寝つけない夜になってしまったのである。
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