悠久の機甲歩兵

竹氏

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ユライア王国と記憶の欠片

第85話 片付けられない想い

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「気づいた時は病院だった。怪我は大したことなかったから、急いで彼女を探しに出たよ。でも探すまでもなく遺体安置所で見つかった。並べられた遺体袋の中で冷たくなったストリがね……不思議と綺麗な遺体で……」

 語る声に嗚咽が混じる。
 生命保管システムという奴は、もしかすると人が絶望しないために必要なこと、忘れさせるということをやってのけたのかもしれない。エラーだと言い張っていたが、覚えていても苦しむだけの記憶をわざと封じたとすれば、あれを設計した人間は相当に慈悲深い者だろう。
 だが、相棒は思い出した。思い出してしまった。
 もしかしたら初恋だったのかもしれない。それでそんな目に遭えば、永遠に消えない傷となるのも当然だ。
 実際あちこちの戦場にまで轟いた、天海恭一大尉の活躍はまさに鬼神のようだった。それも、俺の記憶が途切れる手前数年においては、敵味方問わずその名を知らない軍人は居なかっただろう。
 無論リッゲンバッハなんていうエライサンに目を付けられるくらいなので、それまでも優秀な機甲歩兵だったことは間違いない。ただ、俺が天海恭一の名を知った時点で、奴は既に怪物として完成されていた。
 共和国のマキナと見るや相手が何であれ確実に撃墜する。高い空中戦能力を持ったロシェンナでさえ、恭一は黒鋼の跳躍だけで何機も叩き落していたとも聞きかされる。おかげで帰還する時には、機体がボロボロになっていることも少なくなかった、とも。
 それら全ての原動力が恨みだとしたら、たった数年で心身共に磨耗しきってしまったことだろう。今の優しい青年の姿は、そこから生まれたものかもしれないとさえ思う。

「あの子の気持ちに応えてから1日も経たない間だったのに……1日中甘えさせてやるっていう簡単な約束も果たせないままで……僕には耐えられなかった。愛する人を失うことが。僕でなければ耐えられたのか? あるいはそれを、とでも言うのかい」

「それは――いや、そうだよな」

 ベンチに座ったまま、俺は再び煙草に火を点けて煙を吹いた。
 夜空に消えていく紫煙を眺めていれば、ひたすらに相棒の小さな嗚咽が聞こえてくる。
 吹っ切れていないどころか、もう二度と会えないからこそ、永遠に恭一の中に楔として残るのか。

「僕は彼女らを守りたいとは思っている。家族だともだ。だが、僕を愛してほしくはないんだ」

「……我儘な野郎だぜ。だが無理もねえ話だ。お前が特別なんじゃねえよ」

 恭一の苦しみを解放する方法は向き合うしかないのだが、それをすればこいつは心を病んでしまいかねない。その一因が自分にある以上、本人が望まない限り、俺には何もできそうになかった。
 エンジニアやメカニックの仕事が、機械を作り修理することであっても、人間の心までは直せない。当然、作り出すことも不可能だ。ただでさえ俺には、自らの肉ですら、生みだす能力が欠如しているというのに。

「女どもにも伝えるのか、今の話」

「いや……これは僕の胸にしまっておくよ。あの子とのケジメをつけるのは、自分でしかないんだから」

「難儀なケジメだな。できんのか?」

「すぐには、とても無理だろうけどね」

 当たり前のことを、驚くほど苦しそうに恭一は言う。
 当事者なら誰だってそうだ。老衰で人が死ぬのは世の理だが、それでも最愛の人だったならば、吹っ切るなんてのは言葉ほど簡単じゃない。それでも老夫婦が見送ったパートナーの死後に安寧を願うのは、寿命を自然なものだと本能的に受け入れているからだろう。
 戦争に恨みはつきものだ。むしろ資源と人命を消費して恨みを生産していると言ってもいい。
 最強と謳われた機甲歩兵でさえ、その被害者であることに変わり無いのだろう。

「わかった……お前の好きにすりゃいい。だが、今のお前には、相棒も家族も居るってことだけは、忘れんじゃねぇぞ」

 恭一が小さく、ああ、と言ったのを確認し、俺は煙草を踏み消して立ち上がる。そのまま就寝の挨拶も告げず、鎧の鋼が擦りあう音を響かせて酒場へと足を向けた。
 悲劇の物語なんて聞いて気持ちのいい物じゃない。それでも相棒であると決めた以上、少しは背負ってやりたくも思う。
 ただ、そんな考えに至ったのは、自分だけではなかったらしい。
 暗く沈んだ酒場の床にため息を落とす。その微かな風が撫でて通った先には、溶けた蝋が小さく溜まっていた。

「こっからが正念場だろーなぁ……さて、どう折り合いをつけるつもりだか」


 ■


 昨日と同じように、私たちは女性用にとあてがわれた部屋に集まっていた。
 夜も更けてきている中だというのに、眠気なんて欠片もやってくることもなく、あの興奮が夢だったかのように、重い空気が部屋中を支配している。
 特に中心となっていたアポロニアは、所在無さげに身体を揺すっていた。

「フラれちゃったッスね」

 そう言って彼女は笑って見せるが、表情の中には自虐的なものが浮かんでいる。だが、実際には責任の所在などどこにもないのだ。
 あの瞬間に湧き出た彼の心と過去。それを察することなど、誰にもできはしないのだから。
 一方、ファティマはアポロニアの言葉さえ届いていないのか、茫然と壁の一点を見つめたまま動かない。まともな思考すら動いていないかのように固まっていた。
 部屋を出たキョウイチを追った私たちが耳にしたのは、今まで聞いたこともなかった彼の身の上話。それも、一から十までダマルに語っていたことを考えれば、あの骸骨でさえ知らなかったことなのだろう。
 その内容は、今までキョウイチが私たちに言っていた恋人や守るべき人なんて居なかったという言葉と矛盾している。しかし、あの突然の変化を思えば、記憶の一部が戻った可能性は高く、普段から誠実な彼だからこそ、私はそうだと確信していた。
 キョウイチの話には意味不明な言葉も多かったが、それでも、彼とストリという少女に起こった出来事は理解も同情もできる。
 とはいえ、頭では冷静に話の中身を分析しながらも、心はまるで鈍器で強く殴られたかの如く揺れ動き、自分の中身はぐちゃぐちゃに散らかった。失恋とは時に自死を選ぶほどだと聞くが、その気持ちはきっとこんなものなのだろう。
 それは私だけが抱えているのではなく、ここに居る全員が同じ気持ちに違いない。無理な笑顔を作っていたアポロニアさえ、やがて膝に顔を埋めるとぼそりと呟く。

「明日からご主人にどんな顔して会えばいいッスかね……」

「キョウイチは、いつもと同じように接してくれると思う。だから私も、そうするべきだと、考える」

 ツンと鼻の奥が痛くなった。
 言っておきながら自分にそれができる自信がない。初めて恋を自覚して2日と経たないうちに失恋し、その理由も自分自身を改善すればいいわけでもないという状態は、心を淀ませるのには十分だった。ここに誰の目もなければ泣き叫んで暴れて、何もかも壊してしまいたくなるような衝動を抑えられなかったかもしれない。

「そう、ッスね……ご主人は優しいッスから」

 優しい。
 それが針先に触れたように鋭い痛みをもたらすなんて、私は知らなかった。鼻声になるアポロニアの言葉に、自分の視線も掌へと落ちていく。
 失恋なんて世の中にはいくらでも転がっている些末な事に過ぎない。今までそんなことに振り回されるなど、馬鹿馬鹿しいことだと思ってきた。
 だというのに、いざ自分が当事者となってみればこのざまだ。指の隙間から何かが崩れ落ちていくような感覚に、いよいよ目からは涙が零れ、嗚咽が漏れないように震える唇を固く結ぶ。
 諦めてしまえばいい。きっとアポロニアも同じように、なんとか自身を納得させようとしているだろう。ファティマはドライな部分もあるから、既に割り切ったのかもしれない。
 だが、私がそんなことを考えていた矢先、突然声を発したのは、今まで沈黙を貫いていた当のファティマだった。

「――犬はともかくシューニャも諦めるんですか?」

「それ以外に、ない……私たちは拒絶された」

 それでもなお諦めないというのは、あまりに一方的で非常識だと心が叫び、声に明らかな非難を混ぜこんでくる。
 だというのに、彼女は壁からぐるりと向き直ると、金色に輝く目をスッと細めてみせた。

「だからなんなんでしょう? ボクはおにーさんが好きですし、さっきおにーさんが言ってたストリさんに負ける気もありません」

 ファティマの中では既に答えが出ていると、どうしてかそんな気がして、けれど私は、それの態度に不思議な苛立ちを覚えていた。
 何故諦めると言わないのか。全員が揃ってそうすれば、明日から何もなかったことにできるかもしれないというのに。言葉にできない黒い感情を乗せてファティマを睨みつければ、彼女は口を三日月のように歪めて笑った。

「ボク、好きなものにはしつこいんです。それにボクがおにーさんのこと好きだっていう気持ちは、おにーさんにだって変えられないものでしょ? おにーさんはボクを捨てないって約束してくれましたから、ボクはずっとおにーさんを想ってます。2人の気持ちが離れても、ボクだけは、絶対に諦めませんから」

「それは――」

 貫くと言い張った単純すぎる言葉に、私は不快感さえ吹き飛ばされて動揺し、声を詰まらせた。
 拒絶されても、というのはどこか狂気じみているようにも感じるが、それでも彼女の目はくすむことなくキョウイチを見つめている。それがとてもとても眩しいように思えて、また私は掌に視線を落とした。
 とても自分には、割り切ることができない。ではファティマのようなしつこさを持てるかと考えれば、自分が怯えていることに気付かされた。

「怖い……そう、私は怖いらしい」

 彼女のようになれないのは、キョウイチに嫌われたくないという恐怖があるからだ。
 今回の拒絶は、彼のトラウマに触れたことに端を発することであり、こちらが感情を封じ込めている限り今までと同じように接してくれるだろう。
 だが、なおも我儘を押し通した時、自分に直接向けられるかもしれない嫌悪が、私はとてつもなく恐ろしいのだ。
 今まではあれほど人心に興味などなかったというのに、今日になってこんなにも自分の精神は支配されている。別に他人から人形と罵られようと、鼻で笑える自信は揺るがずあるが、キョウイチから軽蔑の感情を向けられたとすれば、私はきっと崩れてしまうだろう。

「猫は、本気でご主人に迫るつもりッスか?」

 低く唸るような声に顔を上げれば、アポロニアが睨むようにファティマを見ていた。牙を剥くようないつもの怒りではなく、見た目に弱くとも鉄さえ溶かす炭の炎がごとき沸々たる感情を込めて。

「ご主人が望まないのにッスか……それがあの人の重石になるってわかってても、まだ我儘を押し通すって言うんスか」

 アポロニアの想いもまた、ファティマに負けず劣らず強かった。
 それは主人と呼び慕う青年を苦しませるようならば、たとえ身内であっても容赦しないと抜き身の害意さえ滲ませる。
 対するファティマもそれが当然と言わんばかりに、笑顔のままでアポロニアへ向き直った。

「すぐに諦められるくらいフワフワな考えなら知りませんけど、そうじゃないなら、おにーさんにも自分にも、嘘をついて何になるんでしょう?」

「自分だってスパッと諦められる恋なら苦しんでないッスよ。でも……それでも、あの人の心を抉るような真似だけはできないから、必死で諦めようとしてるんッス!」

「おにーさんに昔辛いことがあったのは聞いたので、ボクだって同情はしてます。でも、僕はおにーさんじゃないので、どうすれば心の傷が広がったり癒されたりするのかなんてわかりません。それを勝手に想像して、自分に嘘をついてまで許してもらおうなんて、結構虫のいい話じゃないですか?」

 途中からアポロニアの頬を涙が伝っていた。対するファティマはひたすら薄笑いを崩さない。そんな剣をぶつけ合うような2人に対し、私にはどちらの味方をすることもできなかった。
 ファティマのように我を押し通すだけの勇気もなければ、アポロニアのように自分を殺してでも相手を想う忠義もない。
 人の心の機微に疎いというのは罪なのか。今まで散々、学問にあらずと切り捨てた断片を拾い集め、繋げながら考える。
 そうした所で、自分の心の形は見えてこない。結局今するべきとわかった唯一は、掴みかかろうとしたアポロニアを止め、受けて立とうと構えをとったファティマを諫める事くらいだった。

「もういい、やめて」

「なんで止めるッスか! この猫はご主人を!」

「おにーさんが好きだってことの何がいけないんでしょう? シューニャもそう思いませんか?」

 間に割って入ればアポロニアからは苦情が飛び、ファティマからは同意を求められる。しかし、今の私には、どちらにも応えることができなかった。

「やめて」

 少し声を低くすれば、2人は僅かに睨み合った後、渋々ながら腰をベッドに降ろしてくれた。
 彼女らが暴走しかかったおかげで、少しだけ心と思考が結合を取り戻したように思う。無理に捻りだすようにして繋がった小さな道から紡がれた結論は1つだけだ。

「私たちがいがみ合えば、きっとキョウイチは余計に責任を感じて苦しむだけ。だから、今日はもう寝るべき」

「う……」

「それも、そーですね」

 アポロニアはまだ釈然としない様子だったが、ファティマは犬娘の言に興味を失ったらしい。素早く寝台でシーツを被って丸くなり、私もそれに続いて、短くなった蝋燭の火を吹き消せば、部屋は夜闇に支配された。
 ややあってからアポロニアもシーツにくるまったらしく、ぎぃとベッドが鳴けば、それ以降は虫の音以外に聞こえてくるものもない。
 ケットは基本的に奔放で刹那主義者が多い。何かに縛られることと何かを縛ることを嫌い、自由と安穏と享楽を求める気質が強いが、これぞと気に入ったことがあればそこへの執着は凄まじい。
 アステリオンはカラ程ではないにせよ忠義を貴び、真面目な気質が強いと聞く。種族や人種の垣根なく自らが認めた者に使役されることを望み、ルールから踏み外すことを嫌う。
 アポロニアはその中でも帝国への忠義を簡単に棄てたり、元上司のイルバノを器が足りないと微妙な評価を与えたりと、あまり一般的なアステリオンではないような言動も多かったが、キョウイチに対してはむしろ強くその気質が現れているように思う。
 そんなファティマとアポロニアがいがみ合うのも、無理なからぬことだとは思った。
 では、人間の自分はどうあるべきか。見つからない答えをまた探しそうになって、私は静かに目を閉じる。
 明日になれば、逃げるように部屋を飛び出したキョウイチと直接話せば、何か答えが見つかるのではないかと淡い期待を寄せながら。
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