悠久の機甲歩兵

竹氏

文字の大きさ
上 下
38 / 330
現代との接触

第38話 混合物①

しおりを挟む
 過去に何度か報告例があるとシューニャは語った。
 基本的にミクスチャとは単体で出現して猛威を振るうが、稀に多数の同一個体で構成された群れをなすことがあるという。
 単体の能力こそ単独のミクスチャに劣るものの、連携して行動する特性から、数の暴力で対抗する人間にとってはより脅威度が高い存在として認知されているらしい。
 地面を埋め尽くすようなブラッド・バイトの大群が、恐れをなして逃げ出していることを考えれば、納得のいく話だった。
 そしてその目指すべき敵は、確実に接近してきている。判断の猶予はない。
 僕は急ぎ車内へ戻ると、武装の装着を始めた。

「おい恭一、お前まさかこのままやる気か?」

『この状況なら、ブラッド・バイトを攻撃している敵を分断できるかもしれない。今のところ、ミクスチャはこちらに気づいた様子もないし、奇襲するとしたら絶好の機会だ』

 荷物室の中でも最も長い銃身を誇る携帯式電磁加速砲パーソナルレールガンを取り出し、使い捨て式の蓄電池を装填。蓄電池の状態を保存から解放へ切り替える。

「まぁ真正面からやりあうこと思えば、その方が無難か。玉匣も主砲が使えねぇんだし、ブラッド・バイトがこっちを襲ってこねえってんなら安全だぜ」

 ダマルは自動攻撃機能を持たない主砲にため息をつく。
 玉匣の武装は機関銃以外使用できず、ブラッドバイトに弾かれる程度の火力では相手に致命傷を与えることは難しい。加えて非戦闘員のシューニャを乗せている以上、不要な戦闘は避けたいところだった。
 であればやるべきことは、目標を翡翠で排除しつつ玉匣の安全を確保する、という至って単純な物に行きつく。
 
『狙撃で各個撃破して、可能な限り乱戦を避けるよ。どうせ電磁加速砲が効かないようなら手持ちの火力じゃ対応できないし、そうと分かれば逃げるだけだ』

「ま、だろうな。無理だけはするんじゃねぇぞ」

『得もないのに無理をするようなマゾヒズムは、持ち合わせてないよ』

 電磁加速砲に耐熱質量弾を装填すると、発射準備中の文字が眼前に浮かび上がる。
 僕はその長筒を抱え、ハリネズミのように全身に武装を担いだ姿で、車体後部に集まった3人を見た。
 緊張した面持ちのアポロニア、いつも通り力を抜いたままのファティマ、そして不安げな視線を送ってくるシューニャ。
 隊長としての訓示を、と昔上官に言われた時と同じだ。僕は演説じみたことが相当に苦手だった。
 だが彼女たちの顔を見ていると、そんなものと笑いが零れる。
 肩の力を抜いて自然体で、僕はまずファティマに視線を投げた。

『玉匣に何かあれば、君が頼みの綱になる』

「はい、できるだけやってみます」

『いい返事だ。できるだけ手を煩わせないようにはするけど、いざとなったらみんなを頼むよ、

 最後の呼び掛けに、彼女は目を見開いて、ピン、と尻尾を立ち上げた。
 誰かを愛称で呼ぶなんて、部隊の中と学生時代の友人くらいだったが、シューニャを真似してそう呼ぶことにしたのだ。
 それが嬉しかったのか、ふにゃりと表情を緩めてファティマは笑う。

「ボクも全力で頑張りますから、おにーさんも気を付けてくださいね」

『ああ』

 僕がファティマの前に金属の手を差し出せば、彼女は目を細めてそれに頭を擦りつけた。
 続いてアポロニアに向き直る。
 すると最初は緊張していたように見えた犬娘も、先のやり取りで馬鹿馬鹿しくなったのか、苦笑いを浮かべていた。

『アポロニアはダマルの指示に従って警戒をしていてくれ。一応武装は渡しておくから、いざという時にはファティを援護してほしい』

「いいんスか? 武器なんて」

 化物相手の自衛武器としてはあまりにも貧弱で、ただの気休めに過ぎないバヨネットを渡されて、彼女は困ったように眉を寄せる。

『お守りだよ。信用の前借だと思ってくれ』

「うぁー……そう言われると逆に困るッスね。じゃあ借用ついでに、1つだけ我儘いいッスか?」


 左手で頬を掻いて1歩前に出たアポロニアは、くるりとした愛らしい上目遣いをこちらに向けた。

『叶えられることならだが……言ってごらん』

「じ、自分もアポロって呼んでほしいッス」

 一瞬の沈黙。
 こんなことをしている暇はないことくらいわかっていたはずなのに、僕は硬直してしまっていた。まるで初陣で前線に放り込まれた新兵のようだと思う。

「――ダメッスか?」

 彼女は経過観察といいつつ何かと関りを持ちすぎている。そんな状況で、どこの世界にこんな頼み方をされてダメだと言える男が居ようか。
 僕は大きく肺の中から空気を吐き出し、気恥ずかしさを隠すためにヘッドユニットを明後日の方向へ向けた。

『よろしく頼む、アポロ』

「は、はい! 了解ッスよ、ごっしゅじん!」

 その場で小さく跳ねてガッツポーズを見せるアポロニアに、何故こんな気恥ずかしいことをさせられているのかと思う。しかし、よく考えればファティマに愛称を与えたのが自分であり、それに感化されたと言われれば紛れもなく元凶は自分だろう。
 開戦前の興奮というのは怖いもので、こういう訳の分からないテンションは、終わった後に問題になったりもする。気を引き締めろと僕は奥歯を噛み締めながら、シューニャを見た。
 彼女は相変わらず不安が拭えない表情で僕に視線を投げる。

『君の知恵を貸してほしい』

「ん」

 実質の司令塔はダマルになるが、彼だけでは現代の敵に対する知識が不足だ。であればこそ、彼女の頭脳は大きな戦力となる。

『通信は繋がっているから僕の状況は伝えるし、気づいたことはなんでも言ってほしい』

 無言でシューニャは頷く。
 これで出撃に問題はない。あとは行くのみ、といつも通り、戦場に立つ方に意識をスイッチしようとして、

「帰って、くる?」

 シューニャの言葉に、僕は固まった。
 不安に揺れる彼女の瞳が、じっとこちらを捉えていたのだ。
 明日があるかもわからない兵士の約束事に何の意味があるのかと、ずっとそう思ってきた。
 だが、それが少しでも不安を拭い去り、少女の顔に小さな笑みを浮かべてくれるのならば、無価値などと誰が言えるのだろう。

『約束するよ。皆でバックサイドサークルに帰ろう』

「待ってる」

 少しだけ和らいだ彼女の表情に背を向け、僕は足に力を込める。

『行ってくるよ』

「おう、戦果を頼むぜ!」

 ダマルの声を背に、僕は玉匣の後部ハッチを飛び出した。
 送られてくるレーダーの情報を頼りに、明らかにさっきよりも分散しているミクスチャらしき大群へと近づいていく。
 群れの後方が食い破られたブラッド・バイトは統率を失ってバラバラに動き出しており、それに合わせてミクスチャも分散しながら追跡を続けている様子だ。
 僕は東へ分断された群れを追う一団へと接近した。時折破れかぶれで反撃するブラッド・バイトを相手取っているのか、やや速度が遅い。
 岩陰に身を隠しつつ、長距離スコープ越しに状況を覗き見る。
 それは奇妙な生物、いや、生物と呼称していいのかがわからない化物の群れだった。
 4本の脚で地面を歩き、その上に不自然に乗っかったような胴体からは8本の腕が生え、頭らしきものはみえないのに足と胴体のつなぎ目には、尖った牙を持つ大きな口が開いている。
 赤紫色の体色で、大きさはサラブレッドほど。それが自身より圧倒的に巨大なブラッド・バイトを軽々しく持ち上げ、8本の腕で軽々しく引き裂いて見せた。

『目も、鼻も、耳もない異形……ね』

 逃げ切れないことを悟ったらしいブラッド・バイトの1匹が反撃に打って出る。
 巨体を誇るブラッドバイトが大顎を開けば、ミクスチャには大きな牙に貫かれ串刺しの上で押しつぶされる未来しか待っていないはずだった。
 だが、その大顎から真っ赤な血が吹き上がって予想はすぐに覆される。
 ミクスチャはカバの頭蓋骨を容易く突き破ると、飛び散る脳漿《のうしょう》を浴びながら、早くも次のターゲットへと移動を開始していくではないか。
 目的は捕食以上に虐殺。淡々と目標を駆逐していく姿は生物というよりも、殺戮マシンとでも呼ぶべきだろう。

『何でできてれば、骨を貫けるんだろうねぇ』

『カバの一撃に耐えるってことは、外的な圧力には極端に耐性があると見て間違いねぇだろうな。ガチのバケモンだぜ』

 外殻があるようには見えない割に堅牢であり、かつブラッド・バイトに追いつく瞬足。それが集団で襲い掛かってくることを考えれば、国家が滅ぶのも納得だ。
 パセタを滅ぼしたが熱にも圧力にも耐えたというのも、間違いではないのだろう。
 僕は岩陰から、携帯式電磁加速砲の長銃身を突き出した。
 電磁の力で物体を超音速にまで加速するリニアモーターのカタパルト。その摩擦高温に耐えるための耐熱質量弾を腹に抱えて、線路のように突き出した銃身を囲むコイルがアーク放電を飛ばし始める。
 スコープ越しに狙うのは、後方でやや遅れている1体だ。生物としての個体差か、あるいは意図的な殿なのか、群れから外れているソレの胴体をレティクルの中央に合わせた。
 深く息を吸う、ゆっくりと吐く。肩の力を抜いて、人差し指に力を込めた。

『攻撃、開始ッ』

 トリガを引くと同時に、解放された電力がレールの上を迸る。
 形成された磁場に導かれて、耐熱金属の塊が凄まじい速度で撃ち出され、その発射反動で大きく銃身が跳ね上がった。
 衝撃波が地面から砂埃を巻き上げ、その上に使い捨ての蓄電池が音を立てて転がる。
 吸い込まれるように弾丸はミクスチャに着弾し、その強靭と思われた体が弾け飛ぶ。その上貫通した弾丸はそのまま後方の岩を吹き飛ばし、辺り一帯にばらばらと岩の雨を降らせた。

『フッフゥー! 初弾命中! 流石に電磁加速砲の直撃にゃ耐えれねえらしいな!』

『すご、い……』

 手を叩いて喜ぶダマルと、その脇から小さく漏れるシューニャの言葉に、僕は一応安堵の息を吐いた。
 逆にミクスチャは仲間がやられたことに動揺したのか一斉に動きを止めると、僅かな間を置いてから全ての個体が突如として進路を変えて走り出す。

『岩陰に隠れていたのを気づかれたか。凄い探知能力だ』

 その数、およそ15体。群れの全体数から考えれば4分の1以下だが、示し合わせたかのように動き出す姿はあまりに気味が悪い。

『第二射、装填開始』

 新しい蓄電池を叩き込めば直ぐに電磁加速砲の再チャージが始まる。
 威力が高い上に比較的保守性もよいとされていた電磁加速砲だが、唯一にして最大の弱点が電力のチャージに15秒という連射性のなさだ。
 モニターで充電状況を確認しつつ、僕はその場から後退を開始する。
 助走をつけて跳躍。空中でジャンプブースターを吹かして振り返り、そのまま射撃姿勢を取りながら地面を抉って止まり、第二射。
 だが、それは照準を合わせていた1体の後方へ着弾し、衝撃波が周囲の岩や地面を掘り返しただけだった。
 衝撃波に地面を揺さぶられて、至近弾となったミクスチャ数体がバランスを崩して転げたが、直ぐに身体を起こすとまた愚直に追撃を続けてくる。
 まるで機械だと思った。途中にどんな障害があっても、それこそ自己が破壊されるような内容でも、命令が実行されている限り動き続ける。
 そこまで考えて、ふと嫌な予感が脳裏をよぎった。それと同時にレシーバーからダマルの叫び声がこだまする。

『いきなりなんだこりゃ……おい、他のところで遊んでた連中までお前の方に向かってるぞ!』

「分断は失敗かい。面倒だな」

 第三射で先ほど狙っていた1体を撃破するも、距離は確実に詰めてこられている。近接戦にもつれ込むのも時間の問題だろう。
 また距離をとって射撃。群れの後方を進んでいた1体に着弾し、左脚2本が胴体からえぐり取られて絶命する。

『残弾3発。地雷とかあればもう少し楽なんだが……!』

 平地を駆け抜けてはまた振り返り発射。新たに1つ死体が積み上がる。
 レーダー上で増え続ける敵に舌打ちしながら、僕は次弾を装填しつつまた蓄電池を叩き込めば、そこで予期せぬ警告文がモニターに現れた。

『銃身加熱!? 早すぎる!』

『800年前のビンテージもんだぜ、諦めろ! 冷えたってまともに動くかわからねぇ』

 メカニックのやや無責任な言葉に舌打ちしながら、武装を狙撃銃に切り替える。
 今までと同じように後退引き金を引けば、ブラッド・バイトを1撃で吹き飛ばす威力の高速徹甲弾が銃口から撃ち出され、硬質なミクスチャの外皮に風穴を開けていく。
 だがミクスチャは簡単に止まらない。1発受けて腕が吹き飛び、2発目が胴体に風穴を開け、3発目で上半身が消え去ってようやく、砂埃を上げながら地面に転がった。

『5匹目!』

 距離の余裕がなくなり、右手に狙撃銃を持ったまま、左手で突撃銃を連射する。
 今にも飛び掛かろうと接近していた1体は、突然の弾丸の雨に晒されて出鼻を挫かれ、続く徹甲弾の直撃に大量の体液を撒き散らしながら倒れていく。
 突撃銃で牽制しつつ、狙撃銃で撃破すること4体。徐々に狭まる包囲の輪と、確実に合流して増えてくる敵の数。
 ミクスチャは足元に転がる薬莢を踏みつぶしながら、こちらを間合いへと捉えたのである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。 果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

処理中です...