悠久の機甲歩兵

竹氏

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現代との接触

第4話 生きていく準備を

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 ダマルは生命保存システムと銘打たれた施設を迷わず進んでいく。その廊下の様子も、先ほどまで居たカプセルルームと同じように、あちこちに化粧板が転がり、屋内配線が垂れさがり、漏水している場所もあった。
 聞いたところによると、ダマル自身も1年ほど前にここで目覚めてから今日まで、ほとんどこの施設内で過ごしていたらしい。

「まぁ骨になる前は整備兵だったからよ。何かあった時のための準備って奴を1年かけてやってたわけだ」

「その準備っていうのは?」

「それなんだが」

 よっと、と言いながらダマルは半開きの防火扉をくぐる。
 何があったのかはわからないが、緊急時作動と書かれたノブが降ろされていることから、随分前にこれは閉じられていたらしい。
 骨に続いて入った部屋は開けた空間で、僕にとっては馴染みのある場所でもあった。

「格納庫《ハンガー》……かい?」

「やっぱり軍人だった部分の記憶は消えてないらしいな」

 カタカタ、とダマルが笑う。
 そうだ。ここは格納庫だ。あたりに散らばった部品、整備用の天井クレーン、工具が詰め込まれたラック、そして分解されたマキナ。
 軍用格納庫。ここまで散らかっているのは見たことがなかったが。

「随分厳重な警備部隊が居たみたいだね」

「重要施設だったらしいことは間違いねぇな。そうじゃなきゃ、後方部隊に尖晶せんしょうが配備されてるなんてのはありえねぇよ。だが、本命はそいつじゃない」

 そう言ってダマルは防塵シートがかけられた何かへと歩み寄った。

「これが準備その1だ」

 骨の手に引かれた防塵シートが落ちる。

「翡翠《ひすい》……だって?」

 その名の通り、翡翠色の装甲に暗橙色の線が走った独特の色合い。第三世代型特有の細身でマキナとしては比較的小柄な全体像。各所に備えられたハードポイント。頭部はシャープな突起と曲線で構成された装甲がレーダーやセンサー類を覆っており、変わった形のヘルメットに見える。間接視野が主体であるためにバイザーはない。
 背面にはすべてのマキナに共通した搭乗用の開閉部があるが、それ以外は細身の鎧そのものだった。

「経歴を読ませてもらったって言ったはずだぜ? 天海大尉」

 ニヤリ、と骨が笑ったように見えた。

「こいつぁ玉泉ぎょくせん重工製特殊部隊用マキナ翡翠。第三世代型マキナ尖晶の上位互換モデルで――」

「単独作戦から集団指揮戦闘までこなせることを目標に作られた第三世代型の完成形。アタッチメントの交換によってあらゆる戦場に対応するように設計されている……僕の使ってたあの翡翠ならね」

 部隊で受領した時、玉泉重工の営業マンがこれこそ世界に名だたる最新鋭機なのに、大々的に広報できないのが辛いなどと愚痴をこぼしていたのを思い出す。
 特殊部隊で扱う以上そのスペックは機密であり、お披露目するわけにもいかないと笑ったのはいつだったか。
 言われちまった、と額を軽く叩くダマル。だが骨もどこか嬉しそうにも見えた。
 見慣れた機体がここにあることが、混乱が続いていた自分の頭を少し落ち着かせてくれた。見知ったものがあるというのは安心する。

「自己防衛のための装備はあるに越したことはない、だろ?」

「外が戦時ならね。どうなっている?」

「カッカッカ、戦時ねぇ? 俺が情報収集で周囲500メートルを探査した時はまるで……あー、信じられねぇかもしれねぇが、剣と槍の世界だった」

 それは戦時ではないのかと思ったが、何故敢えてそんな武器の名前を出したのかが引っかかって口から出し損なう。
 剣と槍。スポーツ競技で使うことはあるが、実戦で見ることはまずない。しいて言えば銃剣は剣であり槍だろうか。
 ダマルはどっこいしょ、と近くにあった鉄の箱に腰を下ろすと胸ポケットから電子タバコを取り出して咥えた。吸い込んだ蒸気が眼孔やら耳孔やら、とにかく隙間という隙間から洩れだしている。

「外に出て捜索した時間はおよそ半日。ざっと歩いただけだが……いきなり野盗に襲われた」

「野盗」

 オウム返しに単語を呟く。
 犯罪者ではなく野盗。先ほどの剣がどうこうという部分も含めて、言葉の選択が自分が生きていた時勢と合っていない気がする。

「あぁ、なんだ人間生きてるじゃねぇか! と思って気軽に声かけたんだ。もちろん、なんかしら汚染の危険も考えてガスマスクしてたし、グローブもしてたから骨は見えてねぇ。それなのに連中いきなり抜剣しやがって」

「抜剣」

 またもオウム返しである。
 次は本物の剣を抜いたというのだ。一体いつの時代の話をしているのだろうか。

「全部で4人だったな。急に飛び掛かってきたもんだから、こっちも機関拳銃《サブマシンガン》振り回して応戦したんだ。そしたら連中、途端に大混乱して色々投げつけてきやがってよ。しゃーなし全員撃ち殺したせいで、話も聞けやしねえ」

 おかげでガスマスクが壊れた、と髑髏はカタカタ揺れる。
 自己防衛という意味で、ダマルの行動は責められないが、それでも自分の顔から落胆が滲んでしまったのだろう。骸骨は軽く手を振って笑った。

「そうガッカリすんなよ。流石になんの情報もなしじゃガスマスク代にもならねぇから、死体を調べたんだが、そしたら連中の得物、錆びた剣なんだが刃が潰れて鈍器みてぇなんだよ。槍持ってる奴も居たが、そっちはそっちで穂先が朽ち果てて、ありゃ実質木製の棒だぁな」

 ダマルが息を吹いたのか眼孔から電子タバコの蒸気が激しく漏れる。まるで蒸気機関車のような姿で、骸骨は細い指を僕に突き付けた。

「考えてみろ。襤褸切れ纏っただけの痩せっぽちな男4人がだ、剣に見える錆びた鉄塊握って、銃持った兵士に襲い掛かってくるんだぜ?」

「貧困や飢餓が常態化している、ってことかい?」

 自分で仮説を立てながら、これは違う、と直感的に思った。
 ダマルも腕を組んでうんうん唸っている。

「まぁ……俺たちがあの機械に突っ込まれてから、大体800年以上は経ってるみてぇだし、その辺は何とも――」

「はっぴゃくねん?」

 声が裏返った。
 その僕の様子にダマルはまたカッカッカと笑う。

「言ってなかったか?」

「聞いてない」

 あんな装置に保管されていた以上、数十年は経っているかも知れないと思ってはいたが、まさか800年とはあまりにもぶっ飛んでいて、途端についていけなくなった。
 唯一は野盗であれなんであれ、800年後の世界でも人類が滅亡しているようなことはないらしい、ということが理解できたくらいだろうか。

「すまない、混乱してきた。状況を聞けそうな町とかは近くにないのかい?」

「地図もねぇし、外に出た感じじゃひたすら周りは荒れ地だったぜ」

 カッカッカッと最早聞きなれつつある奇妙な笑い声をあげる骨。
 
「だが、いくつか気になる事もある。こいつを見てくれ」

 ダマルがそう言いながらポケットから取り出してきたのは、荒い布で作られたジャラジャラと音がする小汚い袋だった。およそ、その野盗連中が持っていた物だろう。
 骸骨が袋の中身を床にぶちまけるとそれは円形に成形された小さなコインで、中央に謎のエンブレムが刻まれていた。

「金属貨幣みたいだけど、野盗が実は考古学者か何か……ってわけじゃあないよね」

「歴史は苦手だからわかんねぇ。だが、これはどうにも普通の通貨なんじゃねぇかと思うわけよ。それも、多分誰かからかっぱらった帰りに俺と出くわしたんじゃねえか?」

 電子決済が一般的な現代で、金属貨幣など歴史の教科書以外で見たことがない。おかげで800年の間に何がどう転んでそうなったのか、僕には全く想像がつかなかった。
 入っていた青銅のコインは数十枚。しかしこれがどれくらいの価値なのかはわからない。

「仮にだ、これが貨幣で野盗が鈍器紛いの武器を振り回してるのが常識だとすれば、文明やら技術やらはどこに行っちまったんだろうなぁ?」

 ダマルはポンポンと腰にぶら下げられた機関拳銃を叩きながら語り、僕は頭痛を感じて額を押さえた。

「800年で何があったら……僕らの時代の戦争が引き起こしたとか?」

「さぁな。だが、俺たちの考えてる文明レベルじゃねぇと思っといた方が、いちいち吃驚しないで済むかも知れねぇ」

「そりゃ……そうかもね」

「そんな訳わからん世界の中でだ。こいつがあったら、命の危険はかなり小さくできると思ったって訳よ」

 コォーンと響く装甲板を叩く音。ダマルは自分より余程背の高い翡翠を見上げる。
 仮にと言いながら、どうやら骨の中では既に文明は滅んだと確信があるらしい。実際外を見てきた上でそう言うのだから、僕に疑う余地はない。

「それでラフィンスカル君、マキナは1機しか居ないようだけど、これには誰が乗るんだい?」

 やや皮肉を混ぜながら周囲を見渡せば、尖晶数機分の部品がゴロゴロと転がっているだけでまともな状態の物はない。それどころか、動かせそうなマキナ自体が存在しなかった。

「ワライガイコツとは言ってくれやがる。残念なことに、俺ぁマキナ乗れねぇんだよ。免許持ってねぇもん」

「文明がないんじゃ免許試験場ライセンスセンターがやってるとは思えないけど……」

「それにな、そいつ直すのにぜーんぶバラしちまったからどーしようもねぇ!」

 明らかに後の一言が理由だと言わんばかりにドヤ顔を決める骨。これには言葉を失った。
 如何に自動管理されている倉庫内とはいえ、800年もの間放置されていては頑丈なマキナも故障もするだろう。だが、翡翠を直すためとはいえ、3機もの尖晶を破壊するとは如何なることか。

「正直、最初はニコイチすればいけるかなーと思ったんだぜ? 基本的には尖晶のマイナーチェンジだから基本ユニットは近いし、共通部品も多い。と思ってたらこれが壊れてる部品が似通っててなァ。1機バラし、2機バラし、動くようになるころにはこんな状態だったな」

 君は、と小言を口にしようとしたが、ダマルはそれを制して言葉を続けた。

「どうせ尖晶にも稼働可能な機体はなかったんだ。使えるとこ使って動かせたのがこいつだけって考えたら、まぁまぁお得な案件だろ?」

「お得?」

 あぁ、と骨が頷く。

「これは取引だぜ大尉殿。俺は整備兵でアンタは機甲歩兵だ。アンタが翡翠で俺を守る、俺が翡翠と武器を直す。そうすりゃ継戦能力も高いから安全が続くってわけだ」

「大尉殿はやめてくれ、恭一でいい」

 仮説を信じた現状では軍の階級なんて何も意味しない。
 それならば、この骨を信用しようと思う以上、こちらから歩み寄ろうとも思った。
 一方のダマルは特に気にした様子もなく、それなら恭一、と軽く言いなおし、続きを促してくる。

「ここを拠点に、かい?」

「いや、それはちょっと無理だ。近くに食い物も水もねぇ上に、アンタがだってシステムが言ったろ」

 目覚める直前、無機質な音声がそんなことを告げていた気がして頷くと、それだ。とダマルは続けた。

「ここは地下施設だからよ。エーテル機関半永久ジェネレータが停止すりゃ、綺麗な水も使えなくなるし、データサーバを含めた全部のシステムが死んでただの廃墟になっちまう」

「施設内容から考えれば、機密保持のためって感じかな……それが停止するまでは?」

「パスコードを入力しなければ放棄が決定されて、1ヶ月で停止するらしい。んで、そのパスコード知ってるやつは揃って喋らない俺みてぇになってると」

 ここを出ることは不可避だとダマルは告げた。

「それでだ、俺はもう1つ準備していた物がある」

 そう言って骨が指さした先は車両区画だった。
 そこには、スクラップにも見える部品が散らかっている中で埋もれるようにして、組み立て中の全装軌車が鎮座していた。

「装甲マキナ支援車シャルトルズ。機甲歩兵に随伴して行動する車両だ。俺ぁ『玉匣《たまくしげ》』って名前をつけた」

 左右に金属製履帯を持ち、カーキ色に塗られたモジュール構造の複合装甲に覆われている車体は一見して戦車のようでもある。とはいえ、マキナ整備スペースのため車体後方部分の背が高く車幅も広い。
 その上部には砲塔が置かれ、主砲であるチェーンガンが黒い砲身を覗かせている。
 僕にはダマルが言おうとしていることが、これを見て理解できた。

「これを家にするって?」

 御明察、と骨は首を縦に振る。

「アンタとは一蓮托生になるわけだが、流石の俺も設備無しでそいつを直し続けるのは厳しい。だがこいつには大体のマキナ整備が可能な設備が整ってるし、再利用不可能になるくらい派手な損傷をしない限りは大丈夫って寸法よ」

 自信満々と語る骸骨に対し、僕は虫食いだらけの記憶を辿っていた。
 観音開きのハッチを車体後方に持ち、その内部には3機のマキナを搭載、整備するスペースがあったはず。運転席の後ろ辺りに荷物室も置かれていたな。
 火器は主砲の他に遠隔操作式の大型機関銃近接防御火器くらいで、火力は貧弱だった。装甲は強固だが被弾面積の大きさから、前線の兵からは戦闘に不向きな動く的と呼ばれていたのを覚えている。
 だが、剣やら槍やらの世界を生き抜く上で、自分たちの家としてならばどうか。

「見ての通り、こいつはまだ未完成だ。俺なりに設計を考えてたら時間かかってな」

「例えば?」

「基本は居住性の向上だぜ? 分かりやすいので言えば、マキナ3機分も整備スペースは必要ねぇから、1つ潰して壁掛け2段の寝台を作ってる」

「なるほどねぇ」

 本来ならば運転手と砲手、車長とマキナ要員3名の計6人で稼働する車両だったことを考えれば、2名というのは随分余裕がある。おかげで、保管されていた弾薬や僅かな保存食と水などを積み込む余裕はかなり大きい。

「って訳で、こっから1ヶ月でこいつを完成させるのが当面の目標だ」

「わかった。早速始めよう」

 その日から僕らは、施設の自動機械が吐き出してくる有機精製の不味い栄養食を食べながら、整備やら物資の積み込みやらと忙しく1ヶ月を過ごし、無事走る家を完成させて外の世界へ繰り出したのだった。
 結局、骸骨についてはよくわからないままではあったが。
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