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3章 裏切りのジョーカー編 第1部 西の兄弟
86. 宣戦布告
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暗闇の中、東門へと駆け寄る。当然見張りや警備の目に留まり警戒、警告される。
「何だ、お前ら! そこで止まれ! 止まれ!!」
すぐさまブロスは担いでいた弓に矢をつがえ、門のすぐ脇にそびえる見張り台へ向け矢を放つ。ヒュン、と暗闇を切り裂くように飛んで行く矢は、見事見張り台にいる団員の胸に命中、団員は声も上げず地面へ落下する。
「敵襲! 敵襲ぅ!!」
数人の警備の団員達が叫びながら迎撃に出てくる。迎え撃つはライエ。放たれた魔弾は正確に敵団員を捉え、着弾し次々と発火する。一際大きく燃え上がる炎は周囲を明るく照らし出し、それは他の門を攻めようと待機している別部隊への攻撃の合図ともなる。
そんな炎の中から飛び出してくる敵団員が二人。シールドで魔法を防いだようだ。しかし、ブロスと他の団員の手によってあえなく討ち取られる。
「クソ魔ぁ! やれ!」
俺はすでに攻撃の準備に入っている。
「呪文の詠唱が必要だから、頼むよ?」
「ハッ! 気に食わねぇが、守ってやる!」
集中。前方に魔弾を作るように。ぐぐぐ、と力が、魔力が集まっていくのが分かる。使うのは古代魔法、山崩し。レイシィの家の地下にあった魔導書に記されていた、禁術だ。その名の通り山をも崩すくらいの威力を出せる超攻撃魔法。ただし周りに与える被害も甚大で、正直使えない魔法だと思った。が、どんなものにも上手い使い方というのがある。対象をシールドでくるんでしまえばどうか? という考えに行き着いたのだ。
魔力シールドは魔法や魔弾を防ぐもの、物質は透過してしまう。だが魔法の効果により四散した対象の破片などは、その魔法の魔力を帯びているのではないか? だとしたら、シールドで防ぐことが出来るのではないか? それが出来れば周りに与える被害を押さえ、ピンポイントでこの高威力の魔法を使うことが出来る。
だが問題が一つ。シールドを維持しながらこの魔法を発動させるのが難しいということだ。
シールドが消えないよう意識を向けると魔法がおぼつかなくなる。逆に魔法に集中するとシールドが消えてしまう。どうにもこうにも、である。
オルスニアの軍事演習場でこのアイディアを思い付き、以来エス・エリテでも時間を見つけてずっと練習してきた。
結果、予想は的中。魔法で吹き飛んだ破片などはシールドで防ぐことが出来る。そして小さい規模ではあるが、シールドを維持しながら山崩しを使う事が出来るようになったのだ。が、さすがにこの規模は無理。三階建ての建物を強固なシールドでくるむなど、まだまだ無理。
だだ今回のこのアウスレイ支部、元々敷地全域に魔道具のシールドが張られているそうだ。どの程度の強度かは分からないが、まぁある程度は防いでくれるだろう。
(何、あれ……? 魔弾……じゃない。魔力そのもの?)
ライエの視線をビシバシと感じる。大魔導師ドクトル・レイシィの弟子が、恐らく彼女が見たこともない魔法を使おうとしているのだ。やはり気になるのだろう。ぐぐぐ、と集まって行く魔力。目には見えない。だが分かる。凄い量の魔力が集まりながら圧縮されて行く。そろそろだ、呪文を……
「ヘヤザルホ、ミイコブ……」
(聞いたことない呪文……どんな魔法?)
呪文の詠唱《えいしょう》を終えた直後、集まり圧縮された魔力が一瞬で消えた。
(え!?)
とライエが思った次の瞬間、
ボゴーーーーーーン!!
響き渡る大轟音。ドスン、とその音が空気を伝い身体にぶつかり、ガツン、と地面に振動が走る。何事が起きたのか? と皆の視線が支部の建物へ向く。その瞬間、気付いた者はいただろうか? 爆発の衝撃で大小様々な瓦礫が宙を舞っている事に。
「上ぇ!!」
俺は咄嗟に叫んだ。敷地内に張られていたはずのオートシールドなんてまるで効いちゃいない。他人を当てにしてはいけない、と言うことか。建物の破片や瓦礫はほぼほぼ防がれる事なく舞い上がり、そしてさながら隕石のごとく地面へと降り注ぐ。
「うおっ!」
「キャー!」
ドン! ドンドン! ドドドド! バン! バチ! バラバラ……
瓦礫の隕石が収まり、舞い上がる土埃。そして辺りを包み込む静寂。ハッ、と我に返り、最初に声を上げたのはやはりこの男だった。
「てんめぇ……クソ魔ぁゴラァ!! なんて事しやがる! 敵味方無差別に殺す気かぁ!?」
すまんブロス、悪気はない。
「……収まっ……た? 死ぬかと思ったよ……」
すまんねライエ、無事でなにより。しかしあれだな、ひょっとしたらお師匠もこれと似たような事やったんじゃなかろうか。だから〈狂乱〉なんて呼ばれるようになった、とか? ま、それは置いといて、今はこっち。
「ブロス! 中入るぞ!」
アウスレイ支部はもうもうと土埃《つちぼこり》が立ち込め、ここからでは中の様子を確認出来ない。支部の敷地内に潜入し状況を把握しなければ。宿舎に厩舎、後は武器庫とか、ついでに中央棟も破壊してしまえば……
「ああ? んなもん必要ねぇよ」
「え?」
「こっち来て見てみろよ」
俺はブロスが立っている門のすぐ手前まで移動した。近付くにつれ敷地内の様子が少しずつ見えてくる。そして門の前まで行くと、ブロスの話した言葉の意味が分かった。
何もない。
吹き飛ばすつもりだった宿舎はもちろん、同じく吹き飛ばすつもりだった厩舎と、吹き飛ばすつもりではなかった中央棟もほぼ原型がない。
「おぉぅ……」
「おぉぅ……じゃねぇ。てめぇは厄災撒き散らす破壊神か何かかよ。まぁいいや、こっからは俺の仕事だ。他の部隊もそろそろ引き上げてんだろ、お前らもさっさと撤退しな」
そう言ってブロスは支部の敷地内に入る。
「気を付けろよ、ブロス」
「うるせぇ、クソ魔が……早く行け」
相変わらずの悪態だ。俺やライエ達はブロスをこの場に残し、一足先に合流地点へ移動を始めた。
(さてと……しかし、いねぇんじゃねぇか、生き残り?)
ブロスは見るも無残な瓦礫と化した中央棟付近へ進む。
「ぐ……うぅ、くそ……」
すると瓦礫の隙間から外へ這い出ようとする団員を発見した。
「お、いたいた! 生きてんじゃねぇか、運がいいなぁ、あんた」
「ああ?」
団員はうつ伏せで声のした方を見上げる。
「てめぇ……ブロス!! っぐぅ……!」
「おいおい、無理すんなよ。ケガしてんだろ?」
「てめぇ、何で……てめぇらか、ふざけやがって……」
「ハッ! おふざけでこんな真似する訳ねぇだろ。大体先に仕掛けたのはお前らだ、自業自得ってなこの事だなぁ? それに、これは始まりだ」
シュッ、とブロスは剣を抜き団員の鼻先へ向ける。
「ああ!?」
「まだいやがるだろ、俺達に牙むいたバカどもがよ?」
「てめぇ……まさかリジンも……!?」
「うちのイカれた破壊神は、どうやら加減が出来ねぇらしい。リジンはどんな吹っ飛び方すんのかなぁ?」
「フ……フハハハ! めでてぇなぁ、てめぇらは! さすがは甘ちゃんゼルのお仲間だ! てめぇらじゃエクスウェルには敵わねぇ、すり潰されて終わりだ。最後の最後、全部かっさらうのは俺達だ!」
(は~ん、そういう事かよ……)
ブロスは起き上がろうと必死にもがく団員の頭の方へ移動し、右肩をグッ、と左足で踏みつける。そして反対、左肩にズズズッ、とゆっくり剣を突き刺す。
「……っぐぁぁぁ!!」
「確かにマスターは甘ちゃんだ、下にいる俺から見てもな。だがそれがいい所でもあり……まぁ悪い所でもあるが。けどよ、本当に甘ちゃんだったらこんな真似出来ねぇだろ? お前らナメ過ぎだ。甘ちゃんだって本気になるわなぁ。次会った時に聞いてやっから考えとけよ、望みの死に方。ま、ご要望に沿えるかどうかは分かんねぇがな。バウカーのバカ兄弟にも伝えとけ。もう容赦はしねぇ。いや、出来ねぇ。思う存分殺し合おうぜぇ、ってよ」
ブロスは剣を納め、瓦礫と化したアウスレイ支部を後にする。
「くそっ! ブロス! 待ちやがれ! くそ……」
「何だ、お前ら! そこで止まれ! 止まれ!!」
すぐさまブロスは担いでいた弓に矢をつがえ、門のすぐ脇にそびえる見張り台へ向け矢を放つ。ヒュン、と暗闇を切り裂くように飛んで行く矢は、見事見張り台にいる団員の胸に命中、団員は声も上げず地面へ落下する。
「敵襲! 敵襲ぅ!!」
数人の警備の団員達が叫びながら迎撃に出てくる。迎え撃つはライエ。放たれた魔弾は正確に敵団員を捉え、着弾し次々と発火する。一際大きく燃え上がる炎は周囲を明るく照らし出し、それは他の門を攻めようと待機している別部隊への攻撃の合図ともなる。
そんな炎の中から飛び出してくる敵団員が二人。シールドで魔法を防いだようだ。しかし、ブロスと他の団員の手によってあえなく討ち取られる。
「クソ魔ぁ! やれ!」
俺はすでに攻撃の準備に入っている。
「呪文の詠唱が必要だから、頼むよ?」
「ハッ! 気に食わねぇが、守ってやる!」
集中。前方に魔弾を作るように。ぐぐぐ、と力が、魔力が集まっていくのが分かる。使うのは古代魔法、山崩し。レイシィの家の地下にあった魔導書に記されていた、禁術だ。その名の通り山をも崩すくらいの威力を出せる超攻撃魔法。ただし周りに与える被害も甚大で、正直使えない魔法だと思った。が、どんなものにも上手い使い方というのがある。対象をシールドでくるんでしまえばどうか? という考えに行き着いたのだ。
魔力シールドは魔法や魔弾を防ぐもの、物質は透過してしまう。だが魔法の効果により四散した対象の破片などは、その魔法の魔力を帯びているのではないか? だとしたら、シールドで防ぐことが出来るのではないか? それが出来れば周りに与える被害を押さえ、ピンポイントでこの高威力の魔法を使うことが出来る。
だが問題が一つ。シールドを維持しながらこの魔法を発動させるのが難しいということだ。
シールドが消えないよう意識を向けると魔法がおぼつかなくなる。逆に魔法に集中するとシールドが消えてしまう。どうにもこうにも、である。
オルスニアの軍事演習場でこのアイディアを思い付き、以来エス・エリテでも時間を見つけてずっと練習してきた。
結果、予想は的中。魔法で吹き飛んだ破片などはシールドで防ぐことが出来る。そして小さい規模ではあるが、シールドを維持しながら山崩しを使う事が出来るようになったのだ。が、さすがにこの規模は無理。三階建ての建物を強固なシールドでくるむなど、まだまだ無理。
だだ今回のこのアウスレイ支部、元々敷地全域に魔道具のシールドが張られているそうだ。どの程度の強度かは分からないが、まぁある程度は防いでくれるだろう。
(何、あれ……? 魔弾……じゃない。魔力そのもの?)
ライエの視線をビシバシと感じる。大魔導師ドクトル・レイシィの弟子が、恐らく彼女が見たこともない魔法を使おうとしているのだ。やはり気になるのだろう。ぐぐぐ、と集まって行く魔力。目には見えない。だが分かる。凄い量の魔力が集まりながら圧縮されて行く。そろそろだ、呪文を……
「ヘヤザルホ、ミイコブ……」
(聞いたことない呪文……どんな魔法?)
呪文の詠唱《えいしょう》を終えた直後、集まり圧縮された魔力が一瞬で消えた。
(え!?)
とライエが思った次の瞬間、
ボゴーーーーーーン!!
響き渡る大轟音。ドスン、とその音が空気を伝い身体にぶつかり、ガツン、と地面に振動が走る。何事が起きたのか? と皆の視線が支部の建物へ向く。その瞬間、気付いた者はいただろうか? 爆発の衝撃で大小様々な瓦礫が宙を舞っている事に。
「上ぇ!!」
俺は咄嗟に叫んだ。敷地内に張られていたはずのオートシールドなんてまるで効いちゃいない。他人を当てにしてはいけない、と言うことか。建物の破片や瓦礫はほぼほぼ防がれる事なく舞い上がり、そしてさながら隕石のごとく地面へと降り注ぐ。
「うおっ!」
「キャー!」
ドン! ドンドン! ドドドド! バン! バチ! バラバラ……
瓦礫の隕石が収まり、舞い上がる土埃。そして辺りを包み込む静寂。ハッ、と我に返り、最初に声を上げたのはやはりこの男だった。
「てんめぇ……クソ魔ぁゴラァ!! なんて事しやがる! 敵味方無差別に殺す気かぁ!?」
すまんブロス、悪気はない。
「……収まっ……た? 死ぬかと思ったよ……」
すまんねライエ、無事でなにより。しかしあれだな、ひょっとしたらお師匠もこれと似たような事やったんじゃなかろうか。だから〈狂乱〉なんて呼ばれるようになった、とか? ま、それは置いといて、今はこっち。
「ブロス! 中入るぞ!」
アウスレイ支部はもうもうと土埃《つちぼこり》が立ち込め、ここからでは中の様子を確認出来ない。支部の敷地内に潜入し状況を把握しなければ。宿舎に厩舎、後は武器庫とか、ついでに中央棟も破壊してしまえば……
「ああ? んなもん必要ねぇよ」
「え?」
「こっち来て見てみろよ」
俺はブロスが立っている門のすぐ手前まで移動した。近付くにつれ敷地内の様子が少しずつ見えてくる。そして門の前まで行くと、ブロスの話した言葉の意味が分かった。
何もない。
吹き飛ばすつもりだった宿舎はもちろん、同じく吹き飛ばすつもりだった厩舎と、吹き飛ばすつもりではなかった中央棟もほぼ原型がない。
「おぉぅ……」
「おぉぅ……じゃねぇ。てめぇは厄災撒き散らす破壊神か何かかよ。まぁいいや、こっからは俺の仕事だ。他の部隊もそろそろ引き上げてんだろ、お前らもさっさと撤退しな」
そう言ってブロスは支部の敷地内に入る。
「気を付けろよ、ブロス」
「うるせぇ、クソ魔が……早く行け」
相変わらずの悪態だ。俺やライエ達はブロスをこの場に残し、一足先に合流地点へ移動を始めた。
(さてと……しかし、いねぇんじゃねぇか、生き残り?)
ブロスは見るも無残な瓦礫と化した中央棟付近へ進む。
「ぐ……うぅ、くそ……」
すると瓦礫の隙間から外へ這い出ようとする団員を発見した。
「お、いたいた! 生きてんじゃねぇか、運がいいなぁ、あんた」
「ああ?」
団員はうつ伏せで声のした方を見上げる。
「てめぇ……ブロス!! っぐぅ……!」
「おいおい、無理すんなよ。ケガしてんだろ?」
「てめぇ、何で……てめぇらか、ふざけやがって……」
「ハッ! おふざけでこんな真似する訳ねぇだろ。大体先に仕掛けたのはお前らだ、自業自得ってなこの事だなぁ? それに、これは始まりだ」
シュッ、とブロスは剣を抜き団員の鼻先へ向ける。
「ああ!?」
「まだいやがるだろ、俺達に牙むいたバカどもがよ?」
「てめぇ……まさかリジンも……!?」
「うちのイカれた破壊神は、どうやら加減が出来ねぇらしい。リジンはどんな吹っ飛び方すんのかなぁ?」
「フ……フハハハ! めでてぇなぁ、てめぇらは! さすがは甘ちゃんゼルのお仲間だ! てめぇらじゃエクスウェルには敵わねぇ、すり潰されて終わりだ。最後の最後、全部かっさらうのは俺達だ!」
(は~ん、そういう事かよ……)
ブロスは起き上がろうと必死にもがく団員の頭の方へ移動し、右肩をグッ、と左足で踏みつける。そして反対、左肩にズズズッ、とゆっくり剣を突き刺す。
「……っぐぁぁぁ!!」
「確かにマスターは甘ちゃんだ、下にいる俺から見てもな。だがそれがいい所でもあり……まぁ悪い所でもあるが。けどよ、本当に甘ちゃんだったらこんな真似出来ねぇだろ? お前らナメ過ぎだ。甘ちゃんだって本気になるわなぁ。次会った時に聞いてやっから考えとけよ、望みの死に方。ま、ご要望に沿えるかどうかは分かんねぇがな。バウカーのバカ兄弟にも伝えとけ。もう容赦はしねぇ。いや、出来ねぇ。思う存分殺し合おうぜぇ、ってよ」
ブロスは剣を納め、瓦礫と化したアウスレイ支部を後にする。
「くそっ! ブロス! 待ちやがれ! くそ……」
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