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1章 ラスカ修行編
29. シブスト軍事演習場
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なんて充実した日々だろうか。
午前中はラスカに行き東地区の瓦礫撤去作業。午後には家に戻り地下にこもって魔法三昧。気付けばあっという間に夕方。街で買ってきた晩飯を食べたら、棚一面にびっしりと並んでいる本を手に取る。
もう一度言おう、なんて充実した日々だろうか?
嘘! 飽きた!!
レイシィが城に戻ってから半年、俺は毎日このような生活を送っている。毎日だ。そら飽きるわ。という訳で気分を変える為、俺は今とある場所に来ている。
オルスニア王国、シブスト軍事演習場。
王都オルスの南西、エイレイ・ヒルマスとの国境付近にある広大なシブストと呼ばれる荒野。現地の古い言葉で、何もない、と名付けられたこの荒野に、オルスニア軍の演習場がある。レイシィの残した手紙にはここを自由に使っていい、と書いてあった。ラスカの瓦礫撤去作業の先が見えてきた為、少し早いがここにやって来たのだ。瓦礫撤去が完了したら区画整理が行われ、復興計画に基づき建物の建築が始まる。そうなると俺が手伝える事は多分なくなるだろう。
ここではレイシィの家の地下実験場では出来ない事、高威力の魔法や広域攻撃魔法、禁術などを試すつもりだ。
禁術について少し説明しよう。
レイシィに「絶対に入るな」と言われていた実験場の奥の部屋。レイシィが残していった課題の中に「ここまでクリアしたら入って良し」との記述があった。そして一ヶ月程前、きっちり課題をこなしてとうとうその部屋入ったのだ。狭い部屋の中には本棚が三つ、びっしりと本が並べられていた。
正面の本棚の本を一冊手に取ってみる。それはいわゆる魔導書と呼ばれる物だった。術式や呪文の詠唱が必要な魔法が記されている本だ。
「入ったら死ぬぞ」とまで言われていた割には、こんなもんか? などと思っていたら、気付いてしまった。
一番奥の本棚。
その本棚からは何か異様な雰囲気が出ている。眺めているだけで不快感や嫌悪感が沸き上がってくるのだ。
試しに一冊手に取る。が、本が開かない。不思議に思いながら隣の本を取る。これも開かない。どうやらこの本棚の本には魔法で鍵が掛かっているようだ。
この世界では物理的な鍵を見る機会が少ない。大抵何でも魔法でロックしてしまうからだ。ちなみにこのレイシィの家の鍵。漫画に出てくる牢屋の鍵みたいな、鍵のギザギザが一つ二つしかなく、こんなのすぐピッキングできるんじゃ……と思わせるような簡単なものだった。
魔法の鍵を三重四重と掛けてやると解錠は相当困難になる。物理的な鍵の構造を複雑にする事を考えるよりはるかに手間がない。
見たところ魔導書のロックはせいぜい二重くらいで、時間を掛ければ開けられそうだった。魔法の鍵は以前教えてもらっていて、レイシィがロックしたものなら開けられる。
……
…………
…………………
よし、開いた。でも相当時間が掛かった。体感では三十分くらいか? 早速開いてみる。すると突如として猛烈な吐き気に襲われ気分が悪くなった。
(何だ、これ……うぇぇ……)
どうやらこの本自体に何らかの魔法が施されていて、本を開くと発動するようだ。
(これ、お師匠が掛けた魔法か? 何でこんな嫌らしい魔法を……)
気持ち悪さを我慢しページをめくると見た事のない文字が並んでおり、行間や余白にはレイシィが書いたと思われる注釈があった。
どうやらこの本、相当古い時代の魔法が記された魔導書のようだ。前にレイシィに聞いた事がある。古代魔法、というやつだ。
この世界、何と過去に一度滅びかけたらしい。
一千年程前、大陸全土を巨大地震が襲い街という街が壊滅したそうだ。その際大陸西部と中央部を遮るように巨大な崖が出来たという。その後僅かに生き残った人々が今のこの世界を作り上げた。古代魔法とは巨大地震が起きる前に使われていた魔法であり、その地震で当時の魔法技術の大半が失われてしまったそうだ。その為現存する魔導書も数が少なく大変貴重らしい。
視界に入っただけで不快感を覚え、開くためには解錠し、開いたら体調が悪くなる。おいそれと中を見れないようになっているこの魔導書、どれだけすごい魔法が記されているのか?
確かに、その魔法はすごいものだった。
簡単に説明すると、死者にかりそめの魂を与え、自由に操る魔法。
エゲつな……倫理的にどうなんだ……?
ふと本棚に目をやると、上の方の木枠にレイシィの書いた文字で禁術と記されたラベルが貼ってあった。
……なるほど。この本棚の本はどれも、本当にヤバいレベルのものばかりのようだ。禁術という言葉が一般的に認識されているものなのか、それともレイシィがカテゴリー分けするために便宜上作った言葉なのかは知らないが、確かにこんな魔導書を簡単に見られるようにしておく訳にはいかない。
それからかなりの時間を掛けてこの部屋の魔導書を全てチェックした。そして使えそうな魔法や、気になる魔法が記されている魔導書をピックアップしてこの演習場に持ち込んだのだ。
さてこのシブスト軍事演習場、その名の通り何もないただの荒野だ。一応近くの街から道が繋がっており、入り口らしき所には警備兵の詰所があった。詰所で事情を話すとすでにレイシィから連絡が来ていたようで、恐縮してしまうくらい丁寧な応対をされた。
まずは食糧の調達。荷馬車を貸すので街まで戻り、食糧と飲み水を入れる樽などをいくつか購入。飲み水は詰所の裏に湧き水があるのでそこを自由に使って良い。何もないとはいえ、一応演習場はざっくりといくつかの区画に別れているそうで、魔法を使うのであれば奥の方の区画を使用してほしい。各区画には士官クラスの兵が寝泊まりする小屋があるので、そこを使用して良い。街から戻ったら、使用する区画まで案内し荷物を下ろすのを手伝うので、声を掛けてほしい。
と、実に細かな説明をしてくれた。何だか至れり尽くせり……まではいかないが、非常に助かる。
やはりレイシィが宮廷魔導師長だからだろうか? 改めて、お師匠すごいな……
そしてついさっき、小屋に荷物を運び入れた所だ。小屋にはキッチンや小さな地下食糧庫まであった。食糧庫に買ってきた食材を詰め込み、冷気の魔法石を放り込めば簡易冷蔵庫の完成だ。
この時点ですでに夕方。今日はこれで終わりだな。本格的な修行は明日からだ。
◇◇◇
夜。
晩飯を簡単に済まし、時間をもて余す。こんな時の為魔導書以外の本も持ってきている。
〈用兵学〉上・中・下、〈剣とは〉、〈世界の宗教〉、〈魔具の歴史〉、〈失われた古代の国〉、〈交渉のノウハウ〉、〈知っておきたい社交界のマナー〉、〈一歩先行くサバイバル術〉、〈簡単! 野生の家庭料理〉等々……
興味があるもの、知っておいた方がいいと思うもの、知らなきゃまずそうなもの、色々持ってきた。俺にはこの世界で生きていく為の知識や常識が圧倒的に不足している。まぁ、ほとんどラスカから出た事がなかった訳だし……幸い時間はたっぷりとある。ゆっくり勉強しよう。
午前中はラスカに行き東地区の瓦礫撤去作業。午後には家に戻り地下にこもって魔法三昧。気付けばあっという間に夕方。街で買ってきた晩飯を食べたら、棚一面にびっしりと並んでいる本を手に取る。
もう一度言おう、なんて充実した日々だろうか?
嘘! 飽きた!!
レイシィが城に戻ってから半年、俺は毎日このような生活を送っている。毎日だ。そら飽きるわ。という訳で気分を変える為、俺は今とある場所に来ている。
オルスニア王国、シブスト軍事演習場。
王都オルスの南西、エイレイ・ヒルマスとの国境付近にある広大なシブストと呼ばれる荒野。現地の古い言葉で、何もない、と名付けられたこの荒野に、オルスニア軍の演習場がある。レイシィの残した手紙にはここを自由に使っていい、と書いてあった。ラスカの瓦礫撤去作業の先が見えてきた為、少し早いがここにやって来たのだ。瓦礫撤去が完了したら区画整理が行われ、復興計画に基づき建物の建築が始まる。そうなると俺が手伝える事は多分なくなるだろう。
ここではレイシィの家の地下実験場では出来ない事、高威力の魔法や広域攻撃魔法、禁術などを試すつもりだ。
禁術について少し説明しよう。
レイシィに「絶対に入るな」と言われていた実験場の奥の部屋。レイシィが残していった課題の中に「ここまでクリアしたら入って良し」との記述があった。そして一ヶ月程前、きっちり課題をこなしてとうとうその部屋入ったのだ。狭い部屋の中には本棚が三つ、びっしりと本が並べられていた。
正面の本棚の本を一冊手に取ってみる。それはいわゆる魔導書と呼ばれる物だった。術式や呪文の詠唱が必要な魔法が記されている本だ。
「入ったら死ぬぞ」とまで言われていた割には、こんなもんか? などと思っていたら、気付いてしまった。
一番奥の本棚。
その本棚からは何か異様な雰囲気が出ている。眺めているだけで不快感や嫌悪感が沸き上がってくるのだ。
試しに一冊手に取る。が、本が開かない。不思議に思いながら隣の本を取る。これも開かない。どうやらこの本棚の本には魔法で鍵が掛かっているようだ。
この世界では物理的な鍵を見る機会が少ない。大抵何でも魔法でロックしてしまうからだ。ちなみにこのレイシィの家の鍵。漫画に出てくる牢屋の鍵みたいな、鍵のギザギザが一つ二つしかなく、こんなのすぐピッキングできるんじゃ……と思わせるような簡単なものだった。
魔法の鍵を三重四重と掛けてやると解錠は相当困難になる。物理的な鍵の構造を複雑にする事を考えるよりはるかに手間がない。
見たところ魔導書のロックはせいぜい二重くらいで、時間を掛ければ開けられそうだった。魔法の鍵は以前教えてもらっていて、レイシィがロックしたものなら開けられる。
……
…………
…………………
よし、開いた。でも相当時間が掛かった。体感では三十分くらいか? 早速開いてみる。すると突如として猛烈な吐き気に襲われ気分が悪くなった。
(何だ、これ……うぇぇ……)
どうやらこの本自体に何らかの魔法が施されていて、本を開くと発動するようだ。
(これ、お師匠が掛けた魔法か? 何でこんな嫌らしい魔法を……)
気持ち悪さを我慢しページをめくると見た事のない文字が並んでおり、行間や余白にはレイシィが書いたと思われる注釈があった。
どうやらこの本、相当古い時代の魔法が記された魔導書のようだ。前にレイシィに聞いた事がある。古代魔法、というやつだ。
この世界、何と過去に一度滅びかけたらしい。
一千年程前、大陸全土を巨大地震が襲い街という街が壊滅したそうだ。その際大陸西部と中央部を遮るように巨大な崖が出来たという。その後僅かに生き残った人々が今のこの世界を作り上げた。古代魔法とは巨大地震が起きる前に使われていた魔法であり、その地震で当時の魔法技術の大半が失われてしまったそうだ。その為現存する魔導書も数が少なく大変貴重らしい。
視界に入っただけで不快感を覚え、開くためには解錠し、開いたら体調が悪くなる。おいそれと中を見れないようになっているこの魔導書、どれだけすごい魔法が記されているのか?
確かに、その魔法はすごいものだった。
簡単に説明すると、死者にかりそめの魂を与え、自由に操る魔法。
エゲつな……倫理的にどうなんだ……?
ふと本棚に目をやると、上の方の木枠にレイシィの書いた文字で禁術と記されたラベルが貼ってあった。
……なるほど。この本棚の本はどれも、本当にヤバいレベルのものばかりのようだ。禁術という言葉が一般的に認識されているものなのか、それともレイシィがカテゴリー分けするために便宜上作った言葉なのかは知らないが、確かにこんな魔導書を簡単に見られるようにしておく訳にはいかない。
それからかなりの時間を掛けてこの部屋の魔導書を全てチェックした。そして使えそうな魔法や、気になる魔法が記されている魔導書をピックアップしてこの演習場に持ち込んだのだ。
さてこのシブスト軍事演習場、その名の通り何もないただの荒野だ。一応近くの街から道が繋がっており、入り口らしき所には警備兵の詰所があった。詰所で事情を話すとすでにレイシィから連絡が来ていたようで、恐縮してしまうくらい丁寧な応対をされた。
まずは食糧の調達。荷馬車を貸すので街まで戻り、食糧と飲み水を入れる樽などをいくつか購入。飲み水は詰所の裏に湧き水があるのでそこを自由に使って良い。何もないとはいえ、一応演習場はざっくりといくつかの区画に別れているそうで、魔法を使うのであれば奥の方の区画を使用してほしい。各区画には士官クラスの兵が寝泊まりする小屋があるので、そこを使用して良い。街から戻ったら、使用する区画まで案内し荷物を下ろすのを手伝うので、声を掛けてほしい。
と、実に細かな説明をしてくれた。何だか至れり尽くせり……まではいかないが、非常に助かる。
やはりレイシィが宮廷魔導師長だからだろうか? 改めて、お師匠すごいな……
そしてついさっき、小屋に荷物を運び入れた所だ。小屋にはキッチンや小さな地下食糧庫まであった。食糧庫に買ってきた食材を詰め込み、冷気の魔法石を放り込めば簡易冷蔵庫の完成だ。
この時点ですでに夕方。今日はこれで終わりだな。本格的な修行は明日からだ。
◇◇◇
夜。
晩飯を簡単に済まし、時間をもて余す。こんな時の為魔導書以外の本も持ってきている。
〈用兵学〉上・中・下、〈剣とは〉、〈世界の宗教〉、〈魔具の歴史〉、〈失われた古代の国〉、〈交渉のノウハウ〉、〈知っておきたい社交界のマナー〉、〈一歩先行くサバイバル術〉、〈簡単! 野生の家庭料理〉等々……
興味があるもの、知っておいた方がいいと思うもの、知らなきゃまずそうなもの、色々持ってきた。俺にはこの世界で生きていく為の知識や常識が圧倒的に不足している。まぁ、ほとんどラスカから出た事がなかった訳だし……幸い時間はたっぷりとある。ゆっくり勉強しよう。
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