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第5ピース
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私が魔法の練習を始めてから数ヶ月が経った。
部屋の本棚にあった本は全て読み終え、四つん這いはもう完璧になった。
体もかなり大きくなり、魔法はというと、無詠唱、遠隔操作、遅延魔法も使いこなせるようになった。
遠隔操作っていうのは、手元に魔法を出すんじゃなくて、自分よりも遠いところで魔法を発動させる、中級レベルの技術のこと。
そして、遅延魔法はあらかじめ魔法を作り、何かが当たるとその魔法が発動するようにする技術のこと。
つまりは、罠みたいな魔法!
ちなみに無詠唱は、上級レベルの技術だよ~!
こんな感じで魔法がかなり上達したから、上級の無属性魔法も使いこなせるように頑張ってみたんだ!!
そしたら、ニヶ月くらいで無属性魔法に分類される、【身体強化】や【気配察知】、【探知】、【結界】、【敵視】、【感覚強化】が習得できたんだよ~!!
私、ほんとにすごくない!?
そんなこんなで、毎日楽しい! 楽しいんだけど!
一つ、とても!! とっても重要な問題が!
ご飯が!! 美味しくない……!!!! くっ……!!
……ミルクは……まぁこんなものだろうと思ってたんだけど、離乳食になってから気付いたんだよね~。
味が薄すぎたり濃すぎたり、統一性がなさすぎてとにかく美味しくない!
伝えたい! 伝えたいんだ!
パティシエとしてこの味は許せない!
私が作ってきたのはお菓子だけど!
料理が美味しくないのも許せない!
料理も同じくらい好きなんだ!!
けど、話せないから伝えられない!
あぁ~♪ このもどかしさよ~♪ 消えてちょ~だぁ~い♪
なんて心の中で歌っても意味ないし、言葉の練習だ!
「うぁ、い、う、うぇ、うぉ! っあ! い! う! え! お!」
よしっ! 言えた! もう一回!
「あ、い、う、え、お!」
次はか行!
「かぁ、い、きゅ、けぇ、こぉ!」
惜しい! もうちょっとだ!!
「か! き! きゅ! け! こ! か! き!──」
こうして順番にこの世界の言葉で五十音順に練習していった。
すると、思ったよりあっさりとマスターできた。
すべての音を言い終わったとき、スキルに【人族語マスター】というものが追加された。
どうやらスキルが得られたときは脳内にピロンッと音がなって知らせてくれるらしい。
異世界っぽくていいね!
この調子でエルフ語や獣人語まで、この世界全ての言語を覚えて話せるように練習した。
なにせ私には【言語理解】とかいう能力がありますから!
なんとこのスキル、聞いた言葉を翻訳するだけでなく、国語辞典みたいに言葉を探せたり、発音までちゃんと教えてくれるんだよね~!
ほんとにフランには感謝だよ!
そして私はなんと二週間で全言語をマスターしました!
しかも途中、【記憶】っていうスキルを獲得!
どうやらこのスキルを持っていると一度覚えたことは一生忘れないらしい! 便利!
ということで早速リリアとお話ししていたら、それをリリアがお父様へ報告したらしく、「お父様ってよんでくれないか!?」って朝イチで私の部屋に来た。
うん、親バカ!
ちゃんと「おと、しゃま」ってわざと赤ちゃんぽく言ったんだけど、泣かれました。結構焦ったよ!
まさか一国の王を泣かせる日が来るとは……。
私も大物になったなぁ~。
それほど嬉しかったんだろうけど!
それに続いてお母様とジークも来たからちゃんと呼んでおいた!
お母様は抱きついてきて、ジークは満面の笑みで「ふぇりあ、だいしゅき!」って言ってたなぁ……。
お母様はいい匂いで、ジークは天使だった!
……キモイとか思わないでよね!
私はそれからみんなと積極的に話して、喋れるという認識を広げていった。
ただ、今の私が料理のアドバイスなんて言ったらややこしい事になりそうだから、あと何年かは我慢しよう……!
◇ ◇ ◇
そして時は経ち、私は三歳になった。
部屋の本棚にあった本は全て読み終え、四つん這いはもう完璧になった。
体もかなり大きくなり、魔法はというと、無詠唱、遠隔操作、遅延魔法も使いこなせるようになった。
遠隔操作っていうのは、手元に魔法を出すんじゃなくて、自分よりも遠いところで魔法を発動させる、中級レベルの技術のこと。
そして、遅延魔法はあらかじめ魔法を作り、何かが当たるとその魔法が発動するようにする技術のこと。
つまりは、罠みたいな魔法!
ちなみに無詠唱は、上級レベルの技術だよ~!
こんな感じで魔法がかなり上達したから、上級の無属性魔法も使いこなせるように頑張ってみたんだ!!
そしたら、ニヶ月くらいで無属性魔法に分類される、【身体強化】や【気配察知】、【探知】、【結界】、【敵視】、【感覚強化】が習得できたんだよ~!!
私、ほんとにすごくない!?
そんなこんなで、毎日楽しい! 楽しいんだけど!
一つ、とても!! とっても重要な問題が!
ご飯が!! 美味しくない……!!!! くっ……!!
……ミルクは……まぁこんなものだろうと思ってたんだけど、離乳食になってから気付いたんだよね~。
味が薄すぎたり濃すぎたり、統一性がなさすぎてとにかく美味しくない!
伝えたい! 伝えたいんだ!
パティシエとしてこの味は許せない!
私が作ってきたのはお菓子だけど!
料理が美味しくないのも許せない!
料理も同じくらい好きなんだ!!
けど、話せないから伝えられない!
あぁ~♪ このもどかしさよ~♪ 消えてちょ~だぁ~い♪
なんて心の中で歌っても意味ないし、言葉の練習だ!
「うぁ、い、う、うぇ、うぉ! っあ! い! う! え! お!」
よしっ! 言えた! もう一回!
「あ、い、う、え、お!」
次はか行!
「かぁ、い、きゅ、けぇ、こぉ!」
惜しい! もうちょっとだ!!
「か! き! きゅ! け! こ! か! き!──」
こうして順番にこの世界の言葉で五十音順に練習していった。
すると、思ったよりあっさりとマスターできた。
すべての音を言い終わったとき、スキルに【人族語マスター】というものが追加された。
どうやらスキルが得られたときは脳内にピロンッと音がなって知らせてくれるらしい。
異世界っぽくていいね!
この調子でエルフ語や獣人語まで、この世界全ての言語を覚えて話せるように練習した。
なにせ私には【言語理解】とかいう能力がありますから!
なんとこのスキル、聞いた言葉を翻訳するだけでなく、国語辞典みたいに言葉を探せたり、発音までちゃんと教えてくれるんだよね~!
ほんとにフランには感謝だよ!
そして私はなんと二週間で全言語をマスターしました!
しかも途中、【記憶】っていうスキルを獲得!
どうやらこのスキルを持っていると一度覚えたことは一生忘れないらしい! 便利!
ということで早速リリアとお話ししていたら、それをリリアがお父様へ報告したらしく、「お父様ってよんでくれないか!?」って朝イチで私の部屋に来た。
うん、親バカ!
ちゃんと「おと、しゃま」ってわざと赤ちゃんぽく言ったんだけど、泣かれました。結構焦ったよ!
まさか一国の王を泣かせる日が来るとは……。
私も大物になったなぁ~。
それほど嬉しかったんだろうけど!
それに続いてお母様とジークも来たからちゃんと呼んでおいた!
お母様は抱きついてきて、ジークは満面の笑みで「ふぇりあ、だいしゅき!」って言ってたなぁ……。
お母様はいい匂いで、ジークは天使だった!
……キモイとか思わないでよね!
私はそれからみんなと積極的に話して、喋れるという認識を広げていった。
ただ、今の私が料理のアドバイスなんて言ったらややこしい事になりそうだから、あと何年かは我慢しよう……!
◇ ◇ ◇
そして時は経ち、私は三歳になった。
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