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第1ピース
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「ん……」
段々と意識が戻ってくる。
「あれ? 私、生きてる……? 死んだはずだよね?」
せめて場所くらいはわからないかと顔を上げたとき、目の前に広がる景色に驚いた。
「え? ここ、どこぉ!?」
目の前に広がっていたのはただただ白く輝く空間で、周りをよく見ると、上も下も、左も右も存在せず、フワフワと浮かんでいるようだった。
「ちょっと!! 誰かいませんか!?」
一か八かで叫んでみると、周囲はさらに輝き出した。
『ん~? 誰か呼んだかな~?』
輝きの中から現れたのは一人の女性。
……は? もう! 訳わかんない!
「誰ですか? あと、ここはどこですか!? 私、死んだんですよね!?」
叫んで答えを求めたが、そんな事はものともせず、女性はゆっくりとした口調で喋り始めた。
『ん~? 気になる~? ここはねぇ~?』
いたずらっ子のように笑い、なぜか疑問形で話す女性。
おだんごにした長い白銀の髪がゆれていた。
『ん~、何て言えばいいんだろ~? 天国に近いかなぁ~? 神様の空間っていうか~? あぁ! 神スペースっていう名前にしようかなぁ~?』
「はぁ!? 神様……」
もしや……!?
「なるほどわかった! つまり、さっきのトラックは貴女の手違いかなにかで、私を殺してしまったからお詫びにチートを授けて異世界に転生させようってことでしょ!?」
どうだ? 正解かな?
『え、えぇ~? 何その理解力~? これまでこんな人いなかったよ~? ……まぁ、その通りなんだけどね~?』
苦笑しながら私のことを見る神様。
よっしゃ正解! ふふん! 私は異世界転生するアニメとか漫画は大好きだからね!
『そんな得意気になる事でも無いような……?』
「え!? 心読まれた!? ……神様だし、そんな不思議がることでもないかぁ」
『陽幸は本当に凄いね~?』
さらに苦笑する神様。
『まぁ、改めて自己紹介するね~? 私は創造神、フランだよ~? 気軽にフランって呼んでいいよ~? 敬語もなしね~?』
「わかった! 私は七星 陽幸だよ!」
『知ってるよ~? それより、創造神ってとこに驚いてほしかったかな~?』
「いやいや、驚かないよ! 転生といえば大体創造神でしょ!」
『う、うん? そ~だね~?』
神様……いや、フランはよくわかってないみたいだったけど、転生させてくれる神様といえば、大体創造神だよね!
『で、転生したい~? したくない~?』
突然の話題変換! ……でも、もう答えは決まってる!
「もちろん転生する! したい! まだパティシエやってたい! お菓子食べて笑顔になる人が見たい!」
一気にそう言うと、フランは優しく笑った。
『それなら、言語は理解できるようにしとくね~? あと、お詫びのスキルはどんなのがいい~? 希望きくよ~?』
「う~ん……。特にないかな!」
『わかったよ~? あ、でも、料理とかお菓子作りに必要な調味料とかは高級品だから、集めるの苦労するかな~? う~ん、そうだね~、自分で材料とか集められるように、戦闘用のスキルもあげるね~?』
「いいの!? 嬉しい! ありがと~!」
やばい! すごい嬉しい!
『お詫びなんだから当たり前だよ~? それと、料理の手助けスキルも渡しとくね~?』
「え、いいの!? ありがとう!!」
『これで転生しても、安心して暮らせるかな~?』
そう言うと、フランは笑ったまま少し黙ったが、すぐに口を開いた。
『転生させるね~? ちなみに~、転生先は身分の高い家系にしとくね~? じゃあ目、つぶってて~?』
フランに言われたままに目を閉じる。
すると、頭の中にこれまでの人生の記憶が浮かんでくる。……大切な人との記憶。
事故で亡くなった、優しくて、笑顔があたたかい両親。
励まし合いながら大変な毎日を過ごし、自分の夢を最後まで応援してくれた兄弟。
一緒に笑ったり泣いたりした友達。
そんな、大切な人達に言葉が伝わるのなら、一言。
“幸せにしてくれてありがとう”そう言いたい。
『……伝えといてあげる』
遠くなる意識の中、フランの声が聞こえた。
そして、七星 陽幸は暖かい光に包まれ、異世界へと転生していった。
神スペースには、フランただ一人が残った。
段々と意識が戻ってくる。
「あれ? 私、生きてる……? 死んだはずだよね?」
せめて場所くらいはわからないかと顔を上げたとき、目の前に広がる景色に驚いた。
「え? ここ、どこぉ!?」
目の前に広がっていたのはただただ白く輝く空間で、周りをよく見ると、上も下も、左も右も存在せず、フワフワと浮かんでいるようだった。
「ちょっと!! 誰かいませんか!?」
一か八かで叫んでみると、周囲はさらに輝き出した。
『ん~? 誰か呼んだかな~?』
輝きの中から現れたのは一人の女性。
……は? もう! 訳わかんない!
「誰ですか? あと、ここはどこですか!? 私、死んだんですよね!?」
叫んで答えを求めたが、そんな事はものともせず、女性はゆっくりとした口調で喋り始めた。
『ん~? 気になる~? ここはねぇ~?』
いたずらっ子のように笑い、なぜか疑問形で話す女性。
おだんごにした長い白銀の髪がゆれていた。
『ん~、何て言えばいいんだろ~? 天国に近いかなぁ~? 神様の空間っていうか~? あぁ! 神スペースっていう名前にしようかなぁ~?』
「はぁ!? 神様……」
もしや……!?
「なるほどわかった! つまり、さっきのトラックは貴女の手違いかなにかで、私を殺してしまったからお詫びにチートを授けて異世界に転生させようってことでしょ!?」
どうだ? 正解かな?
『え、えぇ~? 何その理解力~? これまでこんな人いなかったよ~? ……まぁ、その通りなんだけどね~?』
苦笑しながら私のことを見る神様。
よっしゃ正解! ふふん! 私は異世界転生するアニメとか漫画は大好きだからね!
『そんな得意気になる事でも無いような……?』
「え!? 心読まれた!? ……神様だし、そんな不思議がることでもないかぁ」
『陽幸は本当に凄いね~?』
さらに苦笑する神様。
『まぁ、改めて自己紹介するね~? 私は創造神、フランだよ~? 気軽にフランって呼んでいいよ~? 敬語もなしね~?』
「わかった! 私は七星 陽幸だよ!」
『知ってるよ~? それより、創造神ってとこに驚いてほしかったかな~?』
「いやいや、驚かないよ! 転生といえば大体創造神でしょ!」
『う、うん? そ~だね~?』
神様……いや、フランはよくわかってないみたいだったけど、転生させてくれる神様といえば、大体創造神だよね!
『で、転生したい~? したくない~?』
突然の話題変換! ……でも、もう答えは決まってる!
「もちろん転生する! したい! まだパティシエやってたい! お菓子食べて笑顔になる人が見たい!」
一気にそう言うと、フランは優しく笑った。
『それなら、言語は理解できるようにしとくね~? あと、お詫びのスキルはどんなのがいい~? 希望きくよ~?』
「う~ん……。特にないかな!」
『わかったよ~? あ、でも、料理とかお菓子作りに必要な調味料とかは高級品だから、集めるの苦労するかな~? う~ん、そうだね~、自分で材料とか集められるように、戦闘用のスキルもあげるね~?』
「いいの!? 嬉しい! ありがと~!」
やばい! すごい嬉しい!
『お詫びなんだから当たり前だよ~? それと、料理の手助けスキルも渡しとくね~?』
「え、いいの!? ありがとう!!」
『これで転生しても、安心して暮らせるかな~?』
そう言うと、フランは笑ったまま少し黙ったが、すぐに口を開いた。
『転生させるね~? ちなみに~、転生先は身分の高い家系にしとくね~? じゃあ目、つぶってて~?』
フランに言われたままに目を閉じる。
すると、頭の中にこれまでの人生の記憶が浮かんでくる。……大切な人との記憶。
事故で亡くなった、優しくて、笑顔があたたかい両親。
励まし合いながら大変な毎日を過ごし、自分の夢を最後まで応援してくれた兄弟。
一緒に笑ったり泣いたりした友達。
そんな、大切な人達に言葉が伝わるのなら、一言。
“幸せにしてくれてありがとう”そう言いたい。
『……伝えといてあげる』
遠くなる意識の中、フランの声が聞こえた。
そして、七星 陽幸は暖かい光に包まれ、異世界へと転生していった。
神スペースには、フランただ一人が残った。
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