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死 間
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“死”が、怖い。
正確にいうと、“死”という不確定なものが怖い。
いつ? どんな方法で? それがわからないのが怖い。
いつしか、学校で講演があった。
話の題は、『生きる大切さ』だった。
その話の中で、色々な人の最期を知った。
そして、その先生はこう言った。
「もしかしたら、死ぬのは今かもしれない。そう思って、毎日毎日を大切に生きて、後悔がないようにしなさい」
勿論、それが生きてほしいと言っていることはわかっている。
ただ、その日から、毎日毎日、いつ“死”がくるのか考えるようになった。
その時間は、恐怖でしかない。
だから、私は今日、この場所で死のうと思う。
私が決めた時間、決めた場所、決めた方法で。
私は、部屋の中心に座った。
私の部屋には植物が沢山ある。
植物が、昔から好きだから。
全ての植物が見れないのは残念だが、仕方がない。
死に方は、植物の毒を抽出した薬を飲んで死ぬ。
痛みも感じず、楽に死ねるように調合した。
薬を口に入れ、噛み砕く。
全身から、力が抜けていく。
これで、死からの、恐怖に……。
「ああ、なんて、バカなんだ」
力が抜けて、床に倒れると、部屋にある、全ての植物が見えた。
私が、大好きで、愛した植物。
生きてれば、もっと──。
「最高の最期だ」
心からそう思っていられればよかったのに。
これじゃあ、私の人生が浮かばれないではないか。
「……私の愛する植物達。君達は、死ぬってこと、知ってるかい?」
もう、体は動かない。
「生きたいって、思うものだよ」
正確にいうと、“死”という不確定なものが怖い。
いつ? どんな方法で? それがわからないのが怖い。
いつしか、学校で講演があった。
話の題は、『生きる大切さ』だった。
その話の中で、色々な人の最期を知った。
そして、その先生はこう言った。
「もしかしたら、死ぬのは今かもしれない。そう思って、毎日毎日を大切に生きて、後悔がないようにしなさい」
勿論、それが生きてほしいと言っていることはわかっている。
ただ、その日から、毎日毎日、いつ“死”がくるのか考えるようになった。
その時間は、恐怖でしかない。
だから、私は今日、この場所で死のうと思う。
私が決めた時間、決めた場所、決めた方法で。
私は、部屋の中心に座った。
私の部屋には植物が沢山ある。
植物が、昔から好きだから。
全ての植物が見れないのは残念だが、仕方がない。
死に方は、植物の毒を抽出した薬を飲んで死ぬ。
痛みも感じず、楽に死ねるように調合した。
薬を口に入れ、噛み砕く。
全身から、力が抜けていく。
これで、死からの、恐怖に……。
「ああ、なんて、バカなんだ」
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もう、体は動かない。
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