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幕間 現実逃避
第十八話
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時刻は夜の7時半。
僕は脳筋ロリ巨乳シスターの魔の手から逃れ、フレンドのスコルさんを待つために広場の【転移門】へ向かっていた。
(まだ連絡ないな…。どうするか?いったん広場で待ちながらモーモービーフの串焼きでも食べるか)
などと考えていたその時、視界がブラックアウトした。
次の瞬間、僕は自分の部屋にいた………。
は…?なにが起きた?
「起きた?」
僕を見下ろしてる妹がそこにいた。
その手には【ダイブオン】のヘッドギアが握られている。
「ちょおまっ!抜いたのか!?」
「いつまでゲームして引きこもってんの?お腹すいたんだけど」
ポイっとヘッドギアを放り投げて言ったコイツの名前は直美。
黒髪ロングの超絶美少女ナオだ。
ちなみにそういう紹介をすると、何故かあとでナオに腹パンされる…。
「お腹すいた。なんか作って」
「ていうかお前ふざけんなよ?強制ログアウトしちまったじゃねーか!」
「は?」
「うぅ…」
ナオの絶対零度の眼差しを受けて、僕の怒りが凍りついてしまった…。
「ていうか母さんは?メシ作ってないの?」
「作ってないからこうしてアンタに言ってんでしょ。そんなこともわからないの?バカなの?死にたいの?あたしいまお腹すいてて超気がたってるから、なにするかわかんないよ?」
「わかったひとまず落ち着こう、な?お兄ちゃんが今から可愛い妹のために美味しいご飯を作ってあげるから」
「キモイ。死ね」
そう言い捨ててナオは僕の部屋から出ていった。
はあ………。
「スコルさんにメールしとこう…」
僕はそう呟くとベッドから起き上がった。
◇
「なに食べたい?」
「カレー」
「…レトルトでいい?」
「は?」(絶対零度の視線)
「いちから作れと!?時間かかるし無理だよ!」
「じゃあハンバーグ」
「…レトルト」「つったら殺す」
「……(パクパク)」
残念なことに冷蔵庫を覗いたらハンバーグの材料が揃っていたので、仕方なく作ることにしました………。
「タンタカタカタカタンタンターン♪」
「うるさいんですけど。黙って作れないの?」
「…はい」
うるさいと言われたので、心の中で【ケンちゃんの三分クッキング】を始めたいと思います。
まずは肉ダネを作ります。
玉ねぎをみじん切り。耐熱ボウルに油を混ぜてレンジで三分(500wくらいで)
取り出して混ぜて祖熱を取ります。
違うボウルにひき肉、卵、ケチャップ、ウスターソース、牛乳、しょうゆ、こしょう、おろしニンニク、パン粉、そしてレンジでチンした玉ねぎを入れて、粘りが出るまで手で混ぜます。
肉ダネを何回か叩きつけて空気を抜きます。
フライパンに油を入れて温めたら、肉ダネを入れて広げます。
強めの中火で二分くらいこんがり焼きます。
ソースはレトルトで勘弁してもらおう。
はい出来上がり!
僕は出来上がったハンバーグを皿に乗せて居間のソファーでスマホいじってるナオを呼んだ。
「遅い。お腹すきすぎて死ぬかと思った」
「ごめん…」
聞きました?頑張って急いで作ったのにこの態度。泣きたくなってくるんですけど…。
「そういえば父さんと母さんは?」
「デート」
「マジか…。またアニメショップ巡りか?子供ほったらかしてなにしてんの?」
うちの両親は見ていて胸焼けするくらい仲のいいバカップル夫婦だ。
馴れ初めはコミケの会場で、母さんは当時有名なレイヤーでカメラ小僧の父さんにナンパされたらしい。
二人とも重度のアニメとゲームオタクで、その遺伝子は息子の僕に受け継がれた。
逆に妹のナオは母さんの外見だけを受け継いだらしく、アニメもゲームもそこまで興味がないらしい。むしろオタクキモいと嫌悪している側だ。
僕が両親とゲーム談義とかしていると、ナオは凍てつくような冷たい波動を目から発している。
両親は昔懐かしのレトロゲームが大好きで【ダイブオン】には食指をそそられないらしい。
食事を終えた僕達は、僕は皿洗いを。ナオは隣で食器を拭いてくれた。
ということはなく、居間のソファーでスマホをいじっていた…(泣)
後片付けを終えた僕は急いで【アトランティス】にインしようと思い、自分の部屋に戻ろうとした。
その時「ねえ」とナオに呼び止められてしまった。
チッと心の中で舌打ちする僕。
おいおい…。なんか面倒なこと頼むんじゃないだろうな?
「なに?」
「………………」
呼び止めたくせに黙るってなに?
嫌がらせか?
どうしよう?経験上こういう時このまま無視していこうとすると絶対追いかけてきて「ちょっとなにシカトしてんの!」とか言われて蹴りいれてくる…。
口を開くのをただ待つしかないか……。急いでるのに……。
ナオはしばらく黙ってこちらを見上げている。僕はナオの目を見て口を開くのを待っていた。
こうして見ると今スッピンなのに綺麗な顔してるな…。凛とした目。すっと通った鼻筋。どこのモデルさんですか?(兄バカ)
などと考えていたら、ようやくナオはその重い口を開いた。
「あのさ…いまどこまで進んでるの?」
「は?なにが?」
「…いまやってるゲーム」
「ゲームって【アトランティス】のことか?」
「うん」
驚いた…。「あたしゲームなんて興味ないんですけど。つうかもっと他にやることないの?暇なの?そんなに自分の人生使い潰したいわけ?意味わかんない死ねば?」って昔僕に言ってたあのナオが【アトランティス】のことを尋ねてきた!
「なに?興味あるの?」
「別に…。あたしの友達がそのゲームやっててインスタとかにあげてるから聞いてみただけ」
「へー」
「言っとくけど手出したら殺すから」
「出さねーよ!ていうかお前の友達なんて知らねーし興味ない!」
「なっ…あっそ!つうかゲームばっかしてないで少しは勉強したら?そろそろ出席日数ヤバくない?」
「うっ!」
痛いところを突かれた。
そろそろ学校行かないと留年する可能性が出てきたのは確かだ。
最悪ナオと同学年になったらナオの庇護下に入って守ってもらおうと思っていた。
ナオは僕と違ってスクールカースト上位のグループに君臨している女王様だし。
うん。最悪かと思っていたけど、よくよく考えてみるといい考えかもしれない。
平穏な学校生活を送れそうだ。
「留年とかホントマジやめてよ。もし同じ学年になったら退学てね。身内の恥だから」
「ひどっ!いいじゃん別に。もし同じクラスになったら色々助けてよ!」
「それは無理。生理的に無理。つうか留年前提で話しないでくれる?」
「だってさあ、行きたくないんだもん…」
苦労してようやく【ダイブオン】買えたんだし、自分へのご褒美も兼ねてしばらくずっとインして遊びふける予定なんだけど。
「つうかさ、まだいじめられてるの?」
「別に。いじめられてないよ」
「………………」
疑いの眼差しで僕を睨みつけるナオ。
去年ナオは僕がいじめられてるのを見て両親に報告た。
それでちょっと騒ぎになったけど、僕も相手も完全否定したから結局なにも変わらなかった。
こんなつまらないことで大事にしたくないし、ぶっちゃけいじめよりも人と接することがイヤだから行きたくないというのが本音だ。
すぐテンパるから人と接することが苦手というかもう嫌だ。
第一あんな狭い教室の中に押し込められて、個性とか趣味とか主張の違う、ただ同い年ってだけで集められた人間と一緒にいることに僕は苦痛を感じる。
気が合わない、興味ない人間とかと関わってもしょうがないと思ってしまう。できることならそういう人間とは関わらずに過ごしていきたい。
人と接するのが苦手であまり関わりたくないと思っている僕だけど、オンラインゲームは、ネトゲは違う。逆に人と接するのが好きなほうかもしれない。
だって自分と同じ好きな趣味をプレイしている者同士だから話も合うし、気が合うPCも多い。
中には迷惑行為を働く地雷とかいるけど、そういうヤツは無視が基本。リアルと違ってすぐ関係を断てるから楽だ。
自分と気の合う仲間とだけ関係をもてるからネトゲは好きだ。
まあ、話すのが苦手だからVCはしないけど、SNSやチャットだとよく喋るタイプだ。
そういう想いを僕はナオに伝えてないし、言うのが気恥ずかしい。
僕の本質をわかっていないナオはずっと勘違いをしている。
どうせ言ってもナオの性格からして理解はできても納得はしないと思うから。
だからそのまま勘違いしていればいいと思ってる。
ナオは不機嫌そうな顔で僕を睨みつけている。
僕は居心地悪そうにキョロキョロ視線を動かしていた。
「どうして否定すんの?やっぱカッコ悪いから?」
「だからいじめられてないから」
「つうか、一度ナイフで刺したら大人しくなるんじゃない?」
「お前は僕を殺人犯にしたいのか!?」
「そんなにアイツらが怖いの?」
「別に…。あんなヤツらマジで興味ないし、どうでもいいだろそんなこと」
「よくないから言ってんだけど?」
「ていうか、もう行っていい?誰かさんに回線抜きされたせいで待ち合わせしてたフレ待たせてるんだけど」
「っ………!」
ナオは目を真っ赤にして僕を睨みつけると、視線を手にしたスマホに移した。
もう用はないとばかりに僕を無視してスマホをいじるナオ。
やれやれやっと終わったか…。
僕は居間を出ていこうとドアノブに手をかけたその時………
「バカじゃん……。死ねばいいのに…」
僕はナオの呟きを無視して扉を開けると、まっすぐ自分の部屋へ向かった。
僕は脳筋ロリ巨乳シスターの魔の手から逃れ、フレンドのスコルさんを待つために広場の【転移門】へ向かっていた。
(まだ連絡ないな…。どうするか?いったん広場で待ちながらモーモービーフの串焼きでも食べるか)
などと考えていたその時、視界がブラックアウトした。
次の瞬間、僕は自分の部屋にいた………。
は…?なにが起きた?
「起きた?」
僕を見下ろしてる妹がそこにいた。
その手には【ダイブオン】のヘッドギアが握られている。
「ちょおまっ!抜いたのか!?」
「いつまでゲームして引きこもってんの?お腹すいたんだけど」
ポイっとヘッドギアを放り投げて言ったコイツの名前は直美。
黒髪ロングの超絶美少女ナオだ。
ちなみにそういう紹介をすると、何故かあとでナオに腹パンされる…。
「お腹すいた。なんか作って」
「ていうかお前ふざけんなよ?強制ログアウトしちまったじゃねーか!」
「は?」
「うぅ…」
ナオの絶対零度の眼差しを受けて、僕の怒りが凍りついてしまった…。
「ていうか母さんは?メシ作ってないの?」
「作ってないからこうしてアンタに言ってんでしょ。そんなこともわからないの?バカなの?死にたいの?あたしいまお腹すいてて超気がたってるから、なにするかわかんないよ?」
「わかったひとまず落ち着こう、な?お兄ちゃんが今から可愛い妹のために美味しいご飯を作ってあげるから」
「キモイ。死ね」
そう言い捨ててナオは僕の部屋から出ていった。
はあ………。
「スコルさんにメールしとこう…」
僕はそう呟くとベッドから起き上がった。
◇
「なに食べたい?」
「カレー」
「…レトルトでいい?」
「は?」(絶対零度の視線)
「いちから作れと!?時間かかるし無理だよ!」
「じゃあハンバーグ」
「…レトルト」「つったら殺す」
「……(パクパク)」
残念なことに冷蔵庫を覗いたらハンバーグの材料が揃っていたので、仕方なく作ることにしました………。
「タンタカタカタカタンタンターン♪」
「うるさいんですけど。黙って作れないの?」
「…はい」
うるさいと言われたので、心の中で【ケンちゃんの三分クッキング】を始めたいと思います。
まずは肉ダネを作ります。
玉ねぎをみじん切り。耐熱ボウルに油を混ぜてレンジで三分(500wくらいで)
取り出して混ぜて祖熱を取ります。
違うボウルにひき肉、卵、ケチャップ、ウスターソース、牛乳、しょうゆ、こしょう、おろしニンニク、パン粉、そしてレンジでチンした玉ねぎを入れて、粘りが出るまで手で混ぜます。
肉ダネを何回か叩きつけて空気を抜きます。
フライパンに油を入れて温めたら、肉ダネを入れて広げます。
強めの中火で二分くらいこんがり焼きます。
ソースはレトルトで勘弁してもらおう。
はい出来上がり!
僕は出来上がったハンバーグを皿に乗せて居間のソファーでスマホいじってるナオを呼んだ。
「遅い。お腹すきすぎて死ぬかと思った」
「ごめん…」
聞きました?頑張って急いで作ったのにこの態度。泣きたくなってくるんですけど…。
「そういえば父さんと母さんは?」
「デート」
「マジか…。またアニメショップ巡りか?子供ほったらかしてなにしてんの?」
うちの両親は見ていて胸焼けするくらい仲のいいバカップル夫婦だ。
馴れ初めはコミケの会場で、母さんは当時有名なレイヤーでカメラ小僧の父さんにナンパされたらしい。
二人とも重度のアニメとゲームオタクで、その遺伝子は息子の僕に受け継がれた。
逆に妹のナオは母さんの外見だけを受け継いだらしく、アニメもゲームもそこまで興味がないらしい。むしろオタクキモいと嫌悪している側だ。
僕が両親とゲーム談義とかしていると、ナオは凍てつくような冷たい波動を目から発している。
両親は昔懐かしのレトロゲームが大好きで【ダイブオン】には食指をそそられないらしい。
食事を終えた僕達は、僕は皿洗いを。ナオは隣で食器を拭いてくれた。
ということはなく、居間のソファーでスマホをいじっていた…(泣)
後片付けを終えた僕は急いで【アトランティス】にインしようと思い、自分の部屋に戻ろうとした。
その時「ねえ」とナオに呼び止められてしまった。
チッと心の中で舌打ちする僕。
おいおい…。なんか面倒なこと頼むんじゃないだろうな?
「なに?」
「………………」
呼び止めたくせに黙るってなに?
嫌がらせか?
どうしよう?経験上こういう時このまま無視していこうとすると絶対追いかけてきて「ちょっとなにシカトしてんの!」とか言われて蹴りいれてくる…。
口を開くのをただ待つしかないか……。急いでるのに……。
ナオはしばらく黙ってこちらを見上げている。僕はナオの目を見て口を開くのを待っていた。
こうして見ると今スッピンなのに綺麗な顔してるな…。凛とした目。すっと通った鼻筋。どこのモデルさんですか?(兄バカ)
などと考えていたら、ようやくナオはその重い口を開いた。
「あのさ…いまどこまで進んでるの?」
「は?なにが?」
「…いまやってるゲーム」
「ゲームって【アトランティス】のことか?」
「うん」
驚いた…。「あたしゲームなんて興味ないんですけど。つうかもっと他にやることないの?暇なの?そんなに自分の人生使い潰したいわけ?意味わかんない死ねば?」って昔僕に言ってたあのナオが【アトランティス】のことを尋ねてきた!
「なに?興味あるの?」
「別に…。あたしの友達がそのゲームやっててインスタとかにあげてるから聞いてみただけ」
「へー」
「言っとくけど手出したら殺すから」
「出さねーよ!ていうかお前の友達なんて知らねーし興味ない!」
「なっ…あっそ!つうかゲームばっかしてないで少しは勉強したら?そろそろ出席日数ヤバくない?」
「うっ!」
痛いところを突かれた。
そろそろ学校行かないと留年する可能性が出てきたのは確かだ。
最悪ナオと同学年になったらナオの庇護下に入って守ってもらおうと思っていた。
ナオは僕と違ってスクールカースト上位のグループに君臨している女王様だし。
うん。最悪かと思っていたけど、よくよく考えてみるといい考えかもしれない。
平穏な学校生活を送れそうだ。
「留年とかホントマジやめてよ。もし同じ学年になったら退学てね。身内の恥だから」
「ひどっ!いいじゃん別に。もし同じクラスになったら色々助けてよ!」
「それは無理。生理的に無理。つうか留年前提で話しないでくれる?」
「だってさあ、行きたくないんだもん…」
苦労してようやく【ダイブオン】買えたんだし、自分へのご褒美も兼ねてしばらくずっとインして遊びふける予定なんだけど。
「つうかさ、まだいじめられてるの?」
「別に。いじめられてないよ」
「………………」
疑いの眼差しで僕を睨みつけるナオ。
去年ナオは僕がいじめられてるのを見て両親に報告た。
それでちょっと騒ぎになったけど、僕も相手も完全否定したから結局なにも変わらなかった。
こんなつまらないことで大事にしたくないし、ぶっちゃけいじめよりも人と接することがイヤだから行きたくないというのが本音だ。
すぐテンパるから人と接することが苦手というかもう嫌だ。
第一あんな狭い教室の中に押し込められて、個性とか趣味とか主張の違う、ただ同い年ってだけで集められた人間と一緒にいることに僕は苦痛を感じる。
気が合わない、興味ない人間とかと関わってもしょうがないと思ってしまう。できることならそういう人間とは関わらずに過ごしていきたい。
人と接するのが苦手であまり関わりたくないと思っている僕だけど、オンラインゲームは、ネトゲは違う。逆に人と接するのが好きなほうかもしれない。
だって自分と同じ好きな趣味をプレイしている者同士だから話も合うし、気が合うPCも多い。
中には迷惑行為を働く地雷とかいるけど、そういうヤツは無視が基本。リアルと違ってすぐ関係を断てるから楽だ。
自分と気の合う仲間とだけ関係をもてるからネトゲは好きだ。
まあ、話すのが苦手だからVCはしないけど、SNSやチャットだとよく喋るタイプだ。
そういう想いを僕はナオに伝えてないし、言うのが気恥ずかしい。
僕の本質をわかっていないナオはずっと勘違いをしている。
どうせ言ってもナオの性格からして理解はできても納得はしないと思うから。
だからそのまま勘違いしていればいいと思ってる。
ナオは不機嫌そうな顔で僕を睨みつけている。
僕は居心地悪そうにキョロキョロ視線を動かしていた。
「どうして否定すんの?やっぱカッコ悪いから?」
「だからいじめられてないから」
「つうか、一度ナイフで刺したら大人しくなるんじゃない?」
「お前は僕を殺人犯にしたいのか!?」
「そんなにアイツらが怖いの?」
「別に…。あんなヤツらマジで興味ないし、どうでもいいだろそんなこと」
「よくないから言ってんだけど?」
「ていうか、もう行っていい?誰かさんに回線抜きされたせいで待ち合わせしてたフレ待たせてるんだけど」
「っ………!」
ナオは目を真っ赤にして僕を睨みつけると、視線を手にしたスマホに移した。
もう用はないとばかりに僕を無視してスマホをいじるナオ。
やれやれやっと終わったか…。
僕は居間を出ていこうとドアノブに手をかけたその時………
「バカじゃん……。死ねばいいのに…」
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