16 / 41
04 嫉妬とはじめて
正反対の彼
しおりを挟む
「おかえりなさい。席替えしたよ~」
「……そうですか」
「ごめんね、春子ちゃん」
代わりに薫が謝る。虎将も春子に目で合図を送るが、彼女本人に強くは言えないみたいだった。なんとなく琴の立ち位置がわかってくる。小さい頃から可愛がられてきたんだろうと想像できた。
「隣失礼しますね」
仕方なく薫の隣に座った。彼は虎将が特に仲良い人、兄弟だと言っていたので虎将のことも聞いてみたい。
「ねえねえ虎将くん、今度デートしようよ」
「はあ? なんでだよ」
正面では、琴がここぞとばかりに虎将に身体を寄せている。胸元の開いている服は女の春子から見ても過激だ。胸の谷間が見えているあの服で誘惑されたらどんな男性でもコロッといってしまいそうだ。
「だって、二人の仲をもっと深めないといけないし~」
「いや、これ以上深める必要はないだろ」
けれどぐいぐいと迫る琴に、虎将はあくまで素っ気ない。もともと虎将は彼女との結婚を阻止するために春子を婚約者のフリに依頼した。見るからに虎将は困っているしここは婚約者の出番だ。気合いを入れて、残っていたビールを飲み干す。
「春子ちゃん、次はなに飲む?」
虎将に助け舟を出そうとした瞬間、薫に声をかけられる。ちょうどグラスが空になっていたのを彼は気づいてくれたらしい。でもがんばってようやくビールを飲み干したので、それだけでも酔いがまわっていた。
「お酒は弱いので、もう大丈夫です」
「そんなこと言わないでさ、度数低いのならいいんじゃない? ここの店ならなんでも作ってくれるよ」
この場でお酒を飲まないのも盛り下がるかもしれない。虎将の顔を立てたい気持ちもあり、春子はもう一杯お酒を飲むことにした。
「……じゃあ甘いお酒にします」
「いいねいいね」
薫に乗せられるままフルーツのカクテルを注文した。
「はい乾杯」
「は、はい」
虎将は琴の対応で手いっぱいで、薫と二人で乾杯した。コミュニケーション能力は高そうだが、少し話しただけでどことなく軽薄さを感じる。虎将とは全然タイプの違う人だ。
「ところでさ、虎将とはどうやって知り合ったの?」
「え?」
「いや、急に虎将が婚約者連れてくるから長年の友人としては驚いてさ。今まで特定の女性なんていなかったのに」
虎将と、出会いなどの設定は話し合っていなかった。ちらりと虎将を見ても彼は琴に攻められていてそれどころではないみたいだった。
「ええと、声をかけられて」
「虎将から?」
「は、はい」
虎将が春子のことを彼らに言っていなかったとしたら急場しのぎの嘘でもバレなさそうだ。
「……そっか、ナンパか。いつ頃?」
「えっ、いつ頃か……ですか」
どう答えれば不自然ではないのだろう。正面の虎将をちらりと見ると目が合った。
「ん……? おい薫、春子となに話してんだよ」
「虎将との馴れ初めだよ。お前が教えてくれないから気になってさ」
「……まったく。春子、何も話さなくていいからな」
春子は小さく頷く。質問攻めされるとは思っていなかったのでそもそも答えを準備していない。
「なんだよ。二人の秘密だって?」
「……今日の薫はいつも以上に面倒だな」
虎将はハイボールを飲み干し、ため息を吐いた。
「俺だってショックだったんだよ。兄弟にいつの間にかこんなにきれいな婚約者がいてさ」
「悪かったって。言いづらかったんだよ」
「そんなこといいから~、ねえねえ虎将くん」
琴は虎将の腕にすり寄る。見ていて気持ちのいいものではないけれどこの状況で口を出したらこの場の空気を悪くしてしまう。
「ごめんね、琴が」
薫の言葉に春子は首を横に振る。彼女の気持ちを考えたら春子が邪魔者なのは理解できる。
「あの、薫さんから見て虎将さんはどういう人ですか?」
「どういう人? うーん……」
薫は腕を組んで虎将をじっと見たまま答える。
「良い意味でも悪い意味でも『いい奴』かな」
「悪い意味でも?」
「ああ。ヤクザとしては『いい奴』は舐められやすいからね。人望もあるし実力もある。でもそんな男がいい奴になったら今よりも上へは昇りつめられないと俺は思ってる。多少他人を蹴落とすくらいじゃないと生きていけないんじゃないかな」
男社会だけならまだしも、極道の世界は春子にはさらに想像し難い。彼の仕事をしている姿も数回しか見たことがないし、まだ知らないことばかりだ。
「でも春子ちゃんはそんな虎将を好きになったんだもんな?」
「えっ!」
思わず声を上げていた。虎将に視線を向けるが、彼は琴にぐいぐいと言い寄られているので春子たちの話は聞こえていないみたいでほっとした。
――虎将さんの好きなところ……。
出会ってまだ一週間。知らないことのほうが多いなか、彼のことをじっくり考える。顔が怖くて強引だけど、優しいところがある。それから春子の作ったごはんをすごくおいしそうな顔をして食べてくれる人。あとは……街中を歩いていたら怖い部分もあると知った。
「や、優しいところ……とか?」
考えた結果、結局無難な答えになってしまった。
「へえ、春子ちゃんには優しいんだ」
薫が楽しそうに微笑む。
照れくささから春子はカクテルをぐいっと一気に口に含む。口の中にストロベリーの甘い味わいが広がり、香りも良い。
「恥ずかしがってるの可愛いね。次は何飲む?」
「お、同じ感じのカクテルにします」
勢いもあるけれど、フルーツカクテルの美味しさを知った。甘くて飲みやすく、すいすいと飲むことができるジュースみたいで一気に飲めてしまう。
「で、他には虎将のどんなところが好きになったの?」
考えているうちに三杯目のカクテルが来て、間を持たせるためにすぐ一口飲む。今度は桃の甘さが口の中に広がる。
「……えっと、それは……」
お酒のせいかうまく考えることができない。顔が熱く、身体も火照ってきた。頭がくらくらしてくる。
「ん? なに聞こえない」
薫の距離がぐっと縮まる。タバコの匂いがふわっと漂ってきて、虎将とは違う匂いに身体を彼から離す。でも狭い個室内では限度があった。
「春子ちゃん? 顔赤いよ。大丈夫?」
距離を取った隙間をさらに詰めてくる薫。壁際に追い詰められる。
「あ、あのちょっと近……」
「おい、そろそろ帰る」
虎将の声に正面を向くといつの間にか彼は春子たちをじっと見ていた。琴は席を立っているらしく隣には誰もいない。
「え、もう? って琴は?」
ようやく薫が離れてくれた。
「トイレ行った」
「そっか。気づかなかったよ」
虎将は春子の顔を凝視している。春子はすでに頭がふわふわしていて思考が曖昧だ。
「おい薫、どんだけ飲ませたんだよ」
「三杯しか飲んでないんじゃないかな。甘いカクテルだよ?」
「飲みやすいからってこうなるまで飲んだらだめだろ……」
虎将が手を額に当て息を吐く。酔っていても彼が怒っているのはわかる。
「……虎将さん……ごめんなさい」
「いや……もういいから帰るぞ。薫、あとは頼んだ」
「はいはい」
そうこうしているうちに琴が個室に戻ってくる。
「琴、虎将たち帰るって」
「え~、虎将くん~そんな人放っておいて次行こうよ~」
「琴いいかげんにしろ。そんなわけにはいくかよ。……ほら春子、うちに帰るぞ」
立ち上がった虎将は春子の腕を掴み立ち上がらせる。ふらついた春子は彼の身体にしがみつく。ふわりと香水の甘い匂いがして心がざわついた。いつもの彼の匂いではない。
「春子ちゃんの家はここから近いのか?」
「俺と一緒だよ」
「え!? 一緒に住んでるのぉ!?」
琴の甲高い声が耳に響く。虎将は本当に彼らに何も話していないらしい。
「そうだよ。じゃあな」
虎将は春子を抱え、すぐにタクシーを捕まえた。
取り残された薫と琴は店の中で呆然としている。
「虎将くん急に変わっちゃった……」
「アイツらしくないことばっかりだな」
「もう無理なのかなあ」
琴はぽつりと呟き、何杯目かわからないハイボールを喉に流し込んだ。
「……そうですか」
「ごめんね、春子ちゃん」
代わりに薫が謝る。虎将も春子に目で合図を送るが、彼女本人に強くは言えないみたいだった。なんとなく琴の立ち位置がわかってくる。小さい頃から可愛がられてきたんだろうと想像できた。
「隣失礼しますね」
仕方なく薫の隣に座った。彼は虎将が特に仲良い人、兄弟だと言っていたので虎将のことも聞いてみたい。
「ねえねえ虎将くん、今度デートしようよ」
「はあ? なんでだよ」
正面では、琴がここぞとばかりに虎将に身体を寄せている。胸元の開いている服は女の春子から見ても過激だ。胸の谷間が見えているあの服で誘惑されたらどんな男性でもコロッといってしまいそうだ。
「だって、二人の仲をもっと深めないといけないし~」
「いや、これ以上深める必要はないだろ」
けれどぐいぐいと迫る琴に、虎将はあくまで素っ気ない。もともと虎将は彼女との結婚を阻止するために春子を婚約者のフリに依頼した。見るからに虎将は困っているしここは婚約者の出番だ。気合いを入れて、残っていたビールを飲み干す。
「春子ちゃん、次はなに飲む?」
虎将に助け舟を出そうとした瞬間、薫に声をかけられる。ちょうどグラスが空になっていたのを彼は気づいてくれたらしい。でもがんばってようやくビールを飲み干したので、それだけでも酔いがまわっていた。
「お酒は弱いので、もう大丈夫です」
「そんなこと言わないでさ、度数低いのならいいんじゃない? ここの店ならなんでも作ってくれるよ」
この場でお酒を飲まないのも盛り下がるかもしれない。虎将の顔を立てたい気持ちもあり、春子はもう一杯お酒を飲むことにした。
「……じゃあ甘いお酒にします」
「いいねいいね」
薫に乗せられるままフルーツのカクテルを注文した。
「はい乾杯」
「は、はい」
虎将は琴の対応で手いっぱいで、薫と二人で乾杯した。コミュニケーション能力は高そうだが、少し話しただけでどことなく軽薄さを感じる。虎将とは全然タイプの違う人だ。
「ところでさ、虎将とはどうやって知り合ったの?」
「え?」
「いや、急に虎将が婚約者連れてくるから長年の友人としては驚いてさ。今まで特定の女性なんていなかったのに」
虎将と、出会いなどの設定は話し合っていなかった。ちらりと虎将を見ても彼は琴に攻められていてそれどころではないみたいだった。
「ええと、声をかけられて」
「虎将から?」
「は、はい」
虎将が春子のことを彼らに言っていなかったとしたら急場しのぎの嘘でもバレなさそうだ。
「……そっか、ナンパか。いつ頃?」
「えっ、いつ頃か……ですか」
どう答えれば不自然ではないのだろう。正面の虎将をちらりと見ると目が合った。
「ん……? おい薫、春子となに話してんだよ」
「虎将との馴れ初めだよ。お前が教えてくれないから気になってさ」
「……まったく。春子、何も話さなくていいからな」
春子は小さく頷く。質問攻めされるとは思っていなかったのでそもそも答えを準備していない。
「なんだよ。二人の秘密だって?」
「……今日の薫はいつも以上に面倒だな」
虎将はハイボールを飲み干し、ため息を吐いた。
「俺だってショックだったんだよ。兄弟にいつの間にかこんなにきれいな婚約者がいてさ」
「悪かったって。言いづらかったんだよ」
「そんなこといいから~、ねえねえ虎将くん」
琴は虎将の腕にすり寄る。見ていて気持ちのいいものではないけれどこの状況で口を出したらこの場の空気を悪くしてしまう。
「ごめんね、琴が」
薫の言葉に春子は首を横に振る。彼女の気持ちを考えたら春子が邪魔者なのは理解できる。
「あの、薫さんから見て虎将さんはどういう人ですか?」
「どういう人? うーん……」
薫は腕を組んで虎将をじっと見たまま答える。
「良い意味でも悪い意味でも『いい奴』かな」
「悪い意味でも?」
「ああ。ヤクザとしては『いい奴』は舐められやすいからね。人望もあるし実力もある。でもそんな男がいい奴になったら今よりも上へは昇りつめられないと俺は思ってる。多少他人を蹴落とすくらいじゃないと生きていけないんじゃないかな」
男社会だけならまだしも、極道の世界は春子にはさらに想像し難い。彼の仕事をしている姿も数回しか見たことがないし、まだ知らないことばかりだ。
「でも春子ちゃんはそんな虎将を好きになったんだもんな?」
「えっ!」
思わず声を上げていた。虎将に視線を向けるが、彼は琴にぐいぐいと言い寄られているので春子たちの話は聞こえていないみたいでほっとした。
――虎将さんの好きなところ……。
出会ってまだ一週間。知らないことのほうが多いなか、彼のことをじっくり考える。顔が怖くて強引だけど、優しいところがある。それから春子の作ったごはんをすごくおいしそうな顔をして食べてくれる人。あとは……街中を歩いていたら怖い部分もあると知った。
「や、優しいところ……とか?」
考えた結果、結局無難な答えになってしまった。
「へえ、春子ちゃんには優しいんだ」
薫が楽しそうに微笑む。
照れくささから春子はカクテルをぐいっと一気に口に含む。口の中にストロベリーの甘い味わいが広がり、香りも良い。
「恥ずかしがってるの可愛いね。次は何飲む?」
「お、同じ感じのカクテルにします」
勢いもあるけれど、フルーツカクテルの美味しさを知った。甘くて飲みやすく、すいすいと飲むことができるジュースみたいで一気に飲めてしまう。
「で、他には虎将のどんなところが好きになったの?」
考えているうちに三杯目のカクテルが来て、間を持たせるためにすぐ一口飲む。今度は桃の甘さが口の中に広がる。
「……えっと、それは……」
お酒のせいかうまく考えることができない。顔が熱く、身体も火照ってきた。頭がくらくらしてくる。
「ん? なに聞こえない」
薫の距離がぐっと縮まる。タバコの匂いがふわっと漂ってきて、虎将とは違う匂いに身体を彼から離す。でも狭い個室内では限度があった。
「春子ちゃん? 顔赤いよ。大丈夫?」
距離を取った隙間をさらに詰めてくる薫。壁際に追い詰められる。
「あ、あのちょっと近……」
「おい、そろそろ帰る」
虎将の声に正面を向くといつの間にか彼は春子たちをじっと見ていた。琴は席を立っているらしく隣には誰もいない。
「え、もう? って琴は?」
ようやく薫が離れてくれた。
「トイレ行った」
「そっか。気づかなかったよ」
虎将は春子の顔を凝視している。春子はすでに頭がふわふわしていて思考が曖昧だ。
「おい薫、どんだけ飲ませたんだよ」
「三杯しか飲んでないんじゃないかな。甘いカクテルだよ?」
「飲みやすいからってこうなるまで飲んだらだめだろ……」
虎将が手を額に当て息を吐く。酔っていても彼が怒っているのはわかる。
「……虎将さん……ごめんなさい」
「いや……もういいから帰るぞ。薫、あとは頼んだ」
「はいはい」
そうこうしているうちに琴が個室に戻ってくる。
「琴、虎将たち帰るって」
「え~、虎将くん~そんな人放っておいて次行こうよ~」
「琴いいかげんにしろ。そんなわけにはいくかよ。……ほら春子、うちに帰るぞ」
立ち上がった虎将は春子の腕を掴み立ち上がらせる。ふらついた春子は彼の身体にしがみつく。ふわりと香水の甘い匂いがして心がざわついた。いつもの彼の匂いではない。
「春子ちゃんの家はここから近いのか?」
「俺と一緒だよ」
「え!? 一緒に住んでるのぉ!?」
琴の甲高い声が耳に響く。虎将は本当に彼らに何も話していないらしい。
「そうだよ。じゃあな」
虎将は春子を抱え、すぐにタクシーを捕まえた。
取り残された薫と琴は店の中で呆然としている。
「虎将くん急に変わっちゃった……」
「アイツらしくないことばっかりだな」
「もう無理なのかなあ」
琴はぽつりと呟き、何杯目かわからないハイボールを喉に流し込んだ。
28
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる