24 / 57
ただいま日本、そしてさようなら
しおりを挟む
気が付くと俺はベッドの上にいた。
そして体を激しく揺すられ、叩かれている。
なんだか懐かしい感覚だ。
「学校遅刻しちゃうよ! 早く起きて!」
この声は間違いなく……えーっと……あれ……?
名前が出そうで出てこない。
この不思議な感覚はいったい……。
「お兄!」
あ、そうだ。
ようやく思い出した。
この呼び方は妹の彩だ。
最強クラスのルックスを持っている上に、黒髪ボブという要素、人当たりがとても良いという自慢の妹だ。
「彩おはよう。
なんかすごい夢を見てた気がする」
「やっと起きた……でどんな夢?」
「それが……思い出せないんだよね」
「はぁ……早く支度してよね」
部屋から出ていこうとする彩に俺は一言
「ありがとな」
と声をかけた。
「いつも大変なんだからね」
いつもそう言って部屋を出ていくが、階段を降りる時の足音がルンルンしている。
俺は慣れた手つきで身支度を済ませ、リビングへ向かう。
「あら、今日は随分簡単に起きたのね」
この声は母の由美子だ。
妹は間違いなく母に似たのだろう。
なぜなら、たまに大学生と間違われるくらいに全てが整ってるからだ。
「おう、起きたか夢」
この声は父の竜美だ。
俺は間違いなく父に似たのだろう。
なぜなら、少し茶髪がかった髪色に顔がそっくりとよく言われるからだ。
「うん。
父さん、母さんおはよう」
「朝ごはん出来てるから、チャチャッと食べちゃって」
「ありがとう」
バターが塗られた食パンに、コンソメスープ。
いつもの朝ごはんだ。
「美味しい」
「そう、よかったわ」
家族みんなで食べる朝ごはん。
幸せの形。
……待てよ。
俺は確か、一人暮らしだったはず。
なぜ俺は家にいるんだ……。
朝ごはんを食べた俺は、先にご飯を食べ終わり玄関にいる妹にお願いした。
「あのさ、学校まで案内してくんない?」
もちろんこうなる。
だって、家から高校へ通ったことが一度もないんだから。
そして妹は同じ高校に通っている。
これが最後の望みなのだ。
「お兄どうしたの?
頭おかしくなっちゃった?」
これはどうやら煽りではないようだ。
本気で心配してくれている様子である。
「あ~悪ぃ。
頭が回ってなくてな」
「しょうがないな~、今日だけだよ」
これでこそ自慢の妹だ。
俺と彩は二人で学校へ向かった。
そして半分くらい来たところで、とあることを思い出した。
「待って……あの人私タイプかも」
「私もありかも」
これは女子高生二人の会話だ。
そう。
俺は少しモテるのだ。
別に容姿に自信がある訳では無いが、なぜか女の子の間で人気があるらしい。
「お兄っ! 」
「はいっ!」
「私がはぐれるといけないから、腕掴んどくね」
「はいはい、お好きにどうぞ」
思い出した。
彩は中学生の頃まで俺にべったりだった。
高校に入ってからは、少し距離が空いてしまったが。
「なんだ、あの隣の人彼女だったんだ」
「妹かなって思ってたのに、残念」
しめしめと笑う妹は、とても満足そうな顔をしている。
学校へ着くと、見覚えのある顔がいた。
「おっす!
今日は妹と仲良く登校ですか?」
思い出した。
こいつは秀也、俺の唯一の友達であり親友だ。
小学校からずっと一緒で、親同士もすごく仲がいい。
秀也は高校の規則を破り、堂々と金髪で登校してくる少し外れたタイプだ。
「黙れ秀也。
なんか頭が回んなかったから道案内頼んだだけだ」
「なんだそれ」
秀也はとても笑っている。
「じゃあ私はもう行くね」
ここで彩とは別行動になる。
本当に助かった。
「ありがとな、助かった」
「次は無いからね」
「うん」
お互いに手を振り別れたあと、俺は秀也と教室へ向かった。
その道中のこと。
「あのさ夢、一つ聞いてもいいか?」
「ああ、いいよ」
「お前妹と付き合ってんの?」
「はぁ?
まさかお前がそこまでバカだとは思わなかった」
「だってさ、腕を掴まれて登校っておかしいだろ?」
「あいつが勝手にそうしたんだ」
「へ~、罪なお兄ちゃん」
「しばくぞ」
「ごめんちゃい」
こんなやり取りをしていると教室の前に着いた。
俺は扉に手をかけたが、開けることが出来ない。
「今夢が考えてること当ててあげよっか。
俺の席どこだっけ? でしょ!」
こいつはすごい。
心の中を覗かれている気分だ。
「さすがは俺の親友だな。
で、俺の席はどこだ?」
「ふっふっふ。
実は昨日席替えをさせたんだ」
「はぁ? また勝手なことを」
「席は窓際一番後ろ、男のロマン席だ。
そして隣は……もちろん俺だ!」
俺はピースをしている秀也を無視し、教室へ入った。
「お、夢じゃん!」
「本当だ、おはよう!」
みんなから挨拶される。
なんだか人気者みたいだ。
「みんなおはよう」
席に着いた俺は窓の外を見た。
見れば見るほど鮮明に思い出されてくる記憶。
俺はもしかして記憶喪失になっていたのかもしれない。
そう思った時、初めて聞く声が脳に直接語り掛けてきた。
「キミが今考えたことは全て間違い。
さあ戻ろうか、異世界に」
「異世界……?」
「おい夢、一人言か?」
思わず声に出てしまった言葉に、秀也が反応した。
「悪ぃ、なんかおかしいんだよ」
「いつもだろ」
「うっせえ」
当たり前の日常のはずなのに、なにか物足りない。
片付けの出来ない人、偉そうな人、世話焼きな人、大胆な人、お姫様に何かの王。
そんな知り合いがいた気がする。
それだけじゃない。
みんなに……会いたい。
その時、またあの声が脳に直接話しかけてきた。
「その気持ちだよ、その気持ち!
さあ帰ろうよ、キミがキミでいられる場所へ」
秀也が開けた窓から、三匹の蝶々が入ってきた。
蝶々は何かを俺に渡そうとしているように見えた。
俺がその蝶々に手を伸ばすと、蝶々は一通の手紙に変わった。
内容はこうだ。
「我に遺書を残すなんて、百年早いのである。 スラ
私はまだどこかで夢さんが生きていると信じています。イム
これから部屋の片付けは、一体誰に任せればいいのかしら。 ソフィ
いつかまた夢さんのご飯が食べられますように。ヴェントス
私に生きる意味をくれたのに、先に死なれたら困る。キース
俺の親友なら笑顔で帰ってこい。待ってるからな。水月」
「これは間違いなく本人たちが書いたものだよ。
さあどうする?」
「ごめん、秀也。俺行かなきゃ」
「おい突然どうしたんだよ。
行くってどこに?」
「俺を待ってくれてる、みんなの所に!」
「……ったく、夢は本当に不思議なやつだな」
「いつ帰って来れるかもわからない」
「大丈夫だって、心配すんな。
俺はお前の親友だからな!」
親指を立て、にっこりと笑ったその顔はどこか水月に似ていた。
「さあ、心の中でこう祈るんだ!
クルル様の仰せのままに、と」
「クルル様の仰せのままに……」
俺が心の中で祈ると、とあるマンションの一室にいた。
とても見覚えのある部屋だ。
「てことはこの辺りにボタンが……あった!」
俺はどうなるのかわかった上でボタンを押した。
雲一つない快晴。
一人の少年がすごいスピードで落ちていく。
マンションの外にあるゴミ捨て場に向けて。
「ただいま、異世界!」
そして体を激しく揺すられ、叩かれている。
なんだか懐かしい感覚だ。
「学校遅刻しちゃうよ! 早く起きて!」
この声は間違いなく……えーっと……あれ……?
名前が出そうで出てこない。
この不思議な感覚はいったい……。
「お兄!」
あ、そうだ。
ようやく思い出した。
この呼び方は妹の彩だ。
最強クラスのルックスを持っている上に、黒髪ボブという要素、人当たりがとても良いという自慢の妹だ。
「彩おはよう。
なんかすごい夢を見てた気がする」
「やっと起きた……でどんな夢?」
「それが……思い出せないんだよね」
「はぁ……早く支度してよね」
部屋から出ていこうとする彩に俺は一言
「ありがとな」
と声をかけた。
「いつも大変なんだからね」
いつもそう言って部屋を出ていくが、階段を降りる時の足音がルンルンしている。
俺は慣れた手つきで身支度を済ませ、リビングへ向かう。
「あら、今日は随分簡単に起きたのね」
この声は母の由美子だ。
妹は間違いなく母に似たのだろう。
なぜなら、たまに大学生と間違われるくらいに全てが整ってるからだ。
「おう、起きたか夢」
この声は父の竜美だ。
俺は間違いなく父に似たのだろう。
なぜなら、少し茶髪がかった髪色に顔がそっくりとよく言われるからだ。
「うん。
父さん、母さんおはよう」
「朝ごはん出来てるから、チャチャッと食べちゃって」
「ありがとう」
バターが塗られた食パンに、コンソメスープ。
いつもの朝ごはんだ。
「美味しい」
「そう、よかったわ」
家族みんなで食べる朝ごはん。
幸せの形。
……待てよ。
俺は確か、一人暮らしだったはず。
なぜ俺は家にいるんだ……。
朝ごはんを食べた俺は、先にご飯を食べ終わり玄関にいる妹にお願いした。
「あのさ、学校まで案内してくんない?」
もちろんこうなる。
だって、家から高校へ通ったことが一度もないんだから。
そして妹は同じ高校に通っている。
これが最後の望みなのだ。
「お兄どうしたの?
頭おかしくなっちゃった?」
これはどうやら煽りではないようだ。
本気で心配してくれている様子である。
「あ~悪ぃ。
頭が回ってなくてな」
「しょうがないな~、今日だけだよ」
これでこそ自慢の妹だ。
俺と彩は二人で学校へ向かった。
そして半分くらい来たところで、とあることを思い出した。
「待って……あの人私タイプかも」
「私もありかも」
これは女子高生二人の会話だ。
そう。
俺は少しモテるのだ。
別に容姿に自信がある訳では無いが、なぜか女の子の間で人気があるらしい。
「お兄っ! 」
「はいっ!」
「私がはぐれるといけないから、腕掴んどくね」
「はいはい、お好きにどうぞ」
思い出した。
彩は中学生の頃まで俺にべったりだった。
高校に入ってからは、少し距離が空いてしまったが。
「なんだ、あの隣の人彼女だったんだ」
「妹かなって思ってたのに、残念」
しめしめと笑う妹は、とても満足そうな顔をしている。
学校へ着くと、見覚えのある顔がいた。
「おっす!
今日は妹と仲良く登校ですか?」
思い出した。
こいつは秀也、俺の唯一の友達であり親友だ。
小学校からずっと一緒で、親同士もすごく仲がいい。
秀也は高校の規則を破り、堂々と金髪で登校してくる少し外れたタイプだ。
「黙れ秀也。
なんか頭が回んなかったから道案内頼んだだけだ」
「なんだそれ」
秀也はとても笑っている。
「じゃあ私はもう行くね」
ここで彩とは別行動になる。
本当に助かった。
「ありがとな、助かった」
「次は無いからね」
「うん」
お互いに手を振り別れたあと、俺は秀也と教室へ向かった。
その道中のこと。
「あのさ夢、一つ聞いてもいいか?」
「ああ、いいよ」
「お前妹と付き合ってんの?」
「はぁ?
まさかお前がそこまでバカだとは思わなかった」
「だってさ、腕を掴まれて登校っておかしいだろ?」
「あいつが勝手にそうしたんだ」
「へ~、罪なお兄ちゃん」
「しばくぞ」
「ごめんちゃい」
こんなやり取りをしていると教室の前に着いた。
俺は扉に手をかけたが、開けることが出来ない。
「今夢が考えてること当ててあげよっか。
俺の席どこだっけ? でしょ!」
こいつはすごい。
心の中を覗かれている気分だ。
「さすがは俺の親友だな。
で、俺の席はどこだ?」
「ふっふっふ。
実は昨日席替えをさせたんだ」
「はぁ? また勝手なことを」
「席は窓際一番後ろ、男のロマン席だ。
そして隣は……もちろん俺だ!」
俺はピースをしている秀也を無視し、教室へ入った。
「お、夢じゃん!」
「本当だ、おはよう!」
みんなから挨拶される。
なんだか人気者みたいだ。
「みんなおはよう」
席に着いた俺は窓の外を見た。
見れば見るほど鮮明に思い出されてくる記憶。
俺はもしかして記憶喪失になっていたのかもしれない。
そう思った時、初めて聞く声が脳に直接語り掛けてきた。
「キミが今考えたことは全て間違い。
さあ戻ろうか、異世界に」
「異世界……?」
「おい夢、一人言か?」
思わず声に出てしまった言葉に、秀也が反応した。
「悪ぃ、なんかおかしいんだよ」
「いつもだろ」
「うっせえ」
当たり前の日常のはずなのに、なにか物足りない。
片付けの出来ない人、偉そうな人、世話焼きな人、大胆な人、お姫様に何かの王。
そんな知り合いがいた気がする。
それだけじゃない。
みんなに……会いたい。
その時、またあの声が脳に直接話しかけてきた。
「その気持ちだよ、その気持ち!
さあ帰ろうよ、キミがキミでいられる場所へ」
秀也が開けた窓から、三匹の蝶々が入ってきた。
蝶々は何かを俺に渡そうとしているように見えた。
俺がその蝶々に手を伸ばすと、蝶々は一通の手紙に変わった。
内容はこうだ。
「我に遺書を残すなんて、百年早いのである。 スラ
私はまだどこかで夢さんが生きていると信じています。イム
これから部屋の片付けは、一体誰に任せればいいのかしら。 ソフィ
いつかまた夢さんのご飯が食べられますように。ヴェントス
私に生きる意味をくれたのに、先に死なれたら困る。キース
俺の親友なら笑顔で帰ってこい。待ってるからな。水月」
「これは間違いなく本人たちが書いたものだよ。
さあどうする?」
「ごめん、秀也。俺行かなきゃ」
「おい突然どうしたんだよ。
行くってどこに?」
「俺を待ってくれてる、みんなの所に!」
「……ったく、夢は本当に不思議なやつだな」
「いつ帰って来れるかもわからない」
「大丈夫だって、心配すんな。
俺はお前の親友だからな!」
親指を立て、にっこりと笑ったその顔はどこか水月に似ていた。
「さあ、心の中でこう祈るんだ!
クルル様の仰せのままに、と」
「クルル様の仰せのままに……」
俺が心の中で祈ると、とあるマンションの一室にいた。
とても見覚えのある部屋だ。
「てことはこの辺りにボタンが……あった!」
俺はどうなるのかわかった上でボタンを押した。
雲一つない快晴。
一人の少年がすごいスピードで落ちていく。
マンションの外にあるゴミ捨て場に向けて。
「ただいま、異世界!」
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる