19 / 57
夜凪の色男②
しおりを挟む
「うっ……ここは……どこだ……?」
「おっ、ようやく起きあがったぞ。
お~い夢、早くこっちへこぬか」
スラは無理やり俺を引っ張り、水月の元へ連れてきた。
そしていつものドヤ顔だ。
「あ、ほんとだー。
生きてたじゃーん」
「むむむ、棒読みであるな。
我を犯罪者扱いしたのは、夢であろう」
このスライムは何も分かっていない。
「そりゃそうだろ!
あんなとんでもないもん撃ちやがって!
キースが居なきゃ死んでたんだぞ!」
「だから悪かったと言っておるであろう。
これだから男は仕方ない」
「てめぇええ……」
「まあまあ、結果的に私がいて助かったわけだしさ」
キースに言われたらこれ以上は何も言えない。
あれ、そういえばまた何か忘れているような……。
「おい、ここはどこだ?」
あ、こいつだ。
「ここは俺たちのテントの中だ。
俺は答えた、お前も質問に答えろ。
お前はあんな所で一人何をしていた?」
水月は急に体を起こし、正座をした。
「まずは助けていただき本当にありがとう」
お前は俺を殺そうとしたし、スラはお前を殺しかけた。
これってお互い様……っていうのかもわからん!
「それでなぜ俺が一人でいたかだったか。
それはな……俺が海の王だからだ!」
「それは聞いた」
「そうだった、これは失敬。
昔から俺たち海の民は、山の民と争っていた。
みんな一度は聞いたことがあるはずだ。
遊びに行くなら海か山か、とな」
確かに聞いたことがある。
でもそれがなぜ争うことに繋がるんだ?
それぞれに良さがあるからこそ、海も山もより魅力的に見えるのではないか。
「争いとは一体何をされていたのですか?」
ヴェントスが聞くと、目を赤くした水月が答えた。
「殺し合いだ」
「あらあら、物騒だこと」
「ああそうさ。
本当に物騒な話だ」
ここでイムがとても怖い質問をした。
「水月さんは……何人殺したんですか?」
「それを聞くのか……嬢ちゃん」
「はい。
答えによってはあなたを……殺します」
おいおい、待て待て。
イムが言うと冗談に聞こえないんだが。
「俺は……今までに……」
ドクッドクッ、ドクッドクッ。
心臓の音がとてもよく聞こえてくる静けさだ。
「一人も殺していない。
てか……人を殺すなんてそんな怖いこと出来ないし、第一人を殺そうとしたら水が逃げていくんだよ」
ということはあの時俺に向かって飛んできた水の塊をかわす必要がなかったということになる。
なら、この中で一番悪いのはスラということになる。
本当に可哀想な水月だ。
「おい待てよ。
今の答えだけじゃ、なんで一人なのかわからない。
お前以外の全員が死んだのか?」
「いいや、違う。
俺は海の民を追い出されたんだ」
「と、言いますと?」
スラは相槌の天才なのかもしれない。
「俺は争うことに反対だった。
でも俺には、父から受け継いだ海の王という立場があった。
海の民の意見を聞き入れ、実行に移す立場だ。
だから俺は争いを承認した。
たとえ血が流れるとわかっていても、運命から逃れる術はなかったんだ」
「そ、そんな」
イムは腰から崩れて落ちてしまった。
無理もない。
水月の歩んできた人生は、本人にしか理解出来ない悲しみや苦しみに溢れているのだから。
「当然、俺の知っている人は次々と倒れていった。
だから俺は途中で勇気をだして言ったんだ。
『争いなんてやめて、お互いに手を取り合おう』と。
でも無駄だった。
海の民はすぐに、俺を捨てた。
そして俺を捨てた上でこう言ったんだ。
『お前の優しさは仲間を殺す』ってな」
「それで、その争いはどうなったんだ?」
「イルカに聞いた話では、お互い多くの死者を出したあと終結したらしい」
「あらあら、最悪の結末ね」
「本当にその通りだ。
でももう終わったことだ。
今更気にする事じゃない。
今日は世話になったな、明日もまだこの辺にいるのか?」
「ああ」
当然だ。
マンションが海の近くにあるんだから。
「そうか。
いろいろ話せて楽になった。
また会おう、友よ」
そう言って水月は出ていった。
「なんだかすごいお話でしたね」
「うん」
ヴェントスとキースのテンションが明らかに下がっている。
綺麗な夕焼けの空、綺麗な海。
こんな時はこれしかない。
「お前たち、昼から何も食べていないだろ」
「確かにそうね」
「我も腹ぺこである」
「そうだろう、そうだろう」
「夢、何が言いたいの?」
キースの問に俺は笑顔で答えた。
「俺は今からBBQの準備を始める」
「BBQってなんですか?」
森のお姫様はBBQを知らないのか。
本当に文化が違うみたいだ。
「まあとにかくだ。
準備が終わるまであと二十分くらいかかる。
そこでだ、みんなで遊んで来たらどうかな?」
三秒ほどの沈黙の後、スラが言った。
「夢よ……それは良いアイデアだ。
我はまだ遊び足りんと思っておった階段をおり
「スラお姉様、お供します」
スラとイムはテントを飛び出していった。
「お~い。
ソフィもキースもヴェントスも早く来ぬか」
「みんなでビーチバレーしませんか?」
「あらあら、元気がいいわね」
「そうだね。呼ばれちゃったら行くしかないな」
「私も、もっと遊びたいです!」
綺麗な夕焼けの空、綺麗な海、そして何よりも大切なマンションのみんな。
楽しそうに遊ぶ彼女たちこそ、俺が大好きなみんなだ。
結局BBQの準備をするのに四十分もかかってしまった。
あんなに楽しそうな顔を見せられたら、準備中気が散って仕方がなかったのだ。
今までの人生でこんなに幸せな理由があっただろうか。
「おっ、ようやく起きあがったぞ。
お~い夢、早くこっちへこぬか」
スラは無理やり俺を引っ張り、水月の元へ連れてきた。
そしていつものドヤ顔だ。
「あ、ほんとだー。
生きてたじゃーん」
「むむむ、棒読みであるな。
我を犯罪者扱いしたのは、夢であろう」
このスライムは何も分かっていない。
「そりゃそうだろ!
あんなとんでもないもん撃ちやがって!
キースが居なきゃ死んでたんだぞ!」
「だから悪かったと言っておるであろう。
これだから男は仕方ない」
「てめぇええ……」
「まあまあ、結果的に私がいて助かったわけだしさ」
キースに言われたらこれ以上は何も言えない。
あれ、そういえばまた何か忘れているような……。
「おい、ここはどこだ?」
あ、こいつだ。
「ここは俺たちのテントの中だ。
俺は答えた、お前も質問に答えろ。
お前はあんな所で一人何をしていた?」
水月は急に体を起こし、正座をした。
「まずは助けていただき本当にありがとう」
お前は俺を殺そうとしたし、スラはお前を殺しかけた。
これってお互い様……っていうのかもわからん!
「それでなぜ俺が一人でいたかだったか。
それはな……俺が海の王だからだ!」
「それは聞いた」
「そうだった、これは失敬。
昔から俺たち海の民は、山の民と争っていた。
みんな一度は聞いたことがあるはずだ。
遊びに行くなら海か山か、とな」
確かに聞いたことがある。
でもそれがなぜ争うことに繋がるんだ?
それぞれに良さがあるからこそ、海も山もより魅力的に見えるのではないか。
「争いとは一体何をされていたのですか?」
ヴェントスが聞くと、目を赤くした水月が答えた。
「殺し合いだ」
「あらあら、物騒だこと」
「ああそうさ。
本当に物騒な話だ」
ここでイムがとても怖い質問をした。
「水月さんは……何人殺したんですか?」
「それを聞くのか……嬢ちゃん」
「はい。
答えによってはあなたを……殺します」
おいおい、待て待て。
イムが言うと冗談に聞こえないんだが。
「俺は……今までに……」
ドクッドクッ、ドクッドクッ。
心臓の音がとてもよく聞こえてくる静けさだ。
「一人も殺していない。
てか……人を殺すなんてそんな怖いこと出来ないし、第一人を殺そうとしたら水が逃げていくんだよ」
ということはあの時俺に向かって飛んできた水の塊をかわす必要がなかったということになる。
なら、この中で一番悪いのはスラということになる。
本当に可哀想な水月だ。
「おい待てよ。
今の答えだけじゃ、なんで一人なのかわからない。
お前以外の全員が死んだのか?」
「いいや、違う。
俺は海の民を追い出されたんだ」
「と、言いますと?」
スラは相槌の天才なのかもしれない。
「俺は争うことに反対だった。
でも俺には、父から受け継いだ海の王という立場があった。
海の民の意見を聞き入れ、実行に移す立場だ。
だから俺は争いを承認した。
たとえ血が流れるとわかっていても、運命から逃れる術はなかったんだ」
「そ、そんな」
イムは腰から崩れて落ちてしまった。
無理もない。
水月の歩んできた人生は、本人にしか理解出来ない悲しみや苦しみに溢れているのだから。
「当然、俺の知っている人は次々と倒れていった。
だから俺は途中で勇気をだして言ったんだ。
『争いなんてやめて、お互いに手を取り合おう』と。
でも無駄だった。
海の民はすぐに、俺を捨てた。
そして俺を捨てた上でこう言ったんだ。
『お前の優しさは仲間を殺す』ってな」
「それで、その争いはどうなったんだ?」
「イルカに聞いた話では、お互い多くの死者を出したあと終結したらしい」
「あらあら、最悪の結末ね」
「本当にその通りだ。
でももう終わったことだ。
今更気にする事じゃない。
今日は世話になったな、明日もまだこの辺にいるのか?」
「ああ」
当然だ。
マンションが海の近くにあるんだから。
「そうか。
いろいろ話せて楽になった。
また会おう、友よ」
そう言って水月は出ていった。
「なんだかすごいお話でしたね」
「うん」
ヴェントスとキースのテンションが明らかに下がっている。
綺麗な夕焼けの空、綺麗な海。
こんな時はこれしかない。
「お前たち、昼から何も食べていないだろ」
「確かにそうね」
「我も腹ぺこである」
「そうだろう、そうだろう」
「夢、何が言いたいの?」
キースの問に俺は笑顔で答えた。
「俺は今からBBQの準備を始める」
「BBQってなんですか?」
森のお姫様はBBQを知らないのか。
本当に文化が違うみたいだ。
「まあとにかくだ。
準備が終わるまであと二十分くらいかかる。
そこでだ、みんなで遊んで来たらどうかな?」
三秒ほどの沈黙の後、スラが言った。
「夢よ……それは良いアイデアだ。
我はまだ遊び足りんと思っておった階段をおり
「スラお姉様、お供します」
スラとイムはテントを飛び出していった。
「お~い。
ソフィもキースもヴェントスも早く来ぬか」
「みんなでビーチバレーしませんか?」
「あらあら、元気がいいわね」
「そうだね。呼ばれちゃったら行くしかないな」
「私も、もっと遊びたいです!」
綺麗な夕焼けの空、綺麗な海、そして何よりも大切なマンションのみんな。
楽しそうに遊ぶ彼女たちこそ、俺が大好きなみんなだ。
結局BBQの準備をするのに四十分もかかってしまった。
あんなに楽しそうな顔を見せられたら、準備中気が散って仕方がなかったのだ。
今までの人生でこんなに幸せな理由があっただろうか。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる