今夜、夏の終わりを二人で

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エピローグ

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さらに二年の月日が流れ、隼人と真由は大学を卒業した。そしてその夏、二人は結婚した。
家族や友人たちに祝福されながら、結婚式は静かで温かなものだった。二人の心には、過去の数々の思い出が鮮やかに蘇り、それがまた新しい未来への希望を与えてくれていた。
結婚式が終わった夜、二人はまた一緒に海辺を歩いていた。これからの人生を共に歩むことが決まったその瞬間、隼人は真由の手を握りしめながら言った。
「これからもずっと一緒だな、真由。」
「うん、ずっと一緒だよ、隼人くん。」
夏の夜風が二人の間を優しく吹き抜け、波の音が静かに響いていた。その音は、二人のこれからの新しい物語が始まることを告げていた。
そしてその夜、二人は再び「夏の終わり」を迎えた。しかし、この終わりは新たな始まりを示すものであり、二人の愛はこれからも続いていくのだった。


【完】
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