今夜、夏の終わりを二人で

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【最終章】今夜、夏の終わりを二人で

最終章 プロローグ

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それから二年が経ち、隼人と真由は再び夏を迎えていた。真由の交通事故から回復したことは、二人にとって奇跡のような出来事だった。あの夏の夜、隼人は真由を失うかもしれないという恐怖と向き合いながら、彼女が戻ってきてくれたことに感謝し続けていた。
大学三年生となった二人は、前よりもさらに絆が深まり、何をするにも一緒だった。二人で出かけたり、勉強したり、時には喧嘩をしたりもしたが、それでも隼人にとって真由はかけがえのない存在だった。そして、真由もまた隼人に全幅の信頼を寄せていた。
その夏、二人は再びあの懐かしい夏祭りに行くことを決めた。去年は真由のリハビリで祭りを楽しむことができなかったが、今年こそはと決めていた。そして、隼人にはもう一つ決心していたことがあった。
「今日は、伝えよう……。」
隼人は自分の中でずっと温めてきた想いを、真由に告げる覚悟をしていた。
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