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三浦さんの言った通り、犯人側からの目立った動きはなく、穏やかな時間が過ぎていった。
ワタシについては、本当にやる事が何もないので、吉岡先生にお願いして、センターの仕事をお手伝いする事にした。
吉岡先生のアシスタントという形で。
今日も、朝から次の治験者の受け入れ準備をしてたんだけど、そんなワタシ達にニュースが飛び込んできた。
それは、ワタシの仲間だった九名が、全員相手が決まり、いよいよこの敷地内から外に出る事になったという事だった。
「結構時間がかかりましたね。」
「そうね。
予定通り、二週間の共同生活の後、マッチング結果により、相手を決定って運びだったんだけど、やっぱり九名共ってなると、なかなかスンナリはいかなかったみたい。」
「そうでしょうね。
一応、お互いに好みってのもあるでしょうし」
「事前にそれぞれの男性の好みなんかは調べていて、ある程度選びやすいようにはしてたんだけど。
まあ、こっちは女性になっての歴が浅いから、色々不慣れなところとか、戸惑いもあったと思うのよ。
恋愛や結婚て、机の上で学んでいくようなものじゃないから。」
「そうですね。
日々の生活の中で身についていくっていうか、偶然の重なり合いで好きになっていく
そんな気がします。
ワタシも女歴は浅いけど。」
神妙に語るワタシ。
「午後から、九名がここにやって来るの。」
「えっ、ホントですか?」
「ええ。
ほら、例の事件があって、外で生活するにあたっての注意事項であるとか、そういう事を説明しとかなきゃならないからね。
警察の人達も来るわ。」
「じゃあ、相手の男の人も?」
「ええ。それぞれの旦那さんになる人とね。」
「うわあ、興味津々」
「そうだね。
楽しみね
乃亜ちゃん
早速で悪いけど、会議室の机を並べるの
手伝ってくれる?
全部で三十人近くになる予定だから、大変なの。」
「はーい、わかりました。」
ワタシは吉岡先生に付いて会議室に行き、机と椅子のセッティングを行った。
訓練を重ねてきたとはいえ、ワタシの体力は平均的な女子以下であることには変わりはなく、この机を動かすという仕事がなかなかキツくて、ゲンナリしてしまった。
でも…
このときは、まだ誰も気付いていなかったんだけど…
かなりヤバい事が既に起きていたのだ。
ワタシについては、本当にやる事が何もないので、吉岡先生にお願いして、センターの仕事をお手伝いする事にした。
吉岡先生のアシスタントという形で。
今日も、朝から次の治験者の受け入れ準備をしてたんだけど、そんなワタシ達にニュースが飛び込んできた。
それは、ワタシの仲間だった九名が、全員相手が決まり、いよいよこの敷地内から外に出る事になったという事だった。
「結構時間がかかりましたね。」
「そうね。
予定通り、二週間の共同生活の後、マッチング結果により、相手を決定って運びだったんだけど、やっぱり九名共ってなると、なかなかスンナリはいかなかったみたい。」
「そうでしょうね。
一応、お互いに好みってのもあるでしょうし」
「事前にそれぞれの男性の好みなんかは調べていて、ある程度選びやすいようにはしてたんだけど。
まあ、こっちは女性になっての歴が浅いから、色々不慣れなところとか、戸惑いもあったと思うのよ。
恋愛や結婚て、机の上で学んでいくようなものじゃないから。」
「そうですね。
日々の生活の中で身についていくっていうか、偶然の重なり合いで好きになっていく
そんな気がします。
ワタシも女歴は浅いけど。」
神妙に語るワタシ。
「午後から、九名がここにやって来るの。」
「えっ、ホントですか?」
「ええ。
ほら、例の事件があって、外で生活するにあたっての注意事項であるとか、そういう事を説明しとかなきゃならないからね。
警察の人達も来るわ。」
「じゃあ、相手の男の人も?」
「ええ。それぞれの旦那さんになる人とね。」
「うわあ、興味津々」
「そうだね。
楽しみね
乃亜ちゃん
早速で悪いけど、会議室の机を並べるの
手伝ってくれる?
全部で三十人近くになる予定だから、大変なの。」
「はーい、わかりました。」
ワタシは吉岡先生に付いて会議室に行き、机と椅子のセッティングを行った。
訓練を重ねてきたとはいえ、ワタシの体力は平均的な女子以下であることには変わりはなく、この机を動かすという仕事がなかなかキツくて、ゲンナリしてしまった。
でも…
このときは、まだ誰も気付いていなかったんだけど…
かなりヤバい事が既に起きていたのだ。
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