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卒業
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「えーっ!
最悪じゃないの!」
ワタシは部屋に戻ると、関係者に聞いた話を絵里にした。
勿論、絵里は衝撃を受け、憤慨した。
「ワタシ達は欠陥品で性転換されたってこと?」
「そうなりますね」
「信じられないわ。
そんな状態で外に出されても、まともな社会生活を送れるわけなんてないわ」
「ひょっとしたら改良品が出るかもしれませんので、その時点でワタシ達は一旦男に戻された上で、その改良薬を使って再性転換されるかもしれません。
でも、この事は極秘の為、結局この欠陥品で性転換されたまま何の措置も取られる事無く、ワタシ達は闇に葬られるかもしれませんね。」
「今までの経緯を聞いていたら、そうなるわね。
でも、乃亜ちゃんにはよくこの真相を話したわね。」
「まだワタシ達がセンター内にいて、外部と接触出来ない状態にあるから、情報統制を取っていないだけだと思います。
多分、ここから出る時は情報漏洩をしない為に誓約書にサインさせられて、違反したら罰則が与えられるようにされるでしょう。」
「なるほどね。
でも、もうすぐ卒業だっていうのに、どうするんだろ…
変な組織に狙われてるし、欠陥品だし…
こんな状況じゃあ、卒業は延期だよね?」
「いえ、さっきも言いましたけど、この事は全て秘密にされてますので、延期などしたら、忽ち外部に知れ渡って色々と詮索されます。
だから、これまで言われていた予定の通りに事が進むはずです。」
「めちゃくちゃだね…
外に出たら殺されちゃうかもしれないじゃない
今日だって、めちゃくちゃ怖かったのよ。
ワタシだけ前に出されて…」
「二十四時間体制で警察の監視と警護が付くって言ってましたので、そこは安心して欲しいって。」
「安心なんか出来るわけないじゃない…
もう、信じらんないわ、ココのやり方が」
「多分、明日朝に吉岡先生から説明があるはずです。
何か善後策を話してくれるはずです。
それまでワタシ達には何も出来ませんので、そこまで待ちましょう。」
ワタシは絵里を励ました。
でも、ワタシも絵里同様に思いっきり憂鬱な気分になっていた。
ワタシの場合は、涼音も欠陥品の性転換薬を使ってるので、二人共ということになる。
こんな事で二人でまともな暮らしが出来るのか…
いや、到底無理だろう。
辛いなあ…
最悪じゃないの!」
ワタシは部屋に戻ると、関係者に聞いた話を絵里にした。
勿論、絵里は衝撃を受け、憤慨した。
「ワタシ達は欠陥品で性転換されたってこと?」
「そうなりますね」
「信じられないわ。
そんな状態で外に出されても、まともな社会生活を送れるわけなんてないわ」
「ひょっとしたら改良品が出るかもしれませんので、その時点でワタシ達は一旦男に戻された上で、その改良薬を使って再性転換されるかもしれません。
でも、この事は極秘の為、結局この欠陥品で性転換されたまま何の措置も取られる事無く、ワタシ達は闇に葬られるかもしれませんね。」
「今までの経緯を聞いていたら、そうなるわね。
でも、乃亜ちゃんにはよくこの真相を話したわね。」
「まだワタシ達がセンター内にいて、外部と接触出来ない状態にあるから、情報統制を取っていないだけだと思います。
多分、ここから出る時は情報漏洩をしない為に誓約書にサインさせられて、違反したら罰則が与えられるようにされるでしょう。」
「なるほどね。
でも、もうすぐ卒業だっていうのに、どうするんだろ…
変な組織に狙われてるし、欠陥品だし…
こんな状況じゃあ、卒業は延期だよね?」
「いえ、さっきも言いましたけど、この事は全て秘密にされてますので、延期などしたら、忽ち外部に知れ渡って色々と詮索されます。
だから、これまで言われていた予定の通りに事が進むはずです。」
「めちゃくちゃだね…
外に出たら殺されちゃうかもしれないじゃない
今日だって、めちゃくちゃ怖かったのよ。
ワタシだけ前に出されて…」
「二十四時間体制で警察の監視と警護が付くって言ってましたので、そこは安心して欲しいって。」
「安心なんか出来るわけないじゃない…
もう、信じらんないわ、ココのやり方が」
「多分、明日朝に吉岡先生から説明があるはずです。
何か善後策を話してくれるはずです。
それまでワタシ達には何も出来ませんので、そこまで待ちましょう。」
ワタシは絵里を励ました。
でも、ワタシも絵里同様に思いっきり憂鬱な気分になっていた。
ワタシの場合は、涼音も欠陥品の性転換薬を使ってるので、二人共ということになる。
こんな事で二人でまともな暮らしが出来るのか…
いや、到底無理だろう。
辛いなあ…
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