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贖罪
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昨日に続いて、ワタシと吉岡先生は限界に達するまで犯され、完全にKOされてしまった。
さすがに、二日連続でこうも何回も、いや、何十回もイカされると、頭がおかしくなりそうになり、また、カラダの疲労度も相当なものになったので、二人して深い眠りに陥った。
翌朝、今度は寝坊せずに起きることができたワタシは、既に目を覚ましていた高山さんと少しお話をさせてもらった。
ちなみに、吉岡先生はワタシより感じ方が激しく、疲労度も比べ物にならないので、今日は、まだ起きてきていない。
「乃亜ちゃん、女になってみた感想はどうだい?」
「もう最高以外の言葉が思いつかないです。」
「ほう。
じゃあ、もう男に戻してやるって言われても、戻りたくないんだ?」
「はい。
絶対に戻りません。
男に戻るなんてありえないです。」
「なるほどね。
薬の効果はすごいもんだ。
脳の女性化については国もファイン製薬も上手くやれてるってわけだ。」
「でも、ワタシが女になったとして、この先、国が考えてるような事になっていくんでしょうか
出生率の低さはもう限界を超えてると思いますし、こんな性転換計画だけでは焼け石に水のような気もします。」
「果たしてそうかな。
今回の実験が上手くいけば、可能性は無限に広がると、私は見ているんだがね。」
「えっ、そうなんですか…」
「単純に、現在の男女比率の不均衡を是正し、男を女に変え、妊娠可能な…言い方は悪いが、畑を沢山作っていこうっていうのが国の方針だ。
しかし、可能性の広がりはそういう直接的なものだけではなく…
そうだねえ
たとえば、夫婦のどちらかに原因があり、子供の出来ない夫婦がいるとしよう。
これまでは不妊治療などに国は金を出してきたが、効果は全くといっていいほど出ていない。
じゃあ、こういう方法はどうだろう。
奥さんを男に、旦那さんを女に性転換させ、旦那さんが妊娠をする。
そして、出産を経て授乳時期を過ぎると、再性転換して元の性に戻る。」
「そんな事が?」
「可能性としては十分に考えられる事だ。
女性から男性への性転換実験が始まったのもそれが理由さ。」
「へえ…
そうなったらすごい事ですよね。」
「まあ、倫理的な問題があるし、一筋縄ではいかないだろうが、このままジリ貧になるより、可能性を追い求めた方がいいと思う。」
「そうですね」
「あとは、君も聞いているだろうが、ウチの子の未来が、性自認が女子として生まれてきた事への因果関係があるのかないのか、その辺を精査していかなければならないだろうがね。
君には悪いが、第一回募集の十人の実験結果がどうなるかにより、国の運命を大きく左右する。」
「責任重大ですね…」
ワタシがそう言うと、高山さんは頷いた。
さすがに、二日連続でこうも何回も、いや、何十回もイカされると、頭がおかしくなりそうになり、また、カラダの疲労度も相当なものになったので、二人して深い眠りに陥った。
翌朝、今度は寝坊せずに起きることができたワタシは、既に目を覚ましていた高山さんと少しお話をさせてもらった。
ちなみに、吉岡先生はワタシより感じ方が激しく、疲労度も比べ物にならないので、今日は、まだ起きてきていない。
「乃亜ちゃん、女になってみた感想はどうだい?」
「もう最高以外の言葉が思いつかないです。」
「ほう。
じゃあ、もう男に戻してやるって言われても、戻りたくないんだ?」
「はい。
絶対に戻りません。
男に戻るなんてありえないです。」
「なるほどね。
薬の効果はすごいもんだ。
脳の女性化については国もファイン製薬も上手くやれてるってわけだ。」
「でも、ワタシが女になったとして、この先、国が考えてるような事になっていくんでしょうか
出生率の低さはもう限界を超えてると思いますし、こんな性転換計画だけでは焼け石に水のような気もします。」
「果たしてそうかな。
今回の実験が上手くいけば、可能性は無限に広がると、私は見ているんだがね。」
「えっ、そうなんですか…」
「単純に、現在の男女比率の不均衡を是正し、男を女に変え、妊娠可能な…言い方は悪いが、畑を沢山作っていこうっていうのが国の方針だ。
しかし、可能性の広がりはそういう直接的なものだけではなく…
そうだねえ
たとえば、夫婦のどちらかに原因があり、子供の出来ない夫婦がいるとしよう。
これまでは不妊治療などに国は金を出してきたが、効果は全くといっていいほど出ていない。
じゃあ、こういう方法はどうだろう。
奥さんを男に、旦那さんを女に性転換させ、旦那さんが妊娠をする。
そして、出産を経て授乳時期を過ぎると、再性転換して元の性に戻る。」
「そんな事が?」
「可能性としては十分に考えられる事だ。
女性から男性への性転換実験が始まったのもそれが理由さ。」
「へえ…
そうなったらすごい事ですよね。」
「まあ、倫理的な問題があるし、一筋縄ではいかないだろうが、このままジリ貧になるより、可能性を追い求めた方がいいと思う。」
「そうですね」
「あとは、君も聞いているだろうが、ウチの子の未来が、性自認が女子として生まれてきた事への因果関係があるのかないのか、その辺を精査していかなければならないだろうがね。
君には悪いが、第一回募集の十人の実験結果がどうなるかにより、国の運命を大きく左右する。」
「責任重大ですね…」
ワタシがそう言うと、高山さんは頷いた。
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