9 / 133
変身完了
しおりを挟む
腕に点滴を繋がれ、管の途中のところに何かを入れられたのは覚えている。
でも、その次の瞬間気が遠くなり、俺は意識を失った。
次に気がついたとき、窓の外は明るくて日差しが入り込み、時計の針は7時を指していた。
つまり午前7時
既に性転換は完了してるってことか?
俺は慌てて飛び起きようとした。
そのとき、近くから誰かが話しかけてきた。
「菅原さん、大丈夫?」
「えっ、はい」
声の主は吉岡センター長だった。
俺の傍に立っていた。
いや、ちょっと待って!
俺の声…
甲高くなってる、女みたいに…
「菅原乃亜さん
性転換前 身長175センチ、体重60キロ
性転換後 身長158センチ、体重46キロ
無事に女性への性移行が完了しました。」
吉岡さんはそう言って俺に手鏡を渡してきた。
俺はそれを受け取り、鏡を見ると、そこには俺の知らないまったくの別人が写っていた。
いや、俺には違いない
面影がある
でも違う…何かが違う
どう見ても俺なんだけど、どこからどう見ても女なんだ。
「あっ」
顔だけじゃない、俺はシャツの中を覗き込んだ。
おっぱいがある!
めっちゃ大きい…
いや、大きいのか、普通なのか、小ぶりなのかわからん
でも、俺から見たら巨乳だ。
「あの、吉岡センター長」
「どうしたの?」
「トイレに行ってもいいですか?」
「いいけど、やり方わかる?
ついて行こうか?」
「いえ、大丈夫です、一人で」
俺は早足でトイレに駆け込んだ。
うわあ、歩くたびに胸が揺れる
重い!
しかし、この甲高い声、我ながら何回聞いても慣れないなあ。
こうして俺はあっけなく、というか、いとも簡単に女になった。
それも染色体レベルでの完璧な女に。
気分は最高…とは言えないけど、もう男としての人生は諦めてたから、これで踏ん切りがついたっていうか、これからは女として生きていくしかないって、決意が湧いてきたっていうか…
でも、事前に聞いていなかった事がある。
それは性転換後の体は極端に体力が落ちるという事だった。
体力というか筋力が…
握力も小学生低学年の女子並み
しばらくして体力測定があったんだけど、50メートル走で、なんと、18秒もかかってしまった。
それで息も上がってしまう。
これがこの薬の唯一の副作用らしく、徐々に体力作りをしていくしか改善策はないらしい。
ゾッとする。
でも、その次の瞬間気が遠くなり、俺は意識を失った。
次に気がついたとき、窓の外は明るくて日差しが入り込み、時計の針は7時を指していた。
つまり午前7時
既に性転換は完了してるってことか?
俺は慌てて飛び起きようとした。
そのとき、近くから誰かが話しかけてきた。
「菅原さん、大丈夫?」
「えっ、はい」
声の主は吉岡センター長だった。
俺の傍に立っていた。
いや、ちょっと待って!
俺の声…
甲高くなってる、女みたいに…
「菅原乃亜さん
性転換前 身長175センチ、体重60キロ
性転換後 身長158センチ、体重46キロ
無事に女性への性移行が完了しました。」
吉岡さんはそう言って俺に手鏡を渡してきた。
俺はそれを受け取り、鏡を見ると、そこには俺の知らないまったくの別人が写っていた。
いや、俺には違いない
面影がある
でも違う…何かが違う
どう見ても俺なんだけど、どこからどう見ても女なんだ。
「あっ」
顔だけじゃない、俺はシャツの中を覗き込んだ。
おっぱいがある!
めっちゃ大きい…
いや、大きいのか、普通なのか、小ぶりなのかわからん
でも、俺から見たら巨乳だ。
「あの、吉岡センター長」
「どうしたの?」
「トイレに行ってもいいですか?」
「いいけど、やり方わかる?
ついて行こうか?」
「いえ、大丈夫です、一人で」
俺は早足でトイレに駆け込んだ。
うわあ、歩くたびに胸が揺れる
重い!
しかし、この甲高い声、我ながら何回聞いても慣れないなあ。
こうして俺はあっけなく、というか、いとも簡単に女になった。
それも染色体レベルでの完璧な女に。
気分は最高…とは言えないけど、もう男としての人生は諦めてたから、これで踏ん切りがついたっていうか、これからは女として生きていくしかないって、決意が湧いてきたっていうか…
でも、事前に聞いていなかった事がある。
それは性転換後の体は極端に体力が落ちるという事だった。
体力というか筋力が…
握力も小学生低学年の女子並み
しばらくして体力測定があったんだけど、50メートル走で、なんと、18秒もかかってしまった。
それで息も上がってしまう。
これがこの薬の唯一の副作用らしく、徐々に体力作りをしていくしか改善策はないらしい。
ゾッとする。
3
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
NH大戦争
フロイライン
ファンタジー
呪詛を家業として代々暮らしてきた二階堂家。
その二十六代目にあたる高校二年生の零は、二階堂家始まって以来の落ちこぼれで、呪詛も出来なければ、代々身についているとされる霊能力すら皆無だった
そんな中、彼の周りで次々と事件が起きるのだが…
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる