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消灯前にミツルが部屋にやってきた。
「ミツルさん… どうしたんですか?」
「明日転院することになったんで、挨拶にね。」
ミツルのあまりにも意外な言葉に、私が返事出来ないでいると
ミツルは話を続けた。
「木俣先生のいる大学病院で性適合手術を受けることが決まったの。
ん? 私らの場合、性適合って表現していいのかな??
強制性適合って言う方が正しいと思うけど。」
ミツルは自分で言って笑った。
「そうなんですか… ミツルさんがいなくなると寂しいですよ。」
私は本当に泣きそうになりながらミツルを見つめた。
「吉岡ちゃん。お互いこんな感じで人生狂わされちゃったけどさ、これはこれで前向きに受け入れていこうって私考えたんだ。」
「ミツルさん…」
「吉岡ちゃんもさ、そろそろ決断のときなんじゃない??」
「決断?」
「そう。ここに一生いられるわけないんだし、これからのことを真剣に考える時期が来てると思う。それには支えになる人も絶対に必要だよ。家族に連絡した方がいいよ。」
「家族に…」
「私はもう連絡したよ。」
「えっ… どうだったんです?」
「いやあ、私の状況を理解させるのに一苦労だったわ~ それからは、腰を抜かさんばかりに驚くわ、生きていたことに喜ぶわ、泣くわで~
とりあえず明日、転院先で運命の再会が決定したよ。」
ミツルはまた笑った。
「吉岡ちゃん。どうするかは自分で決めることだし、私がとやかくいうことじゃないけど… よく考えてみて。」
私は泣きそうになりながらミツルに言った。
「はい… 考えてみます… ミツルさん、また会えますよね!?」
「当たり前じゃない!私と吉岡ちゃんは辛い状況を乗り切ってきた同士よ。こちらこそ
一生の親友でいてね!」
ミツルも少し涙ぐみながら私をギュッと抱きしめた。
私はミツルの膨らんだ胸に顔をうずめて嗚咽した。
「ミツルさん… どうしたんですか?」
「明日転院することになったんで、挨拶にね。」
ミツルのあまりにも意外な言葉に、私が返事出来ないでいると
ミツルは話を続けた。
「木俣先生のいる大学病院で性適合手術を受けることが決まったの。
ん? 私らの場合、性適合って表現していいのかな??
強制性適合って言う方が正しいと思うけど。」
ミツルは自分で言って笑った。
「そうなんですか… ミツルさんがいなくなると寂しいですよ。」
私は本当に泣きそうになりながらミツルを見つめた。
「吉岡ちゃん。お互いこんな感じで人生狂わされちゃったけどさ、これはこれで前向きに受け入れていこうって私考えたんだ。」
「ミツルさん…」
「吉岡ちゃんもさ、そろそろ決断のときなんじゃない??」
「決断?」
「そう。ここに一生いられるわけないんだし、これからのことを真剣に考える時期が来てると思う。それには支えになる人も絶対に必要だよ。家族に連絡した方がいいよ。」
「家族に…」
「私はもう連絡したよ。」
「えっ… どうだったんです?」
「いやあ、私の状況を理解させるのに一苦労だったわ~ それからは、腰を抜かさんばかりに驚くわ、生きていたことに喜ぶわ、泣くわで~
とりあえず明日、転院先で運命の再会が決定したよ。」
ミツルはまた笑った。
「吉岡ちゃん。どうするかは自分で決めることだし、私がとやかくいうことじゃないけど… よく考えてみて。」
私は泣きそうになりながらミツルに言った。
「はい… 考えてみます… ミツルさん、また会えますよね!?」
「当たり前じゃない!私と吉岡ちゃんは辛い状況を乗り切ってきた同士よ。こちらこそ
一生の親友でいてね!」
ミツルも少し涙ぐみながら私をギュッと抱きしめた。
私はミツルの膨らんだ胸に顔をうずめて嗚咽した。
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