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730日目
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ここに来てから二年が経過した。
俺は… いや、心の中でさえ、自分の事を「俺」と表現する事に違和感を感じる。
もう無理はしないでおこう。
私は今日もこの施設の中にいる。
あの一件以来、私は高田の計画通り、従順な「女」になった。相変わらず注射は定期的に打たれてはいるが、最近はさらなる肉体の変化はもう起きていない。
高田に言わせると
「完成した。」
のだとか…
胸は本当にFカップになり、この重みで肩こりになってしまうほどだ。
日々の教育も着実に成果となって現れ、私は「女」でいることが当たり前に感じるほどになった。
美優や家族の事を考えない日はないが、以前に比べると私の頭の中を占める割合は格段に小さくなっている。
今日は定期検診の日だ。
「吉岡君、最近体の調子はどうかな?」
「あまり変わりはないです。」
「そろそろ、ここを出てもらう時期だとは思うんだが…」
「… 総統って人のとこへ行くってことですか?」
高田は私の体を触診しながら
「うん… そのことなんだがね」
と考え込むような表情を見せた。
「吉岡君、ペニスの大きさは既に赤ん坊並みだね。 もう女性とのセックスには使えないよ。」
「ええ。そうですね こんな体になって、私ももう女性とはしたいとは思ってませんし、別にいいです。」
「そうか。君がそう言ってくれるなら話は早い。
実は、総統閣下のところに行かせるのを
今しばらく延期しようと思ってるんだ。」
「延期?」
「ああ。私は元々形成外科医をしていたんだが、
君に外科手術を施したいと思っているんだ。」
「外科手術!? 切っちゃうってことですか!?
ちょっと待って下さい!そんなの嫌ですよ!!」
私は慌てて診察台から起き上がった。
「すまないね。さっきの注射に睡眠薬を混ぜておいた。
どうしても私が確立した手術法を試したいんだよ、吉岡君。」
私は…必死に逃げようとしたが、目の前がクラクラして、床に倒れ込んでしまった…
俺は… いや、心の中でさえ、自分の事を「俺」と表現する事に違和感を感じる。
もう無理はしないでおこう。
私は今日もこの施設の中にいる。
あの一件以来、私は高田の計画通り、従順な「女」になった。相変わらず注射は定期的に打たれてはいるが、最近はさらなる肉体の変化はもう起きていない。
高田に言わせると
「完成した。」
のだとか…
胸は本当にFカップになり、この重みで肩こりになってしまうほどだ。
日々の教育も着実に成果となって現れ、私は「女」でいることが当たり前に感じるほどになった。
美優や家族の事を考えない日はないが、以前に比べると私の頭の中を占める割合は格段に小さくなっている。
今日は定期検診の日だ。
「吉岡君、最近体の調子はどうかな?」
「あまり変わりはないです。」
「そろそろ、ここを出てもらう時期だとは思うんだが…」
「… 総統って人のとこへ行くってことですか?」
高田は私の体を触診しながら
「うん… そのことなんだがね」
と考え込むような表情を見せた。
「吉岡君、ペニスの大きさは既に赤ん坊並みだね。 もう女性とのセックスには使えないよ。」
「ええ。そうですね こんな体になって、私ももう女性とはしたいとは思ってませんし、別にいいです。」
「そうか。君がそう言ってくれるなら話は早い。
実は、総統閣下のところに行かせるのを
今しばらく延期しようと思ってるんだ。」
「延期?」
「ああ。私は元々形成外科医をしていたんだが、
君に外科手術を施したいと思っているんだ。」
「外科手術!? 切っちゃうってことですか!?
ちょっと待って下さい!そんなの嫌ですよ!!」
私は慌てて診察台から起き上がった。
「すまないね。さっきの注射に睡眠薬を混ぜておいた。
どうしても私が確立した手術法を試したいんだよ、吉岡君。」
私は…必死に逃げようとしたが、目の前がクラクラして、床に倒れ込んでしまった…
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