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1日目
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突き当たりまで歩くと、今度は階段を降りさせられた。
地下に降りて来ると、同じようなドアがいくつもあり、俺は「3」と書いてある部屋に放り込まれた。
軍服の男は外から厳重に鍵をかけると無言で去っていった。
俺が入れられた部屋は刑務所というより
ホテルのような感じでかなり広く、ベッドとトイレにバスまで設置されてあった。
ちょっと意外な感じがした。
だが、俺が一番驚いたのは部屋の中に女がいたことだった。
年の頃にして23、4ぐらいか…
(それにしても可愛い…)
女は黒のキャミソール姿で二台あるベッドのうち手前側の方に腰かけて
黙ってこちらを見ていた。
化粧もしており身なりもキレイで健康状態も悪くないようだ。
しかし…
なんで、こんなとこにいるんだ??
この子も俺と同じように捕まってるのか??
キャミソールから見える胸の谷間が、この極限状態の中にあっても、俺の心を熱く刺激した
「あの… 君もここに拉致されて来たの?」
女は肩まで伸びた髪を触りながら無表情のまま頷いた。
そして、言葉を発した。
「お気の毒さま、地獄へようこそ…」
と‥
俺はその声を聞いてギクッとした。
見た目ではわからなかったが…
まさか!!
「あれ? アンタ男!?」
俺は驚きの声をあげた。
「そうだよ。僕はれっきとした男だよ。
いや、男だった… と言った方が正しい表現かな。」
「… 最初、女の人かなって思ってたんですけど… いや、どう見ても女性にしか見えない。
一体どういう事ですか?」
「ここに連れて来られたということは… あなたも注射を打たれたね?」
「はい… さっき打たれました。
訳の分からない痛いやつを。 あれは一体何の注射なんです?」
「じゃあ、あなたもいずれ僕のようになってしまうよ…」
女に見えた男は寂しげな顔で俺に言った。
地下に降りて来ると、同じようなドアがいくつもあり、俺は「3」と書いてある部屋に放り込まれた。
軍服の男は外から厳重に鍵をかけると無言で去っていった。
俺が入れられた部屋は刑務所というより
ホテルのような感じでかなり広く、ベッドとトイレにバスまで設置されてあった。
ちょっと意外な感じがした。
だが、俺が一番驚いたのは部屋の中に女がいたことだった。
年の頃にして23、4ぐらいか…
(それにしても可愛い…)
女は黒のキャミソール姿で二台あるベッドのうち手前側の方に腰かけて
黙ってこちらを見ていた。
化粧もしており身なりもキレイで健康状態も悪くないようだ。
しかし…
なんで、こんなとこにいるんだ??
この子も俺と同じように捕まってるのか??
キャミソールから見える胸の谷間が、この極限状態の中にあっても、俺の心を熱く刺激した
「あの… 君もここに拉致されて来たの?」
女は肩まで伸びた髪を触りながら無表情のまま頷いた。
そして、言葉を発した。
「お気の毒さま、地獄へようこそ…」
と‥
俺はその声を聞いてギクッとした。
見た目ではわからなかったが…
まさか!!
「あれ? アンタ男!?」
俺は驚きの声をあげた。
「そうだよ。僕はれっきとした男だよ。
いや、男だった… と言った方が正しい表現かな。」
「… 最初、女の人かなって思ってたんですけど… いや、どう見ても女性にしか見えない。
一体どういう事ですか?」
「ここに連れて来られたということは… あなたも注射を打たれたね?」
「はい… さっき打たれました。
訳の分からない痛いやつを。 あれは一体何の注射なんです?」
「じゃあ、あなたもいずれ僕のようになってしまうよ…」
女に見えた男は寂しげな顔で俺に言った。
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