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漆黒の世界
しおりを挟む「はい、お尻出して。」
俺は言われた通りズボンとパンツをずらしてうつ伏せになる。
白衣の男は手際良く俺のお尻に注射を打った。
筋肉注射だからメチャメチャ痛い。
この痛い注射を週に二度打たれてるから、既に200回は打たれた計算になる。
ここに監禁された当初は、なんとか逃げようとしてチャンスを窺っていたが、最近じゃあ
そんな意欲も失せてしまい、アイツらに言われるがままになっている。
同室だったミツルが言うには、この注射のせいで覇気が無くなっているんだとか…
どんな注射かって?
ホルモン注射さ‥女性ホルモンの。
これを週に二回打たれてるんだよ…
男の俺がね。
このホルモン注射にも色々あって、卵胞ホルモンとかいうやつを月曜日に、黄体ホルモンを木曜日に、二年間欠かさず打たれてるんだ。
おかげで、今の俺の体には豊満な乳房があるし、体のラインもすっかり女みたいになってしまった。
いつ、ここを脱出出来るのか…現在のところ、全く見通しは立っていない。
毎日ため息をつくばかりだ。
なんで俺がここに連れて来られたのか…
きっかけは、二年前の夏… あの日に遡る。
そう、俺が新米警官として張り切っていたあの夏の日だ…
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