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何でもないようなこと
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男として頑張ろうと、サラリーマン生活に臨んだワタシだったが、早々にへこたれそうになってしまった。
そんなワタシに対し、沙耶香は文句ひとつ言わずに、家では女子になってもいいとさえ言ってくれている。
職場でも、同じニューハーフで超美人の冴木さんという理解者も出来て、気持ち的にもすごく楽になった。
それと、ショーパブに1日だけ復帰した事はワタシにとっては大きな出来事で、モチベーションを取り戻すことが出来た。
またしんどくなったら美咲ママに甘えてみようと思っている。
そういう事で、ワタシは始まったばかりのサラリーマン生活を、あらためて頑張ってみようと心に誓ったのだった。
しかし、程なくして事件が起きてしまった…
いや、起こしてしまったのだ
「西村君
もう出られるか?」
定時になり、大石係長が声をかけてきた。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、そろそろ行こうか。
なんて言っても、キミが主役なんだから。」
そう
今日はワタシの歓迎会の日。
場所は、会社の近くにある洋風居酒屋だった。
大石係長とワタシが店に着くと、既に女子社員三人ほどが席に着いて待っており、こちらに気付いて、笑顔で手招きしていた。
「西村クンはここに座って。」
ワタシは上座?っていうのかな…に、座らされた。
それから30分ほどかけて皆んなが集まってきて、ようやく全員が揃った。
ビールにウーロン茶、ジンジャーエールなどが運ばれてきて、それぞれの前に置かれた。
ワタシと一番遠いところに座っている大石係長がビールを持って立ち上がり、全員に向かって挨拶を始めた。
「えー、皆さん
お疲れ様です。」
ワタシ達も飲み物を持った状態で頭を下げた。
「今日は、ここにおります西村幸洋クンの歓迎会ということで、こうしてお集まりいただきました。
西村クンには後であらためて挨拶をいただきますが、先ずは、僭越ながら私が乾杯の音頭をとらせていただきます。
それでは皆さん、グラスの用意はいいですか?」
皆が頷いた。
「西村幸洋クンの株式会社プラスターへの入社を祝しまして、乾杯っ!」
「乾杯!」
近くにいた全員の人がワタシにグラスを当ててきた。
ワタシは会釈をして一人ずつと乾杯させていただいた。
そして、一口ビールを飲んだ。
ワタシの向かい側に座る冴木さんは、こちらを見て、ニコッと笑った。
やっぱり美人だよなあ…
そんなワタシに対し、沙耶香は文句ひとつ言わずに、家では女子になってもいいとさえ言ってくれている。
職場でも、同じニューハーフで超美人の冴木さんという理解者も出来て、気持ち的にもすごく楽になった。
それと、ショーパブに1日だけ復帰した事はワタシにとっては大きな出来事で、モチベーションを取り戻すことが出来た。
またしんどくなったら美咲ママに甘えてみようと思っている。
そういう事で、ワタシは始まったばかりのサラリーマン生活を、あらためて頑張ってみようと心に誓ったのだった。
しかし、程なくして事件が起きてしまった…
いや、起こしてしまったのだ
「西村君
もう出られるか?」
定時になり、大石係長が声をかけてきた。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、そろそろ行こうか。
なんて言っても、キミが主役なんだから。」
そう
今日はワタシの歓迎会の日。
場所は、会社の近くにある洋風居酒屋だった。
大石係長とワタシが店に着くと、既に女子社員三人ほどが席に着いて待っており、こちらに気付いて、笑顔で手招きしていた。
「西村クンはここに座って。」
ワタシは上座?っていうのかな…に、座らされた。
それから30分ほどかけて皆んなが集まってきて、ようやく全員が揃った。
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ワタシと一番遠いところに座っている大石係長がビールを持って立ち上がり、全員に向かって挨拶を始めた。
「えー、皆さん
お疲れ様です。」
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西村クンには後であらためて挨拶をいただきますが、先ずは、僭越ながら私が乾杯の音頭をとらせていただきます。
それでは皆さん、グラスの用意はいいですか?」
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「乾杯!」
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