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超弩級
しおりを挟む「ロッカーはここのを使って下さい。
それから、ここがトイレね。」
ワタシは初出勤を果たし、今は大石係長というひとに社内設備の説明を受けていた。
小ぢんまりとした会社で、ニューハーフという素性を隠しながら働くには、まあまあ良い環境だ。
…いや、大きな会社の方がよかったかな。
自己紹介のとき、ワタシの容姿に何となくだけど、変な視線を感じた。
隠しきれない何かを感じさせるんだろうね。
困ったもんだ。
その後、経理の部屋に行き、交通費の申請をした。
あと、就業規則についての説明や給与の振込先の手続き、福利厚生についての話を聞いた。
経理の部屋には、年配の男性と若い女性(多分25歳くらいかな)がいたんだけど、この女性がめちゃくちゃ美人で、本当にビックリした。
背もスラッとしてて、ファッションモデルだと言っても誰も疑わないだろう。
こんな会社にはもったいない。
あ、失礼な事言っちゃった。
ワタシは思わず、その美人の顔をまじまじと見てしまっていた。
そしたら、向こうも気づいたようで、ニコッと笑い、そして言った。
「西村さん
あなたすごくキレイな顔しているわね。」
「えっ、そんな事ないです。」
その超美人さんに褒められてしまったよ。
「女性物の服に着替えたら女子にしか見えないと思うわよ。
それくらい可愛い顔してる。」
「いえ、そんな…」
「冴木です。
何かわからないことがあったらワタシに聞いてね。」
「ありがとうございます。」
ワタシは深々と頭を下げ、そして部屋を出た。
ゾクってするような美人だった。
テレビとかネットではたまに目にするけど、リアルでは、あのレベルの美人を見る事なんて、まあないだろう。
よし、この会社に入ってよかった。
冴木さんか…
あ、誤解ないように言っておくと、冴木さんのことを可愛い、美人って思ったのは間違いないけど、別に恋愛感情とかそういうものは全くないので。
どちらかといえば、同性としての興味。
どんな化粧品使ってるのかとか、服はどこで買ってるの?
髪型は?
っていう関心がすごく芽生えたって話。
ただ、それだけの事。
だってタマなし、女ホルの中途半端中性男なんだもん。
何も出来ないし、そういう欲求も湧いてこないしね。
それから、ここがトイレね。」
ワタシは初出勤を果たし、今は大石係長というひとに社内設備の説明を受けていた。
小ぢんまりとした会社で、ニューハーフという素性を隠しながら働くには、まあまあ良い環境だ。
…いや、大きな会社の方がよかったかな。
自己紹介のとき、ワタシの容姿に何となくだけど、変な視線を感じた。
隠しきれない何かを感じさせるんだろうね。
困ったもんだ。
その後、経理の部屋に行き、交通費の申請をした。
あと、就業規則についての説明や給与の振込先の手続き、福利厚生についての話を聞いた。
経理の部屋には、年配の男性と若い女性(多分25歳くらいかな)がいたんだけど、この女性がめちゃくちゃ美人で、本当にビックリした。
背もスラッとしてて、ファッションモデルだと言っても誰も疑わないだろう。
こんな会社にはもったいない。
あ、失礼な事言っちゃった。
ワタシは思わず、その美人の顔をまじまじと見てしまっていた。
そしたら、向こうも気づいたようで、ニコッと笑い、そして言った。
「西村さん
あなたすごくキレイな顔しているわね。」
「えっ、そんな事ないです。」
その超美人さんに褒められてしまったよ。
「女性物の服に着替えたら女子にしか見えないと思うわよ。
それくらい可愛い顔してる。」
「いえ、そんな…」
「冴木です。
何かわからないことがあったらワタシに聞いてね。」
「ありがとうございます。」
ワタシは深々と頭を下げ、そして部屋を出た。
ゾクってするような美人だった。
テレビとかネットではたまに目にするけど、リアルでは、あのレベルの美人を見る事なんて、まあないだろう。
よし、この会社に入ってよかった。
冴木さんか…
あ、誤解ないように言っておくと、冴木さんのことを可愛い、美人って思ったのは間違いないけど、別に恋愛感情とかそういうものは全くないので。
どちらかといえば、同性としての興味。
どんな化粧品使ってるのかとか、服はどこで買ってるの?
髪型は?
っていう関心がすごく芽生えたって話。
ただ、それだけの事。
だってタマなし、女ホルの中途半端中性男なんだもん。
何も出来ないし、そういう欲求も湧いてこないしね。
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