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心境の移ろい
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ある日のお風呂上がりのこと
「ユキ、胸小さくなってない?」
沙耶香はワタシが上半身裸でいるのを見つけて、少し驚いた様子で聞いてきた。
「あー、これね
最近ホルモン注射打ってないんだよ」
「大丈夫なの?」
「うん。今のところはね」
「ならいいんだけど…」
「沙耶香」
「何?」
「沙耶香の前では男でいたいんだけど、いいかな」
「えっ、どういうこと?」
「沙耶香の事を男として愛したいって思っただけ。」
「えっ、それはすごく嬉しいんだけど…
ユキがしんどくないんだったら」
「いや、今はニューハーフとして生きるのに苦しみを感じてる。
お金は必要だから仕事はやめるわけにはいかないけど、ワタシは…男として生きていきたい」
「ユキ、無理してない?」
「してないよ。
なんか長い眠りから目覚めた感じ。」
「ユキ、ユキはユキだからいいのよ。
どんな姿であっても
だから、しんどいと思うのなら、すぐにやめてね。」
「うん。」
「でも、ホルモン注射やめたら、お仕事とかに差し支えが出てこない?」
「うーん…
どうだろう
ある程度お金も貯まったし、妹の大学行く費用も目処がついたから、風俗の仕事はやめるよ。
ショーパブの方が再開されるしね。」
「ユキ、私もお仕事頑張って、あなたの負担にならないようにするから、絶対にムリはしないでね。」
「ありがとう、沙耶香。
沙耶香の事を愛すれば愛するほど、ニューハーフでいることのモチベがダダ下がりなの。
ゆくゆくは男として働けるところを見つけたいって思ってる。」
「ユキ…」
偽らざるワタシの正直な気持ちだった。
元々自分が男性という事に違和感なんて感じた事はない。
でも、女になりたいと思い、安易に女性ホルモンに手を出し、タマ抜きまでしてしまった。
もう遅い
好きな女性を男性として抱くことも出来なければ、妊娠させることも出来ない。
ワタシは中途半端な生き物に成り下がってしまったのだ。
沙耶香によって、ワタシの中の男の部分が目を覚まし、体感的には7、3で男の部分が勝っている。
とにかく、今は自分の信じる道に突き進むだけ
また後悔しないように
「ユキ、胸小さくなってない?」
沙耶香はワタシが上半身裸でいるのを見つけて、少し驚いた様子で聞いてきた。
「あー、これね
最近ホルモン注射打ってないんだよ」
「大丈夫なの?」
「うん。今のところはね」
「ならいいんだけど…」
「沙耶香」
「何?」
「沙耶香の前では男でいたいんだけど、いいかな」
「えっ、どういうこと?」
「沙耶香の事を男として愛したいって思っただけ。」
「えっ、それはすごく嬉しいんだけど…
ユキがしんどくないんだったら」
「いや、今はニューハーフとして生きるのに苦しみを感じてる。
お金は必要だから仕事はやめるわけにはいかないけど、ワタシは…男として生きていきたい」
「ユキ、無理してない?」
「してないよ。
なんか長い眠りから目覚めた感じ。」
「ユキ、ユキはユキだからいいのよ。
どんな姿であっても
だから、しんどいと思うのなら、すぐにやめてね。」
「うん。」
「でも、ホルモン注射やめたら、お仕事とかに差し支えが出てこない?」
「うーん…
どうだろう
ある程度お金も貯まったし、妹の大学行く費用も目処がついたから、風俗の仕事はやめるよ。
ショーパブの方が再開されるしね。」
「ユキ、私もお仕事頑張って、あなたの負担にならないようにするから、絶対にムリはしないでね。」
「ありがとう、沙耶香。
沙耶香の事を愛すれば愛するほど、ニューハーフでいることのモチベがダダ下がりなの。
ゆくゆくは男として働けるところを見つけたいって思ってる。」
「ユキ…」
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元々自分が男性という事に違和感なんて感じた事はない。
でも、女になりたいと思い、安易に女性ホルモンに手を出し、タマ抜きまでしてしまった。
もう遅い
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