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アイノカタチ
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「大輝、ごめん
ワタシ、好きな人ができたの」
「えっ、えっ、マジかよ
結婚してもいいって言ってくれたの、ついこの間だぞ。」
「そうなんだけど、ごめんなさい」
「理由を聞かせてくれよ
好きな人が出来たって言われても、そんなにすぐ出来るもんなんかよ」
「出来るもんなんだよ。
今回は違うの…
相手は女性なの」
「えっ、何それ
お前さあ、だったら何で女になったんだよ」
「うん。
その辺のことは今となっては後悔してるわ。
でも、どうしようもないのよ」
電話での攻防は混戦を極めたが、ワタシの頑なな態度に、最後は大輝が根負けした。
三十分の話し合いを終え、ワタシは電話をテーブルに置くと、横に座っていた沙耶香が
「よく頑張ったね」
と、声をかけてきた。
「うん。」
ワタシはそう答えて、沙耶香に抱きついた。
沙耶香はワタシの背中をトントンしてくれて、大輝に対しての罪悪感を少しだけ紛らわせてくれた。
「私がユキの人生に割り込むような形で入ってきたから、色々歪みが出ちゃって、ユキを苦しめてるね。
ごめんなさい。」
「自分の人生だし、生き方は自分で決めてるよ。
だから、全てはワタシが思った通りに進んでるの。
沙耶香とこうなったのも、ワタシの願いが叶っただけ。
ワタシは沙耶香を愛してる…ただそれだけの事よ。」
「ユキ、私も愛してる。
すごく愛してるわ」
ワタシ達は抱きしめ合い、その愛情を交換した。
「沙耶香
ワタシね、本当なら女性ホルモンをやめて男として暮らしたいって思ったけど、ワタシってタマが無いから、やめるわけにはいかないの。
それに、お仕事についてもニューハーフだからこそ働けているってのもあって、中途半端に男に戻っても、多分ロクな仕事にはありつけないと思うんだ。
だから、不本意だけど、体はこのままでいさせてほしい。」
「わかってるわ。
そんな事でユキの事を嫌いになるわけないじゃん。
ユキはユキなのよ。どんな体してたって。
私はあなたの人格、内面、魂に惚れてるのよ。」
「魂って…
スケールデカすぎない?」
「例えよ、たとえ」
「あー、少し気が楽になってきたわ。
一人だったら堕ちてたわ」
「ユキ、キスして」
「うん」
ワタシは沙耶香に熱いキスをした。
長い時間
ワタシ、好きな人ができたの」
「えっ、えっ、マジかよ
結婚してもいいって言ってくれたの、ついこの間だぞ。」
「そうなんだけど、ごめんなさい」
「理由を聞かせてくれよ
好きな人が出来たって言われても、そんなにすぐ出来るもんなんかよ」
「出来るもんなんだよ。
今回は違うの…
相手は女性なの」
「えっ、何それ
お前さあ、だったら何で女になったんだよ」
「うん。
その辺のことは今となっては後悔してるわ。
でも、どうしようもないのよ」
電話での攻防は混戦を極めたが、ワタシの頑なな態度に、最後は大輝が根負けした。
三十分の話し合いを終え、ワタシは電話をテーブルに置くと、横に座っていた沙耶香が
「よく頑張ったね」
と、声をかけてきた。
「うん。」
ワタシはそう答えて、沙耶香に抱きついた。
沙耶香はワタシの背中をトントンしてくれて、大輝に対しての罪悪感を少しだけ紛らわせてくれた。
「私がユキの人生に割り込むような形で入ってきたから、色々歪みが出ちゃって、ユキを苦しめてるね。
ごめんなさい。」
「自分の人生だし、生き方は自分で決めてるよ。
だから、全てはワタシが思った通りに進んでるの。
沙耶香とこうなったのも、ワタシの願いが叶っただけ。
ワタシは沙耶香を愛してる…ただそれだけの事よ。」
「ユキ、私も愛してる。
すごく愛してるわ」
ワタシ達は抱きしめ合い、その愛情を交換した。
「沙耶香
ワタシね、本当なら女性ホルモンをやめて男として暮らしたいって思ったけど、ワタシってタマが無いから、やめるわけにはいかないの。
それに、お仕事についてもニューハーフだからこそ働けているってのもあって、中途半端に男に戻っても、多分ロクな仕事にはありつけないと思うんだ。
だから、不本意だけど、体はこのままでいさせてほしい。」
「わかってるわ。
そんな事でユキの事を嫌いになるわけないじゃん。
ユキはユキなのよ。どんな体してたって。
私はあなたの人格、内面、魂に惚れてるのよ。」
「魂って…
スケールデカすぎない?」
「例えよ、たとえ」
「あー、少し気が楽になってきたわ。
一人だったら堕ちてたわ」
「ユキ、キスして」
「うん」
ワタシは沙耶香に熱いキスをした。
長い時間
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