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乳房
しおりを挟むその日も俺はいつものように、予備校帰りに店に出て、夜一時頃に家に帰ってきた。
圭太は寝ているようだ。相変わらず受験生としての自覚のない野郎だ。こんな生活してる俺もまあそうなんだけど…
とにかく早く寝なきゃ明日に差し支えるってことで 、俺は部屋に服を脱ぎ散らかすと、洗面台でサッサとメイクを落とし、浴室に飛び込みシャワーを浴び始めた。
「しまった!」
シャワーを浴び始めてすぐに、シャンプーが切れてる事に気づいた。
「せっかく買ってきてたのに…」
俺は濡れた体を軽く拭くと自分の部屋にシャンプーを取りに行った。
圭太が使ってるやつを使えば良かったのだが、今の俺には安物のシャンプーは髪質に合わなくなっているのだ。
バッグの中からドラッグストアで買ってきたシャンプーを取り出して、また駆け足で浴室に戻ろうと部屋を出た瞬間
あろうことか、圭太が起きてきて鉢合わせをしてしまった。
俺はとっさに手で胸を隠し慌てて浴室に逃げ込んだ。圭太はキョトンとした顔で俺の裸を見つめていた。
(見られた!?)
俺はシャワーを頭からかぶりながら
焦りまくっていた。
俺が女装してバイトしてることはアイツも知っている。けど、体まで変化してることは当然知らない。まだ小さいとはいえ俺の胸は目で見てハッキリわかるくらい膨らんでおり 、
乳首や乳輪も以前とは比べものにならないくらい大きくなっている。
出来ることならこの事は知られたくなかった。
同居してるからいつかはバレると思ってたけど…
(でも、アイツ寝ぼけ顔してたよな…きっと気づいてないさ)
俺は根っからの楽観論者である。そう決め込み、自分に言い聞かせた。
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