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覚醒
しおりを挟む美咲さんは化粧し終わった俺を着せかえ人形のように色々な女性物の服を着せていった。
もちろん下着もだ。
さすがに下着は自分で履き替えたけど、俺は為されるがままになっていた。
本当だったら極端に恥ずかしいシチュエーションだけど、バッチリ化粧されているもんだからついつい気分が高揚してしまい羞恥心なんて全く感じない。
「完璧ね。最初から自信あったけど、思った以上だわ。」
「そうですか? おかしくないですか?」
「何言ってるの。鏡の中の自分を見ておかしいって感じる?」
「いえ… でも、美咲さんの腕が良いだけで自分で化粧も出来ないですし…」
「そんなのすぐに覚えられるわよ。私が全部教えてあげるから心配しないで。
その服だってよく似合ってるわよ。
他にも気に入ったものがあれば持って行ってね。」
「こんな高そうな服、もらえませんよ!」
「いいの、ユキちゃん可愛いから着せててすごく楽しいわ」
こうして俺は沢山の洋服と下着、化粧品、アクセサリーを貰い、拾った財布の何倍ものお返しをされてしまったのだ。
しかし、貰ったもの全部を家に持って帰るのは圭太がいる手前マズいってことで、そのほとんどを美咲さんの家に預けて紙袋一つ分だけを持って帰ることにした。
「もう十二時か…」
家に着く頃には辺りはすっかり静まり返っており、俺はなるべく音を立てないようにドアを開けて中に入った。
圭太は寝ているのかリビングにはおらず、俺はチャンスとばかりに自分の部屋に素早く入り美咲さんに貰った服達をベッドの下にもぐり込ませた。
一安心してトイレに行こうと部屋を出ると、圭太も部屋から出てきた。
「おう。えらい遅かったなあ。面接はどないやってん?」
「ああ。なんとか採用されたわ。明日から働く事になった…」
「それはよかったな。」
圭太はそう言うとまた部屋に戻っていった。
俺はホッとして胸をなで下ろした。
何故かと言うと一応化粧はきれいに落としてもらったがまだなんとなく匂いがしてたからだ。
いわゆる女の匂いってやつが…
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