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迷路
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「ワタシの勘、間違いだった??」
美咲さんは俺が焦るところを楽しむかのように笑いながら言った。
「… えっと…少しは合ってます。」
俺は観念して正直に告白した。
「やっぱりそうなんだあ。 じゃあ、ウチでバイトしてみたら? 給料は居酒屋なんかよりはるかに良いし、時間の融通もきくし」
「でも… 僕に出来るとは全く思わないんですけど…」
「ワタシに任せなさいって。 間違いなくキレイにしてあげるから。」
美咲さんは笑顔で俺の手に自分の手をそっと置いた。
「… 大丈夫かな…」
さっきまでは居酒屋のホール係をやろうとしていた俺が今はニューハーフの店に誘われてる。
一体どんな展開になるんだ…
「ユキちゃん、別に無理強いはしてないからね。 ただね、ワタシは自分の目利きに自信を持ってるの。
あなたなら間違いなくキレイになれるしナンバーワンにだってなれるわ。
これだけは保証するわ。
私、雇われだけどあの店でママをしててね。
こうやってスカウトする事もよくあるのよ。
私が間違いないって思ったコは大概大当たりなの。 そんな中でもあなたはまさにダイヤモンドの原石って感じで、すごい素質を感じるわ。絶対スターにする自信があるの。」
俺は美咲さんに褒められまくって、少しその気になってしまった。
「じゃあ、見学させていただいてもよろしいでしょうか…」
「もちろんよ、ユキちゃん。
きっと気に入ってもらえると思うわ。
じゃあ、早速行ってみる?」
「はい…」
レストランを後にした美咲さんと俺は、向かいにあるビルのエレベーターに乗って二階に上がった。
心臓がバクバクする。
それにしてもニューハーフって…
でも、フツーの男なら気持ち悪がるに違いないけど嫌じゃないって事は、やっぱり俺にはそういう素養があるのだろうか…
いやいや、あくまでもバイトを斡旋してくれるって話だからそんなにガチガチに考える事ないよな。
無理だと思ったら断りゃいいんだし…
「ここよ 。今日はお店休みなんだけどね。雰囲気だけでもわかってもらえれば。」
「スワロウテイル…」
これが店の名前か… ああ、ドキドキするぞ
美咲さんは俺が焦るところを楽しむかのように笑いながら言った。
「… えっと…少しは合ってます。」
俺は観念して正直に告白した。
「やっぱりそうなんだあ。 じゃあ、ウチでバイトしてみたら? 給料は居酒屋なんかよりはるかに良いし、時間の融通もきくし」
「でも… 僕に出来るとは全く思わないんですけど…」
「ワタシに任せなさいって。 間違いなくキレイにしてあげるから。」
美咲さんは笑顔で俺の手に自分の手をそっと置いた。
「… 大丈夫かな…」
さっきまでは居酒屋のホール係をやろうとしていた俺が今はニューハーフの店に誘われてる。
一体どんな展開になるんだ…
「ユキちゃん、別に無理強いはしてないからね。 ただね、ワタシは自分の目利きに自信を持ってるの。
あなたなら間違いなくキレイになれるしナンバーワンにだってなれるわ。
これだけは保証するわ。
私、雇われだけどあの店でママをしててね。
こうやってスカウトする事もよくあるのよ。
私が間違いないって思ったコは大概大当たりなの。 そんな中でもあなたはまさにダイヤモンドの原石って感じで、すごい素質を感じるわ。絶対スターにする自信があるの。」
俺は美咲さんに褒められまくって、少しその気になってしまった。
「じゃあ、見学させていただいてもよろしいでしょうか…」
「もちろんよ、ユキちゃん。
きっと気に入ってもらえると思うわ。
じゃあ、早速行ってみる?」
「はい…」
レストランを後にした美咲さんと俺は、向かいにあるビルのエレベーターに乗って二階に上がった。
心臓がバクバクする。
それにしてもニューハーフって…
でも、フツーの男なら気持ち悪がるに違いないけど嫌じゃないって事は、やっぱり俺にはそういう素養があるのだろうか…
いやいや、あくまでもバイトを斡旋してくれるって話だからそんなにガチガチに考える事ないよな。
無理だと思ったら断りゃいいんだし…
「ここよ 。今日はお店休みなんだけどね。雰囲気だけでもわかってもらえれば。」
「スワロウテイル…」
これが店の名前か… ああ、ドキドキするぞ
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