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「ふうん…
浪人生なんだね。」
「あ、はい…」
「いや、ウチは浪人だろうがフリーターだろうが別に構わないんだけどね
週5入れる人を探してたんでね。
悪いけど…」
店長みたいな男が申し訳なさそうに俺に告げた。
なんだよ、それなら最初から言えっつーんだよ!
面接までしといて…
ああ~ムカつく!
俺の目論みはモロくも崩れ、また一から探さなくてはならなくなった。
まあ、まだ一軒目だし もっと良いとこあるさ。
俺は自分にそう言い聞かせた。
店を出て階段を上がって外に出ると
日が落ちて辺りは少し薄暗くなっていた。
「帰るか…」
俺は来た道を帰ろうと歩き出した。
いや 、歩き出さなかった。
俺は思わずそこに立ち止まってしゃがみ込んだんだ。
そして足下に落ちていたものを手に取り
後ろを振り返った。
そしてキョロキョロと周囲を見回した。
(これって財布だよな…)
俺は自分が見つけたものが財布だと気づき急に心臓がドキドキしてきた。
きっと神様が可哀想な俺にプレゼントしてくれたに違いない!
って 、一瞬思ったけど、ネコババするのはやめた。
だって俺は浪人生だし
こんなのゲットする事で僅かばかりの運を使い果たし大学に落ちたとなれば…
目も当てられないから。
まあ、そういう事で近くにあった交番に届ける事にしたんだ。
「あ、財布を拾ったんですけど…」
俺が交番のドアを開けて言うと、座っていた警官が立ち上がってこちらに来た。
「はい。
どこで拾われましたか?」
「えっと… この先の道に落ちてました…」
別に自分が悪い事をしたわけじゃないのに警官を前にすると妙に緊張する。
一通りの事を喋った後、俺は書類に記入するように言われペンを手にした。
そのときである。
俺の後ろのドアが勢いよく開き、血相を変えた女の人が入ってきた。
「すいません! 財布を落としたんです!」
あら、グッドタイミング… もう持ち主が見つかったみたいね…
俺は自分が拾った財布がこの人のものだと確信した。 何故なら 女性の雰囲気と財布のイメージがピッタリだったからだ。
浪人生なんだね。」
「あ、はい…」
「いや、ウチは浪人だろうがフリーターだろうが別に構わないんだけどね
週5入れる人を探してたんでね。
悪いけど…」
店長みたいな男が申し訳なさそうに俺に告げた。
なんだよ、それなら最初から言えっつーんだよ!
面接までしといて…
ああ~ムカつく!
俺の目論みはモロくも崩れ、また一から探さなくてはならなくなった。
まあ、まだ一軒目だし もっと良いとこあるさ。
俺は自分にそう言い聞かせた。
店を出て階段を上がって外に出ると
日が落ちて辺りは少し薄暗くなっていた。
「帰るか…」
俺は来た道を帰ろうと歩き出した。
いや 、歩き出さなかった。
俺は思わずそこに立ち止まってしゃがみ込んだんだ。
そして足下に落ちていたものを手に取り
後ろを振り返った。
そしてキョロキョロと周囲を見回した。
(これって財布だよな…)
俺は自分が見つけたものが財布だと気づき急に心臓がドキドキしてきた。
きっと神様が可哀想な俺にプレゼントしてくれたに違いない!
って 、一瞬思ったけど、ネコババするのはやめた。
だって俺は浪人生だし
こんなのゲットする事で僅かばかりの運を使い果たし大学に落ちたとなれば…
目も当てられないから。
まあ、そういう事で近くにあった交番に届ける事にしたんだ。
「あ、財布を拾ったんですけど…」
俺が交番のドアを開けて言うと、座っていた警官が立ち上がってこちらに来た。
「はい。
どこで拾われましたか?」
「えっと… この先の道に落ちてました…」
別に自分が悪い事をしたわけじゃないのに警官を前にすると妙に緊張する。
一通りの事を喋った後、俺は書類に記入するように言われペンを手にした。
そのときである。
俺の後ろのドアが勢いよく開き、血相を変えた女の人が入ってきた。
「すいません! 財布を落としたんです!」
あら、グッドタイミング… もう持ち主が見つかったみたいね…
俺は自分が拾った財布がこの人のものだと確信した。 何故なら 女性の雰囲気と財布のイメージがピッタリだったからだ。
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