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完徹

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まさか、今日最後までいくとは思ってもみなかった。

もうここまで来ちゃったのなら仕方ない。



でも、ワタシにはやっておかなければならない事がある。

それは、ワタシの取扱説明書を楓悟に伝えておく事だ。

激し目のキスを終えると、ワタシは楓悟に話しかけた。


「楓悟、少しだけ話をしてもいい?」


「ん?

ああ…うん」


一気に責めてこようとしていた楓悟は、少し拍子抜けしたような表情になった。

ごめんね、楓悟…


「あのね、ワタシは元々の女じゃないからフツーにエッチっていうのが出来ないの。」


「うん。
それはわかってるつもり。
どうやったらいいか、教えて。」


「えっと、勿論妊娠はしないんだけど、女性のとは作り自体が違うから、中に出されるのはダメなのね。
必ずゴムは付けて。」


「うん。そうするつもりじゃったよ。」


「あと、ワタシのはそんなに濡れないから、潤滑剤っていうのを使わないとダメなの。

挿れるときにワタシが塗らせてもらうから。」


「うん。
よろしくお願いします。」


「あと、激しくされると痛いから…
優しくしてほしい」


「うん。
気をつけるよ

他には?」


「それだけよ。

ごめんね…

する前から色々言ってごめんなさい。

引くよね。」


「引かないよ。
雫、愛してるよ」


楓悟はそう言うと、ワタシを抱きしめてきた。

そして、そのままベッドに押し倒すと、ゆっくりと服を脱がせにかかった。

上衣もスカートも、なんとか脱がし、ブラは少々苦戦していたけど、なんとか外し、パンティも脱がされて全裸にされた。

続いて自分も脱ぎ、こっちはめっちゃ早く脱いで、あっという間に裸になった。

先にシャワー浴びたかったなあ…
まあ、しゃあないな
流れってものがあるし…



「雫

めちゃくちゃキレイ」


仰向けに寝かされたワタシに跨り、上から見下ろして言う楓悟



「ヤダ…

見ないで


恥ずかしいから。」



「胸も大きくてキレイな形してる」


「ホント?」


嬉しかった。

実は、ワタシは自分の胸の形と大きさに、密かに自信を持っていたのだ。


女性ホルモンだけでここまで大きくなる人って本当に少ないみたいで…
広野さんも見る度にすごく褒めてくれた。

乳首も乳輪も大きくなったし、自分で言うのもアレなんだけど、色もピンクで綺麗なのよね。


胸だけは、楓悟にも堂々と見せられる。


そんなワタシの思いを知ってか知らずか、楓悟は、まず、ワタシの胸を触ってきた。


あっ…

揉まれてる…



そして…


吸われてる!


ワタシの背中に電気のようなものが走った!


胸…

感じるっ!


性欲自体は落ちているって自覚はあるんだけど、男の時の何倍も敏感になってて…

胸もそうだ。


めちゃくちゃ感じちゃううっ!
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