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美観地区で敏感チック
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倉敷駅から美観地区へは少し歩かなければならない。
ワタシ達は手を繋ぎながら道路沿いを歩いた。
「ねえ、楓悟」
「ん?」
「祭り寿司って書いてる店が何軒もあるね。
有名なの?」
「うん。
岡山の郷土料理みたいなもん。
一言で言うたらばら寿司かな」
「へえ、そうなんだ。」
「食べたい?」
「別に」
「何やそれー」
なんて話をしながら歩いてたら、ようやく美観地区に着いた。
「けっこう歩いたねえ」
「こんなに遠いとは思わんかった。」
「楓悟、来た事ないの?」
「ないない。
カノジョもおらんのに行かんやろ、こんなとこ」
「あ、そっか…
ちょっと見て
めっちゃ綺麗」
川があって、モダンレトロっていうの?
そんな建物が立ってて、本当にステキなところだった。
「雫、気に入ってくれた?」
「うん。
さすが楓悟ね。センスあるわ」
「へへっ」
ワタシ達は肩を寄せ合って川のほとりを歩いていった。
正直言って、男時代にここに来ても何の感動もなかったと思う。
でも、自分にカノジョがいたら連れてくる気になったかもしれない。
女子が喜びそうな雰囲気がここにはあるから。
ワタシも性転換して、心境的には色々変わったと自分では思っているんだけど、素直にここのことを気に入ったし、ステキだと思う。
好きな人とデート出来るって最高の気分だし。
女としての人生は順調?なのかなあ
自分の適応力に少し驚いてる
それから、ワタシ達は大原美術館というところに入った。
昔、地元の名士の大原さんて人が、友達の画家を支援して、ヨーロッパに渡らせたんだけど、その画家の人に絵の修行をさせると共に、絵画を集めさせたんだとか、そのコレクションがここにある。
日本の国力がない時代の話だから、今では考えられないくらいの大金を使ったんだろうね。
「雫は、こういうとこ行っても楽しめとる?」
「うん。
いいと思うよ。
前はそうでもなかったけどね」
「そうか
よかった。
俺、絵を見たりするの好きなんじゃ
子供の時から」
「へえ、楓悟ってそういうタイプなのね」
「似合わんじゃろ?」
「ううん。いいと思うよ」
ワタシがそう答えると、楓悟は思いっきり照れた。
ここは想像以上に良いところで、デートコースとしては最高なんじゃないかなあ。
観光客はすごく多いけど。
ワタシ達はこの美観地区に三時間くらい滞在して、また駅の方に戻った。
お目当てのアウトレットパーク、隣接するアリオ
こっちはこっちですごく広い。
なんと、公園まである!
ワクワクが止まんない
ワタシ達は手を繋ぎながら道路沿いを歩いた。
「ねえ、楓悟」
「ん?」
「祭り寿司って書いてる店が何軒もあるね。
有名なの?」
「うん。
岡山の郷土料理みたいなもん。
一言で言うたらばら寿司かな」
「へえ、そうなんだ。」
「食べたい?」
「別に」
「何やそれー」
なんて話をしながら歩いてたら、ようやく美観地区に着いた。
「けっこう歩いたねえ」
「こんなに遠いとは思わんかった。」
「楓悟、来た事ないの?」
「ないない。
カノジョもおらんのに行かんやろ、こんなとこ」
「あ、そっか…
ちょっと見て
めっちゃ綺麗」
川があって、モダンレトロっていうの?
そんな建物が立ってて、本当にステキなところだった。
「雫、気に入ってくれた?」
「うん。
さすが楓悟ね。センスあるわ」
「へへっ」
ワタシ達は肩を寄せ合って川のほとりを歩いていった。
正直言って、男時代にここに来ても何の感動もなかったと思う。
でも、自分にカノジョがいたら連れてくる気になったかもしれない。
女子が喜びそうな雰囲気がここにはあるから。
ワタシも性転換して、心境的には色々変わったと自分では思っているんだけど、素直にここのことを気に入ったし、ステキだと思う。
好きな人とデート出来るって最高の気分だし。
女としての人生は順調?なのかなあ
自分の適応力に少し驚いてる
それから、ワタシ達は大原美術館というところに入った。
昔、地元の名士の大原さんて人が、友達の画家を支援して、ヨーロッパに渡らせたんだけど、その画家の人に絵の修行をさせると共に、絵画を集めさせたんだとか、そのコレクションがここにある。
日本の国力がない時代の話だから、今では考えられないくらいの大金を使ったんだろうね。
「雫は、こういうとこ行っても楽しめとる?」
「うん。
いいと思うよ。
前はそうでもなかったけどね」
「そうか
よかった。
俺、絵を見たりするの好きなんじゃ
子供の時から」
「へえ、楓悟ってそういうタイプなのね」
「似合わんじゃろ?」
「ううん。いいと思うよ」
ワタシがそう答えると、楓悟は思いっきり照れた。
ここは想像以上に良いところで、デートコースとしては最高なんじゃないかなあ。
観光客はすごく多いけど。
ワタシ達はこの美観地区に三時間くらい滞在して、また駅の方に戻った。
お目当てのアウトレットパーク、隣接するアリオ
こっちはこっちですごく広い。
なんと、公園まである!
ワクワクが止まんない
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