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映画はすごく面白く、ワタシの趣味はたとえ女になろうとも変わらない事がわかった。
「どうじゃった?
映画」
「うん。面白かったよ。
かなり良かった。」
「俺もじゃ。」
映画館を出ると、早速手を繋いできた楓悟は、その行為を誤魔化すためか、手を握った瞬間に、映画の感想を聞いてきた。
楓悟は、やっぱり可愛い。
てか、めっちゃ好き。
と、同時に辛いなあ。
次に会った時、ワタシが自分の秘密を話したら、それで終わってしまうかもしれないなんて。
女としての人生を受け入れ、この岡山でようやく違う性で生きる楽しさっていうのが実感できてきたのに…
もし、拒絶されたとき
弱くなっているワタシの精神力が耐えられるだろうか。
ワタシがそんなことを考えているとも知らず、楓悟は手を繋ぎながら、上機嫌にワタシに話し続けてきた。
「あ、昼どうする?
ここで食う?
って言うても、大した店ないもんなあ。」
「楓悟クン
あの…
やっぱりここで話すよ。
さっきのこと…」
「えっ、ああ
そんなの、あんまり無理せんでも…」
「別に今日言っても、明日にしても内容は変わんないわけだし、ワタシの気持ちの問題だけだったから。」
「うん。
雫ちゃんさえええんやったら。
ちょっと外に出て歩く?
何もないとこやけど、他の人に聞こえんし、出た方がええかも。」
「うん。」
ワタシ達は、外に出て本当に何もないまっすぐな道を歩くことにした。
本当に何もないところで、人通りもないから話しやすいのは話しやすい。
よし、決めた!
話そう!
ワタシも男だ!元だけど!
真っ向勝負しないとね。
じゃないと、今後の人生でこんな事は山ほどあると思うし。
「楓悟クン
ワタシの秘密っていうか、話しておきたいって事があるって言ったじゃん?さっき。」
「うん。」
「かなり大きな事っていうか、引かれると思うんだけど、このまま隠しておけないから言うね。」
「うん。」
楓悟は、少し顔をこわばらせて頷いた。
でも、手はしっかり握ったままだった。
「どうじゃった?
映画」
「うん。面白かったよ。
かなり良かった。」
「俺もじゃ。」
映画館を出ると、早速手を繋いできた楓悟は、その行為を誤魔化すためか、手を握った瞬間に、映画の感想を聞いてきた。
楓悟は、やっぱり可愛い。
てか、めっちゃ好き。
と、同時に辛いなあ。
次に会った時、ワタシが自分の秘密を話したら、それで終わってしまうかもしれないなんて。
女としての人生を受け入れ、この岡山でようやく違う性で生きる楽しさっていうのが実感できてきたのに…
もし、拒絶されたとき
弱くなっているワタシの精神力が耐えられるだろうか。
ワタシがそんなことを考えているとも知らず、楓悟は手を繋ぎながら、上機嫌にワタシに話し続けてきた。
「あ、昼どうする?
ここで食う?
って言うても、大した店ないもんなあ。」
「楓悟クン
あの…
やっぱりここで話すよ。
さっきのこと…」
「えっ、ああ
そんなの、あんまり無理せんでも…」
「別に今日言っても、明日にしても内容は変わんないわけだし、ワタシの気持ちの問題だけだったから。」
「うん。
雫ちゃんさえええんやったら。
ちょっと外に出て歩く?
何もないとこやけど、他の人に聞こえんし、出た方がええかも。」
「うん。」
ワタシ達は、外に出て本当に何もないまっすぐな道を歩くことにした。
本当に何もないところで、人通りもないから話しやすいのは話しやすい。
よし、決めた!
話そう!
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真っ向勝負しないとね。
じゃないと、今後の人生でこんな事は山ほどあると思うし。
「楓悟クン
ワタシの秘密っていうか、話しておきたいって事があるって言ったじゃん?さっき。」
「うん。」
「かなり大きな事っていうか、引かれると思うんだけど、このまま隠しておけないから言うね。」
「うん。」
楓悟は、少し顔をこわばらせて頷いた。
でも、手はしっかり握ったままだった。
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