21 / 79
mentally
しおりを挟む
バッチリメイクが終わると、俺たちはまた部屋に戻って話の続きを始めようとしたんだけど…
広野さんは、何故かお母さんにも加わって欲しいと告げ、三人でリビングに移動した。
「お母さま
わざわざ入っていただいて申し訳ありません。」
「いえ。
ありがとうございます。
嬉しいです。
私も広野さんに色々聞いてみたい事があったので。」
広野さんは頷き、今度は俺に向かって話を始めた。
「翔太クン
今日、ワタシがここに来させてもらったのは、あなたが女性として生きる事を決めたって聞いたからなの。
それだったらワタシにもアドバイス出来る事があるかなって。
それと、元々女の子になりたいなんて思ってたわけじゃないから、これからはお母さまの協力も必要になってくるので、お話の場に入っていただきました。」
「そうですか。
色々とありがとうございます。」
「先ずは、化粧をしてみてどうだった?
自分の姿を見て」
「はい。
自分じゃないみたいで、不思議な感覚です。」
「そうだね。
翔太クンは元々可愛い顔してるから、そんなに努力しなくても高い水準が保てると思うわ。
でも、その他については相当な努力が必要になってくる。」
「努力ですか…
たとえば?」
「そうね。
翔太クンの顔だけを見れば、女の子だって言っても十分に通用するわ。
それはワタシが保証する。
でも、今外出したとして、世間の人にあなたが女性だって思ってもらえるかしら?」
「いえ、ムリです。」
「そう。だって服装が完全に男子だし、歩き方とか仕草も多分男の子丸出しなはず。」
「はい」
「ワタシとか元々女子になりたいって思ってた人間は、小さい時から女性の服装とかにすごく興味があって、ファッション誌とかに目を通すのが好きだったの。
でも、翔太クンはそんなのに全く興味なかっただろうし、知識として全然ないわけ。
女性ものの服を買えって言われても、何買っていいかわからないでしょ?」
「はい。
全然、わかりません」
「お母さま
ある程度知識が付いて馴れてくるまでは、お母さまの協力が必要だと思います。
アドバイスをしてあげて下さい。」
「はい。
それは、もう…」
「あと、仕草や声の出し方については、ある程度訓練したらクリア出来ると思うから、それは心配しないで。
ワタシが教えてあげるから。」
「俺も、広野さんみたいな話し方や声が出せるってことですか?」
「勿論よ。
あ、それと、自分の事を俺って呼ぶのはもうやめなさい。
そんなのは今後の人生で使わないから。」
「わかりました…
俺…いや、ワタシはあと、何をすれば…」
「そうね。
脱毛かな」
「脱毛?」
「見たところ、ヒゲとかは大丈夫みたいだから必要ないと思うけど、脇とかスネとか毛あるでしょ?」
「あります…」
「早めに永久脱毛に通ってキレイにしといた方がいいね。」
広野さんは俺…いや、ワタシを見つめながらハッキリと言った。
広野さんは、何故かお母さんにも加わって欲しいと告げ、三人でリビングに移動した。
「お母さま
わざわざ入っていただいて申し訳ありません。」
「いえ。
ありがとうございます。
嬉しいです。
私も広野さんに色々聞いてみたい事があったので。」
広野さんは頷き、今度は俺に向かって話を始めた。
「翔太クン
今日、ワタシがここに来させてもらったのは、あなたが女性として生きる事を決めたって聞いたからなの。
それだったらワタシにもアドバイス出来る事があるかなって。
それと、元々女の子になりたいなんて思ってたわけじゃないから、これからはお母さまの協力も必要になってくるので、お話の場に入っていただきました。」
「そうですか。
色々とありがとうございます。」
「先ずは、化粧をしてみてどうだった?
自分の姿を見て」
「はい。
自分じゃないみたいで、不思議な感覚です。」
「そうだね。
翔太クンは元々可愛い顔してるから、そんなに努力しなくても高い水準が保てると思うわ。
でも、その他については相当な努力が必要になってくる。」
「努力ですか…
たとえば?」
「そうね。
翔太クンの顔だけを見れば、女の子だって言っても十分に通用するわ。
それはワタシが保証する。
でも、今外出したとして、世間の人にあなたが女性だって思ってもらえるかしら?」
「いえ、ムリです。」
「そう。だって服装が完全に男子だし、歩き方とか仕草も多分男の子丸出しなはず。」
「はい」
「ワタシとか元々女子になりたいって思ってた人間は、小さい時から女性の服装とかにすごく興味があって、ファッション誌とかに目を通すのが好きだったの。
でも、翔太クンはそんなのに全く興味なかっただろうし、知識として全然ないわけ。
女性ものの服を買えって言われても、何買っていいかわからないでしょ?」
「はい。
全然、わかりません」
「お母さま
ある程度知識が付いて馴れてくるまでは、お母さまの協力が必要だと思います。
アドバイスをしてあげて下さい。」
「はい。
それは、もう…」
「あと、仕草や声の出し方については、ある程度訓練したらクリア出来ると思うから、それは心配しないで。
ワタシが教えてあげるから。」
「俺も、広野さんみたいな話し方や声が出せるってことですか?」
「勿論よ。
あ、それと、自分の事を俺って呼ぶのはもうやめなさい。
そんなのは今後の人生で使わないから。」
「わかりました…
俺…いや、ワタシはあと、何をすれば…」
「そうね。
脱毛かな」
「脱毛?」
「見たところ、ヒゲとかは大丈夫みたいだから必要ないと思うけど、脇とかスネとか毛あるでしょ?」
「あります…」
「早めに永久脱毛に通ってキレイにしといた方がいいね。」
広野さんは俺…いや、ワタシを見つめながらハッキリと言った。
17
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる