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三人が帰っていき、俺とお母さんだけになった。
「翔ちゃん、話を聞いてどう思った?」
「うーん…
気持ち的には少しはマシになったけど、この状況が変わるわけじゃないから…」
「そうね…」
「でも、もうここにいてもやる事は何もないっていう事だけはわかったよ。
早く日本に帰ろう。」
「そうね。」
俺は早期の退院を目指し、気持ちを新たにした。
やる気が出たってわけじゃないけど、やるべき事をさっさとやって、ここを出ようって事で、病院から言われたリハビリを真面目に行った。
そんな中、俺が一番イヤなのは、ダイレーションってやつだ。
この手術を受けた人やこれから受けようと思ってる人は、このダイレーションを避けて通れないという事実を、みんな認識している。
ダイレーションとは何か?
それはせっかく手術で作った膣が、放置しておくと癒着してしまうので、それを防ぐために、中に棒を突っ込んで置くというもの。
わかりやすく言えば、耳にピアスの穴を開けても、そのままにしていたら穴が塞がるのと同じ原理らしい。
そういう事で、俺は、ダイレーターっていう棒を毎日突っ込まれているわけだ。
これが結構、いや、かなり辛い。
1日一時間を2セット…
一年くらい経過したら、その回数は減るみたいなんだけど、当面は毎日しなければならないんだ。
あと、このダイレーターっていう棒にはサイズがあって、最初は細いタイプのものでもいいんだけど、段々と太いものにしていかなければならないのだ。
全部で5タイプあり、三ヶ月以内に一番太いものにサイズアップしなければならない。
いや、この太さはムリだって…
「翔ちゃん、話を聞いてどう思った?」
「うーん…
気持ち的には少しはマシになったけど、この状況が変わるわけじゃないから…」
「そうね…」
「でも、もうここにいてもやる事は何もないっていう事だけはわかったよ。
早く日本に帰ろう。」
「そうね。」
俺は早期の退院を目指し、気持ちを新たにした。
やる気が出たってわけじゃないけど、やるべき事をさっさとやって、ここを出ようって事で、病院から言われたリハビリを真面目に行った。
そんな中、俺が一番イヤなのは、ダイレーションってやつだ。
この手術を受けた人やこれから受けようと思ってる人は、このダイレーションを避けて通れないという事実を、みんな認識している。
ダイレーションとは何か?
それはせっかく手術で作った膣が、放置しておくと癒着してしまうので、それを防ぐために、中に棒を突っ込んで置くというもの。
わかりやすく言えば、耳にピアスの穴を開けても、そのままにしていたら穴が塞がるのと同じ原理らしい。
そういう事で、俺は、ダイレーターっていう棒を毎日突っ込まれているわけだ。
これが結構、いや、かなり辛い。
1日一時間を2セット…
一年くらい経過したら、その回数は減るみたいなんだけど、当面は毎日しなければならないんだ。
あと、このダイレーターっていう棒にはサイズがあって、最初は細いタイプのものでもいいんだけど、段々と太いものにしていかなければならないのだ。
全部で5タイプあり、三ヶ月以内に一番太いものにサイズアップしなければならない。
いや、この太さはムリだって…
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