聖也と千尋の深い事情

フロイライン

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night beach

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BBQは大いに盛り上がり、俺と千尋はそのひとときを楽しくすごした。


それでも、両親がいるから、そんなにはハジけられなかったけど。

オヤジもオカンも、超美形で聡明な千尋に強い関心を示し、質問をしまくった。

特にオカンが…


「千尋ちゃん

高校はどこに進学するの?
やっぱりクラスで一番だから、西高?」


「いえ、まだ決めてないんですが、私立に行こうかなって」


「へえ、私立に。

そうね、蒼風なんかいいんじゃない?」


「勝手に進路決めんなって」


千尋が少し困ったような表情を浮かべたので、俺が割って入った。


「聖也

アンタはどうすんのよ?
今の成績じゃ行くとこないわよ。

言っとくけど、ウチには私立に行かせるお金なんかあらへんねんで。
わかってるか?」


「わかってるよ…」


藪蛇だった…


それから俺たちは引き続きだらだらと食べたりしていたが、お腹もいっぱいになったところで花火をした。

去年までは親とだけだったので、そんなに盛り上がる事はなかったが、今回は千尋が一緒なために、俺はやたらハイテンションになってしまった。



そして、やっぱりお風呂は別々に入り、それぞれの部屋に戻ってきた。

少しだけガッカリした俺は、部屋で一人ボーっとしていたが、やがて睡魔が襲ってきたためにそのまま寝てしまった。


どれくらいの時間寝てたのかわからない。


俺は一度寝たら朝まで起きないタイプなんだけど、その夜は変な時間に目が覚めた。

と、いうより起こされて目を覚ました。


「んん…」


ようやく意識がハッキリした俺は片目を開けた。

ベッドの足元のところに、千尋が座ってこっちを見ていた。


「聖也、ごめん

なんか寝れなくて…」


「あ、そうなんや」


俺は体を起こして千尋と対峙した。


「やっぱり、いつもと違うベットやったら寝にくいよなあ

俺は鈍いから平気で寝てたけど」


「ちゃうねん

隣の部屋に聖也がおるって思たら、寝られへんようになってしもて」

一々胸がキュンとする言い方をするヤツだ。


「じゃあ、一緒に寝る?」


俺が言うと、千尋は頷き、申し訳なさそうにベッドに潜り込んできた。

そして、当然の如く、俺は千尋をギュッと抱きしめた。

Tシャツとショートパンツだからか、千尋の肌の感覚がリアルに感じられて、俺はソッコー勃起した。

俺の下半身が暴れ出した事に、すぐに気付いた千尋は、少しだけ笑みを漏らし、パンツの中に手を入れて、俺のちんちんを握りしめた。

「うっ…」

既にイキそうになる俺だった。
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